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投稿者:たこの子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これぞ海洋冒険小説の決定版!かつて少年だった大人達の多くは、こんな冒険を一度は夢見たのではないだろうか・・・。宝の地図、帆船、海賊、この本にはスリルと冒険、夢と希望がぎっちり詰まっている!
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童話とあなどってました。前半ぐんぐん惹きこまれます。後半の勢いの失速はちょっと残念と感じました。でも、全体的に冒険が楽しくって仕方ないです(笑)
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仕事の関係で再読。今思うと、よくこんな帆船用語がたくさん出てくる物語を読んでいたもの。たぶんイギリスあたりの子どもたちはこの本やツバメ号シリーズなどではやいうちから帆船に親しむんだろう。
内容は、昔懐かしいドキドキハラハラの冒険活劇。大人の目で読むと、ジム少年、ちょっと困り者かも。
ちなみに最近の若者たちは読まずに成長してきているらしい。残念なことだ。
パイレーツ・オブ・カリビアンだって、この本を読んでいたらにやりと笑えたのに。
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159年前の1850年11月13日、スコットランドはエジンバラに生まれたロバート・ルイス・スティーヴンソンの名前は、私たち8人にとって2つの名作『宝島』と『ジキルとハイド』によって、生涯忘れられない小説家として存在しています。
あの、わくわくドキドキして物語の世界に没頭していた至福の時、読んだ感想を読書仲間と大はしゃぎしてお喋りした至福の頃、もうあんな読書体験は二度と味わえない稀有なものだと思います。
そういう体験を、ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』や『海底二万里』、ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』やブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』やチャールズ・ダーウインの『ビーグル号航海記』、モーリス・ルブランの『奇巌城』やエーリッヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』、もう切りがないからこの辺りでやめておきますが、そういう本をみんなで読み合うように仕向けた仕掛け人は私で、テクストは小学館のワイドカラー版・少年少女世界の名作・全55巻ですが、回し読みすると時間がかかるので、異なる本を見つけ出すために並々ならぬ苦労をかさねた記憶がよみがえります。
何しろ、8人が同じものを読んだ上で感想を言い合うということを目的にしたので、大変は大変、でも3年生から5年生にかけて3年間、わいわいガヤガヤ楽しかったし、それを、世界の名作を私たちはこう読んだ・読書感想文集としてまとめたのは、またまたおせっかいな私の趣味的作業でしたが、今となってはなつかしい思い出です。
この感想へのコメント
1.カーチャ (2009/11/14)
時間を忘れて読み耽り、登場人物になりきってしまったりもする、振り返ればちょっと恥ずかしい、でもあれほど幸せなときはなかったなと思わせる、幼い日の読書体験。今の子ども達にもそういう時間があると信じたい。本好きは、少なくなっても目立たなくてもきっといるはず。
ちなみにわたしは『奇厳城』が大好きでした!
2.薔薇★魑魅魍魎 (2009/11/14)
そうですね、私達世代にもマンガとゲームの猛威はあったのですが、幸か不幸かあちらはまだまだ脆弱で、私達の想像力を満足・刺激できませんでした。無限の可能性を秘めているのに困難なのは、創作者の志が低いからなのか。一方、朝の読書運動など、読書という行為を新しいかたちで我がものとする試行がどんどん行われてもいいはずですね。
あ、私も『奇巌城』からアルセーヌ・ルパン・シリーズにのめり込んでいった前科があります。
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児童書といっても主人公が少年なだけで、大人が読んでも遜色無し。映画化済みですが、本当に壮大な映画を見ているよう。ラストまで飽きさせず、ハラハラドキドキ楽しみました。
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亡くなった船長が遺した一枚の地図から始まる冒険が描かれている作品。手に汗握る展開を楽しむことが出来る。
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前回のロビンソン・クルーソーに続き福音館書文庫 古典童話シリーズの坂井晴彦 訳で読む。
岩波少年文庫の海保眞夫 訳、どちらも絶妙な訳でした。わかりやすいけど、時代に合った少し芝居がかった言い回しが良い。
挿絵もどちらも捨てがたく。
文句の付けようのないワクワク感に溢れたストーリーがお見事。
この本は、スティーブンソンの再婚相手の連れ子である息子のロイドが描いた、一枚の島の地図から始まったということ。
その絵に色を付け、文字を書き込み「宝島」と記し、スティーブンソンが作った物語を息子のロイドに聞かせたことが始まりでした。
毎日少しずつ息子に話して聞かせるうちになんとスティーブンソンの父親までが夢中になってしまったという、家族のためのお話しでした。後に友人によって出版社に紹介され、雑誌連載から本になり、評判を得、スティーブンソンは作家となったのです。
これを知って思い出すのは『不思議の国のアリス』
宝島も、アリスも、とにかく登場人物の性格や衣装や表情までがつぶさに浮かび上がってきて楽しい! 子どもに聞かせる物語と言うのは、親密なコミュニケーションから、どんどんキャラクターが肉付けされて生き生きとしてしまうのではないかと思うのです。
お話は、
ジム·ホーキンズという少年と、彼の母親の営む宿屋『ベンボー提督』亭に手押し車に大きな衣装箱をのせてやってきた大男、船長によって始まります。船長は、宿の息子ジムを見込んで、片足の男がやってきてもこの衣装箱だけは渡すなと語ります。しかしラム酒浸りが命にかかわるほど。ベンボー提督亭に怪しい男が訪れるようになる頃に、船長は酒に倒れ死んでしまいます。
そして、ジムは母親と船長の持っている衣装箱から宿代だけは頂こうと、地主のトリロニーさん、リブシー医師の助けを得て、船長を追ってきた怪しい男たちから逃れます。
そして、この箱を開けると、どこかの島の地図が…
好奇心旺盛なお坊ちゃん気質、金も行動力もある地主トリロニーとリブシー医師ににより、宝島を探す航海に出ることを決意するのです。
ここから船を買い、その船の乗組員を次々と雇っていくのですが、
スモレット船長、もと船乗りだという片足の料理番ジョン・シルバーと、個性派揃いの人物たちが次々と現れます。
このところ15少年漂流記、ガリバー航海記、ロビンソン・クルーソーの冒険と、続けて航海ものを読んできたので、この宝島への旅はどんなものかとワクワクしましたが、なんと島へはあっという間に到着。航海の危険よりも、船内と島での人間模様をおもしろく綴った物語でした。
愛想良く乗船に漕ぎ着けた一本足、のっぽのジョン、肉焼きおやじ、料理番などと色んな呼び名のあるジョン・シルバー。
最初から怪しいやつだったのにすっかり騙されました。自称、学のある男で紳士的な振る舞いができてしまうんですよね。
でもおかげでジムは助けられました。
ジムが最高に愛おしい。
今まで母を支えてきたように、船でもしっかり者で、好奇心には負けますが、その好奇心のおかげで色んな事件の前兆を嗅ぎつけるので���。林檎樽の中に隠れてシルバーの企てを盗み聞きするシーンが印象的ですが、これによってジムは自分が役に立っているという自信をつけていきました。
島に下りてからは、ロビンソン・クルーソーを読んだことで、船についても無人島での生活もしっかりシュミレーションできていたので、倍以上楽しめた気がする。
表紙にあるように、ジムが自己防衛のために銃を使うようなシーンもありますし、海賊たちとの戦い、仲間内での殺し合いなど物騒なシーンは多いのですが、少年物語は勧善懲悪でなくっちゃ。それに、敵に対しても熱のある者や怪我をした者を放っておけず診療するリブリー医師が素晴らしい。物語の最後にある、大人になったジムが今でもこの時の恐ろしい夢を見るという独白にも救われます。
『宝島』という本から、たくさんのアーティストがインスピレーションを受け、新たな小説や音楽が生まれたことがよく分かります。
そしてやはり骨のある児童文学は純粋に子どもたちが楽しめて、大人も読むに耐える、そういう作品が残るのですねー。
ところで、ここにもシルバーの肩にのってるおかしなオウムがでてきましたが、ロビンソン・クルーソーにもオウムのポルがいました。ドリトル先生にも、なんなら読み終えたばかりの『コレラの時代の愛』にも出てきました。オウムって小説のモチーフとして愛されてますね