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熱くない筆致が世の矛盾や歪みを伝える
2024/07/25 14:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近ようやく耳にするようになったインティマシー・コーディネーターは、本書によればまだ日本に2人しかいないとか。
そのインティマシーコーディネーターである著者が、実際にどんな仕事をするのか、どうやったらなれるのか、実際の現場(日本社会)にはどんな課題があるのかなどを自然体の言葉でつづっている。
副題に「正義の味方じゃないけれど」とあるように、世間の理不尽さに立ち向かう闘士ではなく、単なる善意や正義感で務める仕事ではないことがよく分かる。
決して熱くない筆致で、世間の矛盾/ジェンダーの歪みなどを浮かび上がらせている。
インティマシー・コーディネーターのお仕事。
2024/05/24 08:20
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投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
8ミリ映写機で育った世代でして。
仕事は全然違う方面で、無事に定年を迎えましたが。
アルバイト的なお手伝いは、若い頃から続けていまして。
定年後の老後ジジィに、ヘルプのお声がかかる事が多いですね。
スタッフにキャストに、そしてエキストラの参加等々に。
簡単に言うと、オジィちゃん役や町の人のエキストラ・撮る側の応援ですかね。
そんな現場の中で、最近時々耳にする「インティマシー・コーディネーター」です。
撮影には、「暴力シーン」や「性的描写のシーン」が時々ありまして。
「俳優が演じやすく」して「監督が演出しやすくなる」の橋渡しをするお仕事だそうです。
日本には現在(筆者が書かれておられる当時)二人しか居ないのね。
その一人の方の、反省というか生き方の延長の中「インティマシー・コーディネーター」にたどり着いた一冊。
国際的なトレーニングコースで学び、現場に入ってからも苦悩と反省の日々。
コーディネーターって調整役なので、「演者」と「演出」の橋渡し役。
映像業界は男性が宝を持っている社会で、作る側に女性は少ない。
色々な問題に直面しながら、日々その時最良の方法を探すお仕事。
決して「正義の味方」ではないが、今後の映像業界には必要な仕事だと思います。
より良い職場環境のため、目指す若者が増えて欲しいですね。
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