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<目次>
第1章 はじめに
第2章 形態vs機能~すべての惑星に共通するものとは?
第3章 動物とは何か、地球外生命体とは何か
第4章 運動~宇宙を走り、滑空する
第5章 コミュニケーションのチャネル
第6章 知能(それが何であれ)
第7章 社会性~協力、競争、ティータイム
第8章 情報~太古からある商品
第9章 言語~唯一無二のスキル
第10章 人工知能~宇宙はロボットだらけ?
第11章 私たちが知る人間性
第12章 エピローグ
<内容>
タイトルに惹かれて購入。しかし当たり前ながら難しい本だった。要するに生き物として、宇宙共通のものを考える。その前提は生物学や物理学、化学と言った学問の積み重ねで、それをSFではなく、科学的に冷静に分析していき、いわゆる宇宙人の実在性(これはいるとしている)とその形態や知性などを分析している至極真面目な本である。外国の本の典型として、しつこいほど証拠を並べていくので、本は厚くなる。動物学を(著者は動物のコミュニケーションなどを主に研究する学者)専門とする。その知的蓄積がここへの興味を持ったのであろう。
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【目次】
第1章 はじめに
第2章 形態vs機能──すべての惑星に共通するものとは?
第3章 動物とは何か、地球外生命体とは何か
第4章 運動──宇宙を走り、滑空する
第5章 コミュニケーションのチャネル
第6章 知能(それが何であれ)
第7章 社会性──協力、競争、ティータイム
第8章 情報──太古からある商品
第9章 言語──唯一無二のスキル
第10章 人工知能──宇宙はロボットだらけ?
第11章 私たちが知る人間性
第12章 エピローグ
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動物学者が、エイリアンの姿を考えてみた。
色々と類書はあるが、物理学者でも宇宙の専門家でもないところが味噌で、どういう条件なら生命が発生して社会が発展して、それはどういうものかという考察は、ほぼほぼない。
前提条件は、物理法則が我々と同じで、実際宇宙船を作って、我々とランデブー出来る宇宙人がいるとしたら、どんなんでっしゃろ。
地球上でも収斂進化があるように、環境が似ていれば、姿見は似てくる。環境が要請する機能面から考察しようじゃないのという試み。
面白かったな。
社会性とか言語、人工知能に至るまで考察していて、想像できる限り、想像をそう大きく超えることはないんじゃないかって。
これはこれで面白い。
思考実験であり、そもそも人間とは何であるのかと言う考察でもある。
確かに、我々の想像を全く超えたものに遭遇した時に、それを、生命体というのかどうかって難しいな。ある意味、この本の主題は、言葉の定義なのかもしれない。
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宇宙に知的生命体が存在するとしたら、どのような特徴を持っているのだろうか?エイリアンの色や形はわかるはずもないけど、言語や抽象的思考を可能とする知能、個体間のコミュニケーション能力、血縁、社会性に基づく協力関係などは、ある程度普遍的に持っているはずというのが、本書の主張です。これらを前提としてファーストコンタクトを想像するのも楽しいかも。SF小説の三体のようにはならないことを祈ります。
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全ての生物の形態や生態には理由がある、そうなるべきというベクトルがある一方、いくつかの選択から偶然選択された場合など様々。
しかしいくつかの事項は必然的なものかもしれない。耳や目という感覚器官、進行方向を軸とした左右対称性など。
また知能、社会性という点でも地球の生命と類似したものとなる可能性が高い。
などなどの論は興味深い。
読了120分
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タイトルこそSFのようだが、現代生物学・進化論の知識から、生物の本質とは何かを追求した至極まじめな本。それは地球の歴史を生物誕生以前に巻き戻して再び動かし始めたとしたら、現在と同じような生物世界が再び出来上がるかという思考実験に近い。ここからさらに一歩進めて、環境を設定してどのような生物が生まれるか科学的に予測するところまで行くとさらに面白いとは思うのだが、さすがにそこまで行くとSFの範疇かな。