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面白かった。マレ様と希彦、妖しい雰囲気に皆が魅了され、異常な事がおこり、とても気持ちの悪い悲惨な死に方。終わり方も「えっ!」っていう感じで…希彦が気になる。特別掌編が期間限定で公開されていたので少しお得な気分!
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2024.7.18 読了
すごい面白さだった。
なんかもう、独特のいやぁ〜な読後感が最高ですし、途中のとらすの会の全貌が明かされるまでとか、希彦とはなんぞや?とりあえず絶世の美少年なのはわかったけどなんなの?と希彦の正体に辿り着くまでとかほんと面白いの。やっぱり芦花公園先生の作品は間違いないですね!
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嫌いな人間や自分を虐げた人間はみんなマレ様か殺してくれる、そんな異常な事を盲目的に信じる集まり『とらすの会』を発端にして起こる惨劇の凄まじさは勿論、人間の力ではどうしようもない怪異の存在というホラーと共に人間の醜悪な部分を嫌という程克明に描写することで、独特の陰鬱な雰囲気の中に「美しい異常」がひしひしと感じられた。
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初の芦花公園さん。
人間の視野の狭さ、人間は見たいものしか見たがらない、という人の性を個々に描くのが巧みで、読んでいるこちらにもグサグサ刺さってきました。
一見するとライトノベルになるような設定が、重厚な描写や生々しい心理描写や展開で引き込まれました。
次々先が気になり、一日で読了。ホラー小説を読んだ独特の嫌な後味が尾を引いています。(褒めてます)
一体何が起きているのか、真相へ近づいていく様が鮮やかで蠱惑的でもあり、とても面白かったです。
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仕事の昼休み中に読み進めましたが、休憩が終わる度に続きがとても気になってしまいました。
おかげさまでこの数日間は充実した昼休みを過ごせました!
芦花公園先生の作品は聖者の落角の『僕のヒーローアカデミア』や今作だと『ハリー・ポッター』など、実在する作品の名前がたまに出てきますが、下手にそのような作品名を出すと作品の雰囲気を損ねてしまいそうなものですが、むしろリアリティや没入感が増す、とても上手い出し方をされている印象を持ちました。
こちらの作品を読まれた方は芦花公園先生のカクヨムにあるとらすの子の後日談?的な話もぜひお読みください。
文句なしの星5です!
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解説には「結局人間が一番怖い」説に否定的で、それ以上に理不尽をもたらす存在の方が怖いとあったけれども、正直理不尽に訪れる惨たらしい死、そしてそれをもたらす存在そのものよりも、ここに描かれたキャラたちの生々しすぎる人生の方がよほど怖かった。
結局超常的な存在はフィクションの中でしか存在できないから。
読み手である自分たちが経験することは、恐らくはない。
だから、どこまでも他人事として読める。
例え血肉が吹っ飛ぼうが、全身から血を吹き出そうが、骨が剥き出しになろうが、そういうことをもたらす(この作中なら◯◯と称される存在)太刀打ちできない存在による攻撃にびびることはない。
でも、キャラたちが生きてきた人生は違う。
報われない人生、いじめ、他人を呪う気持ちなどなど、これはフィクションで描かれたとしても、読み手である自分たちが経験できる、もしかしたらもう経験したことだ。
自分に起こりうる話だ。
その生々しさ、遠慮なく書かれたその展開の方が余程堪えた。
そういう意味では気持ちのいい話ではなかったし、ちょっと鬱々もした。
中盤以降に訪れたトンデモ展開で宇宙猫になるまでは。
いや、本気で「???」となったので。
あとラストが割と、うん、そうですね……上げといてそう来るかの展開で、そちらも初読時は「???」となり、最後の一文で結局納得させられるという。
そういう存在でしたね。
なら、あのラストは致し方ないのかも。
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人の生死を掌握する万能感って、善悪のバランスの人間性をどこかおかしくしてしまうんだろうな。
利用されているように見えて、本当の悪魔はその人間の愚かさを実は高みから優雅に嘲笑ってる。
希彦は結局何がしたいのかよくわからなかったけど、トラスの魔女たちが悪魔と目合っていたことを振り返ると、純粋に目合い相手を求めていたとしか…。最後も純愛のハッピーエンドに感じた自分の酩酊心理が恐ろしい。あなどれない“美しい異常”の中毒性。
本編では味わえなかった、カクヨムの火花散る番外編の緊張感がたまらなくよかった。
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前半は面白かった。
後半からストーリー的に雲行きが怪しくなって、ホラー、魔女とか呪い的な感じになって、あまり読まないジャンル、苦手な分野だった。
事件解決もしないし、警察も動かない、動けないし…。
希彦の力は、全く衰えていない、危ない存在が世に放たれてしまった、動き出した先は気になるけれど…。
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「嫌な奴はマレ様が殺してくれる」
オカルト雑誌ライターの女性、男子中学生、女性警官の3人の視点で物語は進む。
グロテスクな話が苦手な方は要注意かも。
芦花公園さんの本はほとんど読んでいるので最後の一行まで気を抜かず、お腹に力を入れながら衝撃に備えていたけれど、それでも読み終わった瞬間「あぁー……」と声が漏れてしまった。QRコードの期間限定とカクヨムに後日談があるらしいので、もう少しとらすの子の呪いを浴びることが出来る。
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本当にこういった人智を超越した存在がいるのか気になりました。
また、それぞれ人には正義の形があるのだと感じました。
「人に頼りにされている間は、自分が価値のある人間だと思える。」
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こちらの作者さんの本は3冊目でした
読み終わったらどっと疲れてしまいました
理由は面白くて1日で読みきったのもありますが、後半になるにつれて人の感情が
重くのしかってくる気がしました
前半と後半で読んでいる印象が違いましたが、最後まで読みきりました
途中過激な表現があったので
読む方は注意してもらえたらと個人的に
勝手に思ってしまいました
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ライターの坂本さん、最初はほんと好感持てなくてしんどかったけど、白石さんとの交流と、最期のシーンはなんかたまらない気持ちになった。
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出てくる人間の感情や行動が生々しくて動物的で、救われないから余計にしんどい。マレ様が何者なのか、勘の良い方はピンとくるかもしれないけど、それも最後の方でひっくり返されるから最後まで掴めない話だった。ネタバレになるから書けないのがもどかしいけど、最後はもう理不尽すぎて苦しかった。
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殺される、と錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の目の前で突然爆発するように死んだ。
スクープを狙う美羽は、少女が通っていたという「とらすの会」を訪れたが、マレ様と呼ばれる人物と出会うことで、想像を絶する奈落へと突き落とされる……。
事件を解決しようと奮闘する女性警察官とライターの女性。友人へのいじめに悩む中学生という3人の視点でストーリーが進行していき、交錯していくホラー小説。
連続する猟奇的な殺人事件。虐げられた人々に手を差し伸べる「とらすの会」とその中心となる「マレ様」。マレ様の美貌ととらすの会が与えてくれる救いに心酔して行く人々の狂気と悪意が、生々しくぞっとします。
ホラー小説だとどうしても、結局本当に怖いのは人間、という所に着地しがちですが、人の理解が及ばない超越者には敵わない。結局のところ、人間はどうしようもなく弱く卑小な存在であり、どんなに強い心を持っている人だとしても異常の前では取るに足らないものである。そんな無力感を味わえます。
恐ろしさと共に、そんな美しい超常の存在に狂わされてみたいという気持ちが少し湧いてきてしまうのがまた怖い。
2025年の6月末までは、帯についているQRコードからアクセスで期間限定掌編も読めますのでぜひ。
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ホラー・サスペンスものは描写が苦手であまり読まないけど、友人の紹介により購入。ストーリーが面白くて、文章も読みやすかったので一気に読んでしまった。現実にありそうだけどなさそうな絶妙な塩梅が恐怖を緩和させてくれた。最後の展開には驚いたけど、まれひこの苗字にもっと驚いた。お父さんは井坂くんだったってことなのかな、、?
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24.12.12