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デジタルプロダクトのデザインに関わっているのであれば(悲デザイナー含む)、一度は目を通しておくべき内容だと思った。
ダークパターンが生まれてしまう背景には、ビジネス戦略の結果として生まれてしまうケースと、行動経済学や認知バイアスを用いて自然に生まれてしまうケースがあると指摘しており、その原因とダークパターンの種類を多くの事例とともに解説している。
印象的だったのは、摂取的なデザイン戦略と協力的なデザイン戦略の対比。デザインとは本来、企業とユーザーのニーズの間でバランスを取るべきものだけど、ユーザー対する意識と法律・倫理感に対する意識が薄れてしまうリスクがあらゆるところに潜んでいるということ。ダークパターンを取り入れると通常の4倍以上の成果が得られるといった事例もあり、我々は無自覚のうちにそれを応用してしまっているかもしれない。
そしてもう1つは、世界と比較して日本に直接的にダークパターンに関する法規制は整備されていないものの、ダークパターンを規制しうる法令は存在しており、既にあるウェブサイトやアプリの中には対処できるものはあるということ。デザインに関わる身としては、無知でいることは非常に危うい。
読み終えた後に、デザインの本来的な行為は何なのか?ユーザー中心のデザインとはどうあるべきなのか?について考えさせられた。
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ディセプティブ・パターン
デザインパターン
メトリクス管理される社会
トラッキング普及
コピーキャットデザイン
ホモ・エコノミクス→ホモ・マニピュラブル
搾取的&協力的な戦略
知覚的・理解力・意思決定・感情的脆弱性を利用
思い込み・依存症を利用
強制・ブロッキング
説得力と心理的操作の線引き
マートゥール派の分類法:こっそろ・緊急・誘導・社会的証明・希少性・妨害・強制型
個人・社会的集団・市場への被害
規制の重要性
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キャンセルのページがなかなかわかりにくいサブスク。知らないうちに購入させられている商品紹介など、「こそっと」消費者を罠にかけるようなWebデザインについて書かれている。
実例は英語のページでしかもかなり小さく、何を書いているのかわからないような図版が多い。法的な話が大半で、実例も少なかったのがやや期待外れだった。
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ユーザーから搾取しようとする悪意あるデザインの数々を分類して例示してくれる一冊。日常の光景なのに、こうしてあらためて整理して示されると、なるほど感が強い。
■搾取的戦略
ユーザーは道具、弱みにつけこめ、法律はかわせ、抜け穴を利用しろ
■戦略分類と例
知覚の脆弱性:小さい字、低解像度画像
理解力の脆弱性:長ったらしい規約文
意思決定のスキ:デフォルトを受け入れさせる
思い込み:✕ボタンをYesにする
消耗:ポップアップ広告
強制:ユーザー登録しないと次に進まない
負の感情の喚起:やらないと不利益と思わせる
依存症:自動でループする仕組み
■事例
・買い物カートにこっそり入ってる
・購入直前まで最終価格がわからない
・実は買い切りではなくサブスク
・もうすぐ売り切れそうな残数
・期間限定メッセージ
・投稿者不明の口コミ
・解約困難
・個人情報を登録させようとする