投稿元:
レビューを見る
#創元推理文庫 #壁から死体
登場する建物の描写にワクワクする!
映像でも見てみたいからアニメ化して欲しい(*´ω`*)
(でも読者それぞれのイメージに合う映像化は中々難しそうだけど)
続編も刊行予定らしいから楽しみ
ジャンルはコージーミステリかな?
投稿元:
レビューを見る
・あらすじ
アメリカのサンフランシスコ州が舞台。
ラスヴェガスでマジシャンとして人気を博していたテンペスト・ラージは公演中の水中脱出ショーを失敗してしまい、実家に戻ってきた。
実家は「秘密の怪談建築社」という秘密基地や家にワクワクする仕掛けを施す工務店を営んでいた。
ある日、父親が請け負った歴史ある邸宅の改築工事に同行したテンペストは、その家の壁の中から自分のステージダブルを務めていたキャシディが袋に入った状態で死んでいるのを発見。
母方の一族は代々マジシャンとして有名だったが「一族の長子はマジックに殺される」という呪われた言い伝えがあった。
・感想
主人公がマジシャンなので作中で何度か「観客の心理を誘導し暗示をかけて思い込ませる」「目眩しを上手にするかが大事」というマジックのキモを書いてて、犯人にもそのテクニックを適用してる。
……つもりだったんだろうけど犯人の設定が怪しすぎて「絶対こいつ犯人だろ」ってなってたw
「無能なマジシャンでテンペストのストーカー」という何か意味ありげな設定だったのに終盤まで全く影も形もないし。
でも最後に「実は有能で全ての人間を騙していたけど、それは大切な主人公を守るためだった」的なキャラになって突っ込まずにはいられなかった。
探偵役とライバル的立ち位置の黒幕キャラというのは様式美だし大好きな構図だけども、個人的にはテンペストにあまり魅力を感じなかったので何故そこまでの執着心をもつのが理解できなかったな。
描写不足なのか、単純に私に合わなかっただけなのか。
トリックもキャラクターも「いまふたつ」って印象。
でも作者のミステリー愛はすごく感じる!
投稿元:
レビューを見る
『壁から死体?』〈秘密の階段建築社〉の事件簿
著者 ジジ・パンディアン
訳者 鈴木美朋(すずきみほ)
著者のジジ・パンディアンはアメリカのニューメキシコ州出身とインド出身の文化人類学者の子どもとして生まれ、両親の研究旅行に伴われて世界中を旅する幼少時代を過ごしています。そして本書の主人公テンペスト・ラージもまた、インド最南端の海辺の町でマジック一座を旗揚げした名門マジシャン一族、ラージ家の生まれということで、家族とのシーンでは飲み物も食べ物もインドの香りが漂うものが多く登場します。(巻末にレシピもありますよ。)
テンペストは、ラスヴェガスのステージマジシャンとして活躍していたイリュージョニスト(プリンセス天功のイメージかな)でしたが、ショーの失敗により、サンフランシスコで“秘密の階段建築社“という巧妙な仕掛けを造ることに特化した工務店を営む実家に戻ることになります。
帰郷して早々に、仕事先の“仕掛け“のある古い屋敷から、テンペストのステージダブル(替え玉)だったキャシディ・スパロウの死体が出てきます。事件なのか、それとも幼い頃に失踪した母やステージ上の事故で亡くなった叔母のことなど、代々ラージ家に伝わる“一族の長子はマジックに殺される“という呪いが関係しているのか。周りで起こる不可解な出来事に翻弄されながら、真相を突き止めるためテンペストが動き出します。
彼女の周りの素敵な登場人物には、家族はもちろん、幼馴染のアイヴィやイリュージョニストのサンジャイ・ライ(ザ・ヒンディー・フーディーニ)、ペットのいたずら好きな太っちょ兎のアブラカダブラも。笑
建物も魅力的です。ツリーハウスのドアには鍵穴がなく、ガーゴイルのドアノッカーに真鍮のスケルトン・キーを、〈ガーゴイルの鋭い牙に噛みつかせるように、口の横から差し込んでひねる〉と、牙と鍵が噛み合って錠がはずれる仕組みになっていたり、古い屋敷の書斎には、キーになっている本を引くと隠し部屋が現れたりします。
本書の舞台が、イリュージョニストであったり、秘密の階段建築社だったりと、日常とかけ離れているところがあるため、イメージを掴むのに50ページ程読み進めると馴染んでくるかと〜。笑(あと、この本には袖の登場人物の紹介がありません。)
中高生向けのヤングアダルトシリーズだと、挿絵や相関図など、もっと魅力的にこの作品が伝えられるような気がしました。ワクワクがあるので、若い世代にも親しみやすいミステリーではないでしょうか〜。続編が2025年春刊行予定とあります。楽しみです。(*´︶`*)
投稿元:
レビューを見る
うーむ、読みにくかったです。私が、この本のタイトルでユーモアミステリーを期待してしまったのが敗因です。【2024年10月19日読了】