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介護の仕事は大変なのに、何故か見下される。そして、離職率も多い。
それは責められない。
なかなか出きることではない仕事だから。
私は介護士でもないが、身近にこの現場があるので、独特の空間やその匂いが解るだけにこの本は一気に読めてしまった。
あらためて、介護を生業としている人に頭が下がる物語。
仕事としての介護、家族を介護すると言うことの違いも、凄くよく解る
この物語の主人公は優しい。だから、いろんな気づきがある。
そして、いろんな事件はあるが、大抵は皆優しいのだ。根本。
ガンバレコースケ
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ウェルカム・ホーム/真夜中の行進曲(マーチ)/
立派なお仕事/別れのワルツ/揺れる康介/
とりあえずのトリアージ/パニック・イン・三〇五
特養で働く新米の介護職員、康介。
先輩職員や入所者と過ごすなかで、少しずつ考えて考えていく。
ほぼ妹におまかせだった母の介護。
夫の主導ながらほんの少し分担した義母の介護。
父や義父の介護はほぼ母と義母におまかせだったなぁと、今さらの反省をする。
身体と心の不調が増えてきた中で自分の これから を考えてみる
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いやあいっぱい詰まってた。康介の介護士の仕事の成長(人としても)が読んでいてわかりやすくて、風俗で発散して自分の心のバランスをとるとか、でも同窓会で言われた重労働がバランス取れるのかって今でも思うけど、お菓子にカップ麺を食べるとか。ラスト依田さんの事件も、園の本音と建前とあるのが切ない、自民党のダメな政策のせいで、安い賃金で働く外国人も、6人に2人しかいない正社員も、あーなんでこんな国になっちゃうの?しか思えない。あとラスト依田さんない語り掛ける場合が何故かジーンときてた。あとオムツ換えにお風呂に陰部を洗うにお尻の穴に指入れてクソを掻き出すとか自分の親に出来るのかと考える
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よかった!!!一気に読んでしまった。
鈴子さんと自分の境遇が重なる部分があって、うわーわかるぅ、、ってなったりも。
できていたことができなくなる、伝えたいことが伝えられない状況ってしんどいなあ。介護する側の時はできるだけ相手の立場に立って考えていきたいなあって思った。それが難しいんだろうけどね。
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介護する側もされる側も、皆んな幸せになってほしい、そんな想いでいっぱいになった。
介護する側は、時間に追われて効率重視な行動になってしまう。
だからといって、一人一人の要介護者と向き合ってしまうと一日の業務が終わらない。時には心身共に壊れてしまう…。
このもどかしさは、小説を読んだことで感じた。
康介も鈴子先輩もコロナ禍をどのように乗り切って今に至るのか、続編に期待!
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特別養護老人ホーム「まほろば園」、そこで働き始めた大森康介は慣れない介護士の仕事に振り回されている。そんな康介の心の支えは風俗嬢のこのみちゃんと職場の先輩鈴子さん。
ホームでの入居者さん達のお世話は辛い事も多いが学ぶ事もある。そんな康介の毎日を描いた作品。
老人介護の問題を柔らかく、丁寧に描いていてとても面白かった。決して綺麗事ではなく、かと言って過酷な面ばかりを強調するでもなく、これがら現実なんだなと思わせる作品だった。
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介護にはどうしてもネガティブなイメージがあったんだけど、1人の介護士の成長物語をメインに、介護される側のストーリーも興味深く、読み終わる頃には少しポジティブで前向きな印象に変わりました。
ただ、実際の現場は壮絶なだろうなと改めて感じましたね。。。
自分は行きたくないって思ってしまった。
介護する側にも、される側にも。