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投稿者:魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
捻くれているが故に、ゆかり黒幕説を頭にずっと置いて騙されないぞ!と意気込んで読んでいたが、見事に予想が外れてしまって驚いた。何なら終盤に出てくる情報と序盤に出てきた情報から、ゆかり黒幕説をすっかりと空振りさせられて、ゆかりは怪談会のリピーターであろうから容疑者である(キリッ、などと考察していた自分がまんまと作者の手の上で踊らされていたような気がした。まさに、状況証拠だけでは何とでも言えるということをまざまざと実感させられ、最初から答えを決めつける自分が恥ずかしくなった。
推しライターである加味條氏の続編がとても楽しみである。
サスペンスホラー
2024/08/23 05:55
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「変な怪談」を聞いた日から怪現象に襲われ追い詰められていくカレン。依頼した超常現象調査員と怪異の謎に迫っていくサスペンスホラー。
最初は本当に何もわからない。少しずつ糸口を掴んだつもりになっても結局繋がらない。何もわからない不安と、何かがわかってしまう事への躊躇いと、どちらに転んでも闇しかないという絶望がまた恐怖を誘う。
色んなエキスパート達が登場し、非科学的な怪異を科学的に調査・追究していく、目に見える展開もしっかりと楽しめるように描かれているのが良かった。
まだまだキャラたちに奥行きを感じるので続編希望。
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最初の数ページから、先が気になり読むのが止まらない。
すぐに『深淵のテレパス』の闇の世界に引き込まれました。
日常や身近にあるものだからこそ物語の想像がしやすく、それが崩れ始めることだんだんと怖くなってくる。
読み終わったあと、この本を読むことで暗い部屋や暗い場所に行くと呼ばれてしまったらどうしようと思ってしまうほど、後を引く怖さです。
でも怖いだけではなく、次々と起こる出来事が読み進める事に繋がっていき、『深淵のテレパス』というタイトルの意味を考えると納得できました。
怖いけど、怖いだけじゃありませんでした。
世界観に浸り、怖くなりたい日には暗闇がある夜の時間に読むのをオススメします。
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面白かった!久しぶりにしっかりエンタメ!というホラーを読んだ気がする。
無駄なくあっという間に加速していくストーリー、無駄のない話の流れ、視覚的恐怖に頼らない怖さと、謎と緊迫感。登場人物は多いのに、どのキャラも存在理由があり余分な装飾がないのも好みだった。地名が細かく出てくるので、そこを知っているとより臨場感をもって楽しめるのも嬉しい。
後半「もしかして、こうじゃない?」と一部予測が立てられるのも、先が読める、というわけではなく一緒に謎解きをしていく高揚感が、ミステリ的な魅力として意図されているのではと思う。
タイトルの意味もきちんと明示されるのもよい。ここでくるのか、タイトル!て、にやりとした。
そして、ホラーとは何か、ということを考えさせられ、唸った。
考察しながら読むホラーも悪くはないけど、やっぱり、一冊の中できちんと物語として完結している物語を読むと、これぞ小説!と嬉しくなってしまう。
もう一回読も。
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創元ホラー長編賞受賞作ということで勝手に暗い禍々しい物語を想像していたのですが…全く違う!面白かった!ホラーの怖さだけでなく、ミステリやサスペンスの面白さまであるエンタメ小説でした!怖くて、面白くて、先が気になる…しかも読みやすいときたらそれは一気読みしてしまいますよ。
また超常現象に対する認識や考え方、対策、謎を解いていく過程なども新鮮でした。『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』や『この動画は再生できません』などがお好きな方はハマること間違いなしです。
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大変良かったです。
謎で不気味な導入からホラーシーンの嫌さ、それぞれキャラ立ってる登場人物にそこかしこに張られた伏線を見事に回収し続ける物語の展開。「上手い!」と唸りつつ読んでしまいました。
随所に現れる「リング」へのオマージュが、同作品が好きな自分には大変嬉しかったです。
自称ホラー好きには是非とも読んでほしい作品です。
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ホラーなのに終わり方爽やかなの、何なん。
キャラクターが良かった。
「ぼぎわん」の姉妹のシリーズとクロスオーバーとかして、犬井さんがしんどそうな顔をするのが見たい。
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恐怖というものは物理的な部分と感情に作用するものと2種類あるように思う。
この小説はどちらにもバランスを感じる面白い作品だった。
変な怪談をはなす女がいて、その怪談を聞くと怪異に遭うらしい。
果たして怪異はどんなふうに伝播するのか。
ワタシの知っている怪異は土地に残っていて伝播していく系が多いけど、この小説はどうなんだろう。
ページをめくる手は止まらなかったですよ!これは面白さのバロメーターを切りましたよ!!
依頼を受けた『あしや超常現象調査』のふたりはどうやって怪異を止めるのか。
だいたいホンモノの怪異は止めることができるとは思えませんが……。
このはなしはまだまだ説明が終わってないと思うので続きをぜひ読みたい。
芦屋晴子の過去についてぜひ読みたい。もちろん怪異を絡めてください。
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#読みたい本
ホラー小説はほとんど読んだことがない。映画のように創られた映像を受け身でみるだけでいいのなら楽しめるが、自らが楽しめるホラー映像イメージを脳内に創り出せるのだろうか。面白そうなストーリだし確かめてみたい
#深淵のテレパス
#上條一輝
24/8/16出版
https://amzn.to/3WGD5MA
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この先だれかに「変な怪談を聞きに行きませんか?」と誘われても絶対に絶対に行かない!と心に決めた。
誰もいないはずに部屋で聞こえる湿り気のある足音、漂うドブ川のような臭い、残された汚水…怖すぎる。
だがしかし、この怖さはこの小説のほんの一部でしかなかったのだ。
超常現象を解くためその謎にかかわる二人組、追い詰めていくのか追い詰められていくのか。
サスペンスフルな終盤の展開。読後首から肩がガチガチに固まっていましたよ。
え?なにも乗ってないよね?(怖
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ホラー小説、というほど怖い描写はなく、「ぼぎわんが来る」ほどぶっ飛んだ展開はない。ただ、事実を元に真相に近づいていく展開は面白かった。ホラー小説というより、ミステリーエンタメ小説?みたいな感じ?
少々ご都合主義的でもあるけれど、うまく伏線が回収されていくのも面白かった。さらっと書かれていることが、あとになってちゃんと回収されていくのは気持ちがいいし、面白い。
なんだか、シリーズもので続編も作れそうだな、と思った。
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色んな要素があって、終わってみるとホラーなのか?という何となく中途半端な感じがしてしまって。ゾクっとしたかったなあ。
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キャラがひとりひとり立っていて物語としては面白かったが、ホラー的な面では面白くなかった。
良いホラーって自分の身にも起きるのではないか……というおぞましさがあるけど、これはどこまでいっても他人事のような感じ
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帯の澤村伊智さんの書評が無かったらホラーだとは全然分からなかった。
後半にかけてなんか色々因果をくっつけてくるのが気になり、推理を複雑にするためか人物の評価を180度変えてくるのが、それが特に主要な人物だけに悲しかったけど、まあ面白かった。
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感想
安全地帯にいる感覚。脆くも崩れていく。闇からの手招き。現代は光が強すぎる。だからこそ影も色濃くなる。どこまでも追いかけてくる。