すごい小説に出会えた感でいっぱいです
2024/09/23 19:01
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投稿者:きのこごはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて今村翔吾さんの本を読んだ。
ナツイチ本で読んでみようかなと軽い気持ちで手に取ったけど、
読み始めて数ページで今村翔吾さんを追いかけようと思った。
双方争うことを諦められるぐらいの石垣の「盾」を、
方や争うことを諦められるぐらいの強い銃の「矛」。
それぞれの生い立ちからの願いが込めらてて、
読んでて心がきゅってなった。
ほんと小説とは思えないくらい惹き込まれた。
表面的な歴史しか触れてこなったけど、
きっと穴太衆や国友衆のモデルというか魂を込めて闘ってた人達もいたはずなんだと改めて思った。
どんな結末になるのか下巻読まないと!!
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第166回直木賞受賞作で、2作目の今村 翔吾作品。
冒頭の描写から引き込まれて、ワクワクドキドキしながら読み終えました。戦国時代の名だたる武将を主役に置くのではなく、鉄壁の石垣を造るという発想がとても斬新で、歴史小説にありがちな読み辛さもなく、歴史小説ビギナーにもオススメできる作品となっています❗
特に京極高次と初の夫婦の登場は、ピリピリと緊迫した戦場において、癒しのひと時を提供してくれます。
下巻はどのような展開になるのか全くわかりませんが、一つ注文をつけるなら、北方 謙三VS今村 翔吾の特別対談は正直下巻に掲載して欲しかったです❗
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やっと読めました。
どんな話か気になって仕方なかったけど、ようやく文庫本を手に入れまして。
さいおうと聞くと、はてどんな話になる?と思ったりしたけど、塞王、守りの神技、カテナチオです。
戦乱に翻弄される民、それを守るためとの信念で最強の守りと攻めがせめぎ合う、職人の戦い。
熱いです。
ポジティブかどうかは置いといて熱い。
とにかく上巻は、その舞台が整った、といったところでしょうか。
下巻の展開が気になる。早く読みたい。
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恥ずかしながら、これまで石垣って凄いなというくらいにしか思っておらず、そこに職人がいて商売であった事にまずは驚きを感じた。
その上でその職人の生き様を上巻で読み魅了されている。下巻の展開に期待。
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穴太衆(あのうしゅう)
城の石垣をつくる集団
依頼があれば断らない
そして、泰平の世をつくるための城(穴太衆)
迎え撃つは
泰平の世を作るための銃(国友衆)
城好きな人がいるのは知ってたが
想像以上に、城に込められた作戦を具現化する工程の緻密さに驚きました
歴史エンタメにおいて
武将が主人公ではないところのここにフォーカスすると、戦国時代がどう見えるか。
民の暮らし、政がつくりたかった世界とは何か
この視点が非常に面白いです
あとは今村さんの登場人物は
かっこいい人が多いので
石工の源斎(塞王)、甥で同い年の玲次
匡介を育てて、支えて、託すところは気持ちよかった
一方
匡介と彦九郎のどちらも間違ってない理想のぶつかり合い、どうなるのか非常に楽しみです
さぁ、伏見城の下巻へ
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序/石工の都/懸/矛盾の業/湖上の城/泰平揺る
匡介は炎に包まれた一乗谷で家族を喪った
その時出会ったのは飛田源斎
城や土地のために石を積む穴太衆の棟梁は
匡介の面倒を見る
戦国の世に積む 城の石垣 彼らの目指すものは……
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「盾」である穴太衆と「矛」である国友衆…いずれの立場にもそれぞれの矜持があり、魅力的である。天下分け目の決戦に向けて、下巻がどのように展開していくのが楽しみでもあり、胸騒ぎがするようでもあり…。個人的には京極家の温かい笑顔が守られて欲しい。
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祝文庫化!2021年の直木賞受賞作品(どーでもいいけど2024年6月に直木賞作品の文庫化集中したね)。文庫版帯の「エンタメ戦国小説」に偽りなし、一気に上巻読了。
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まずは匡介の成長の物語で、これから時代が戦乱に入っていくことで盛り上がっていくのが感じられる。
敵も仲間も好人物ばかりで気分良く読める。いまいち知識のなかった、京極高次もだめっぽさの中にも大名らしさを感じ人物についても興味が湧いてきた。
大津城の水堀のカラクリが今イチ分からず読み進めてしまった。こういう時自分の想像力の無さに実感してしまうな。それでも面白い。
後編は矛と盾の対決なんだろう。どの舞台がメインになっていくのか楽しみ。
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上巻終了。熱い作品ですね。みんなが知っている時代の物語を石工という新鮮な視点で描く時点でもう面白いのですが、この作者の熱さが伝わってきて下巻楽しみです。
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京極高次という大名がとっても好きになりました。
人間的な魅力がある人を書ける作者さんなのだなあと思い、安心して読み進めることができました。下巻も楽しみです。
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これから下巻を読むので感想はまとめようと思ってますが、今はとりあえず、お城行きたい!って気持ちになってます。
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上下巻まとめて感想書きます。
豊臣秀吉が亡くなった直後、東西に分かれて武将たちが戦った時代の話。史実では、その後東の家康が勝つのだけれど、このお話のクライマックスは東西がぶつかる前夜、西軍が大津の城を落とそうとする戦。なんと、そこで活躍する石工たち職人にフォーカスを当てたお話。
彼らは頑丈な石垣を組めるだけではない、攻撃を受けて崩れる石垣を、なんと戦中にリアルタイムで修復しちゃう。武将や侍たちとともに城に入り、民を守るために石垣という最強の楯を作って作って作りまくる。そんな戦い方が本当にあったの?!
彼らの技能は口伝らしく、史実がどうかは実はよくわからないらしいけれど、著者今村翔吾の語り口が素晴らしくてスルスルと話が入っていき、本当にあったんじゃないか、あったらいいなと思いながら読んだ。塞王と呼ばれた天才、伝説の師匠の跡を継ぐこれまた才能あふれる主人公。戦中の戦術も面白く軍師のような一面も。作戦を追うだけでも面白い。
さてそんな天才職人軍団の敵は、これまた天才が率いる鉄砲をつくる技能集団。絶対に崩れない石垣があれば攻め手は諦めて戦争は終わるのではないかという主人公に対し、どんな盾でも破れる最強の銃があれば恐れをなして戦はなくなるのではないかというライバルの集団。どちらも戦争をなくしたい!しかし、信念に基づきお互いが技能を高めれば高めるほど、戦争は長引かせているのは実は自分たちではないか?信念と葛藤の間で揺れるライバルの2人。さて、この戦い、勝者はどっち?
歴史小説は普段読まないけど、これはあっという間に読めちゃいました。素敵なキャラクターたちもたくさん。映画になりそう。あぁ面白かった!
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下巻が楽しみです。
また、知識がないため城の情景が思い浮かびづらいですが、それでも楽しめる小説です。
「人の命を守るものが醜いはずはないだろう」
「自らがいらない世を、自らの手で築こうとする。」
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主人公の登場シーンで心が掴まれる。
道具を手で遊ぶところが、イケメンにしかできない所作。
登場人物の身体的な特徴ではなく、動きや考え方、喋り方でかき分けていくのがすごいと思った。