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まず私は白黒時代からの009ファンです。
記念としてさまざまな試みをしてもらえるのは、大変ありがたい。
ですが、年月の違いや反戦に対する思いが、どこかでずれてしまっていて、読むのが辛かった。
どうして004にいつも死を望ませるのか、怒りを覚えます。
解釈は人それぞれでしょう。
何故、この『太平洋の亡霊』が多くのファンの心に残っているのか、考えて描いて欲しかったです。
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配信された白黒アニメ版を見て、興味をもって購入。昭和40年代のTVマンガといわれていた作品の一編にこのような主張を盛り込める凄さと自由さを感じる。半年や一年のスパンで、一話完結を基本としたテレビシリーズは、ウルトラシリーズも含めて、バラエティに富んだ作品を産みやすかったのかもしれない。この本はアニメ版の作品の流れに即してキャラの描写を付け加えており、個々のサイボーグたちを引き立てているところに好感が持てた。個人的には、もっと踏み込んだり、描き足したりして欲しいところだが、あくまでアニメ準拠に徹するという抑制を効かしていたのだろうと解釈した。
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サイボーグ009、テレビ作品と共に育った。
元々彼らの成立には、強烈な反戦感情があると思う。
そして、本作品は、太平洋戦争を題材にした強烈な反戦作品。
日本人が冷静になって考えれば、きっと心の奥底に持つその心に訴える。
ただ、反戦は武装解除ではない。
サイボーグ戦士たちは、強力な戦士である。