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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
安保って、軍隊だけじゃないんです。
食糧の確保というのも、実は国体を守るのに重要なことなんです。
昨今の食料価格の高騰も、世界の穀倉地帯と言われるウクライナが戦場となり、穀類はもとより、それをえさとする家畜にも影響が出ている為です。
この物語でも、帝国は武力ではなく農業により周辺国を支配しているという設定になっています。こういう切り口は素晴らしいと思います。
近世日本だって、大名の力は兵の数ではなく領地の石高で表されてきました。
香君とは、臭いにより自然現象を知る能力を持つ者のことで、帝国の農業支配に貢献しました。
帝国は、香君の権威が失われるのを恐れ、初代香君が亡くなった後も、能力の有無に関係なく、適当な少女を選び出し、香君として奉ってきました。
そんな中に、本当の香君の能力を持った者が現れたらどうなるかという話です。
初代香君が農業を守るために必要として定めたルールを、後の為政者が、そのときの都合で廃止するというのも、現代の規制緩和の流れを思わせます。一見良さそうでも、そのつけをかぶるのは国民です。
米は昔全て国が買い上げて流通させていました。それを、自由に売買できる様にした結果、現在の投機目的の買い占めによる高騰を招いているのです。
耳障りのいい言葉に踊らされていると、あとでとんでもない目に遭うという警鐘を含む物語です。
とりつきは悪いけれど
2024/12/31 18:28
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
またもや、たくさんの登場人物の出てきて、いったん読むことを保留していましたが、体調を整えて読みだしたらもう止まりません。
続きが楽しみです。
景色が見えるような文章力
2025/01/02 12:10
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読むのを楽しみにしていた作品。やっぱり上橋さんのファンタジーは優しくて、まるで目の前に景色が見えるかのように世界が広がっていて、そして面白いです!全4巻ということですが、まずこの巻は、世界の全体像をつかむような感じで、まだまだどういう展開の話なのか、これからというところ。第2巻も楽しみです^_^
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【『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』…世界中で愛される著者の最新作!】植物や昆虫の声を香りで聞く一人の少女は、オアレ稲で繁栄を極めるウマール帝国で、香りで万象を知る〈香君〉という活神と出会った。
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これこれっ!
随所に獣の奏者と似ているところがあって高まる!
肥料の秘密・とくじ水の秘密とか、稲・王獣と権力とか、規定の改変とか、、、。進歩と危険は紙一重だということが書かれている。
自然界に人間の手はどこまで加えられていいのか、どれほどの影響を及ぼすのか(あるいは人間の操作なんて意に介さないほど自然の脅威を思い知らされるのか)というテーマだと認識しているのだけど、まだ4分の1巻の段階でもそれが匂ってきていて先が気になる。
単行本で読むか迷って待ちに待ってた。3.4巻は11月と12月に発売らしい。待てるかしら…?
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設定も、素晴らしい
主人公が浮かんでくるような感じで、読めて物語りの世界に入っています
続きが早く読みたい
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上橋さんらしい、風景が目の前に浮かぶ美しいお話であっという間に読み進めました。香りを中心としたストーリーがおもしろい!
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2年半前に単行本がでたときから読みたいと思いながら手に取れずにいるうちについに文庫化。ということで、とりあえず買っておく。
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☆4
以前から気になっていた作品だったのですが、文庫化されたと知りすぐに読み初めました!
普段あまり読み慣れていない異世界ファンタジーということもあり、登場人物の名前を覚えるだけで大変で、何度も主要人物一覧を見返したりと最初は読み進めるのに時間がかかってしまったのですが……一度物語の世界に引き込まれてしまうと、そこからはページを捲る手が止まらなくなるくらい面白く読ませて頂きました❁⃘*.゚
単行本では上下巻だったのが、文庫本では1~4巻まであるとのことなので、引き続き読み進めていきたいと思います!
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ページをめくるごとに匂いが香り立つように感じて、世界観に一気に引きこまれた。ここからどんどんおもしろくなる予感。
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あっという間に世界観に入りこめました。しかも個人的に好きなテーマである「香り」が物語の主軸なのでこの先どうなるのか気になります。上橋さんの作品は『獣の奏者』以来で、その時はカタカナの地名や単語が独特で、面白いけど読むのに苦戦した覚えがあるのですが、『香君』はさらっと読めました。
読書メモ✍️
アイシャは私たちが目で見て読み取る情報と同じレベルで、香りからもたらされる情報をうけ取っていて、彼女の中では香りという確信的な情報に基づいた言動でも周囲からすれば香りなんて分からないから奇妙に見えてしまう。アイシャや香君のような特殊な能力や立場は共感されにくいし常に孤独がありそう。でも今のところアイシャもオリエもマシュウも安らげる場所や本音を話せる人がいるから鬱蒼とした感じはない。
香りは誤魔化せないし、呼吸を止めることはできないので勝手に他人より多くの情報を受け取れてしまうのも大変そう。
最後にはアイシャが香君になるのか?オリエは香君じゃなくなったらどうなるのか?オアレ稲の秘密は?孤独、癒し、政治、生物がどう絡むのか楽しみ。
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オアレ稲という謎を孕んだ皆の命綱的作物を中心に、色んな植物が出てきて、ファンタジー感強めで、読みやすい!
アイシャという旧王族の娘が異次元の嗅覚をいかして、オアレ稲の問題から皆を救う的展開かなと思ってるけどどうなるかなー。
アイシャもどこかほっとけない危うさがあるし、アイシャの弟も心配。
そしてマシュウと香君であるオリエの関係が切なすぎて、難しい立場ではあるけどそこをなんとかしてくっついてほしい。でも悲恋になっちゃうのかなぁ、、と気になる。マシュウが有能なのに苦労人で、ジグロっぽくて心惹かれる。
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上橋先生の最新作!と思い購入した。
タイトルを読んでウインナーの香薫を思い出したのは自分だけか、、、。
冒頭で主人公らしき人が早々に敵に見つかってしまう描写から匂いの描写が多く、タイトルの香君を思い出して今回の話は匂いを題材にした話なんだなとわかった。
自分の生活でも匂いは日々考えるものなので、主人公が特異な嗅覚を持っていて日常生活しんどそうだなと思った。
今までと違う環境で生活するまでサクサク読み進められた。
早く続きが読みたい。
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前回読んだ上橋さんの本は若干の読みにくさを感じたが、本作は読みやすい。最初はまた国名や登場人物がわっと出てくるが、本筋のところは限られていたのですぐ慣れました。
特殊な出自と能力を持つ女の子が主人公。1巻はまだまだ導入といったところだったけど、この世界の問題や、主人公が物語の重要な鍵であることはしっかり理解できたので2巻が楽しみ。
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やはり上橋さんのストーリーはどれもぐんぐん引き込まれる。
イメージを掻き立てられるような文章。
ストーリー設定は守り人シリーズと類似。