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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.1

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

逃げたナチスを追え

2018/09/30 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、まえがきが衝撃的。本編への期待が否応なしに高まる。ストーリーは、ルポライターのミラーが、リガの殺人鬼と呼ばれた元SS隊員を追跡する、というサスペンス。しかし、登場人物が実在の人物だったり、オデッサや各政府機関の内情がかなり現実に則して描かれてれおり、ドキュメント要素も強いです。最後のイスラエルの大佐が言う「危険は決して去らない、形を変えるだけだ」は、まさにナチスがなくなっても、別人としてドイツ社会に溶け込んだ戦争犯罪人たちのことに符合する。このストーリーを象徴するかのような印象的な台詞です。

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とりあえず、映画の勝ち

2002/09/10 11:01

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品は、映画では数回見たことがあるが、いつも大変面白くみていた。今回初めて原作を読んでみたが、結構違いが目に付く。映画は面白く見せるために、かなりの脚色を施したようだ。
 追われるナチの戦犯、エドアルド・ロシュマンと主人公であるジャーナリスト、ペーター・ミラーの追跡、逃走劇はどちらも共通しており、そこがこの物語の見せ場である。映画でミラーを演じている若き日のジョン・ボイドは名演であった。最近では歳をとったせいか、悪役を演じることの多くなったボイドである。
 追われるのはロシュマンだけではなかった。ミラーもオデッサと名付けられたナチ戦犯支援組織から命を狙われる。ナチの戦犯は、戦後国家の庶民レベルに潜り込み、何食わぬ顔で第四帝国の国家再興を狙うものである。最近では旧ユーゴで民族浄化という言葉の元にボスニア=ヘルツェゴビナで新ユーゴ連邦政府軍による虐殺が行われ、やはり国際司法裁判所で裁かれたという出来事があったばかりである。
 そこでも軍の指導者、カラジッチ、ムラジッチ等が追われる身となり、ついにはミロシェヴィッチ大統領自身が失脚するという政変があったばかりである。民族が複雑に入り組んだ旧ユーゴでは昔から民族間の確執があったのである。民族浄化とは何たる非人間的な言葉であろうか。
 それにしても、ナチ戦犯の執念深さには驚かされる。あれだけ国際的な批判を浴びる中で、しかも追われる身でありながら、なおも第四帝国の建国を夢見るのである。大戦中、収容所で非人間的な残虐行為を繰り返したロシュマンは、すでに企業経営者に収まっていた。
 ミラーはジャーナリストという職業以外のある動機でロシュマンを追跡する。オデッサに潜り込み、あっけなくロシュマンを追い詰める。追跡には新政府はもちろん、一般国民もそれほど協力的ではなかった。
 追跡、逃走劇とは別に、ナチ戦犯の存在やネオ・ナチズムの盛り上がりに目を向けさせてくれ、その背景をよく伝えてくれる傑作であった。


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フォーサイスならではの虚実ないまぜスリラー

2002/02/22 20:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 残虐行為の過去を隠して暮らす元SS将校の追跡と、彼を擁護するナチの残党の秘密組織というストーリーは『ジャッカルの日』同様スリリングで、とても面白い。

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2005/06/02 16:59

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2006/12/03 21:16

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2007/09/14 17:36

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2007/11/20 19:32

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2009/11/15 15:09

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2010/03/26 19:02

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2011/05/08 01:25

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2011/02/19 22:06

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2011/05/22 18:00

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2011/07/07 09:24

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2011/07/08 21:58

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2011/11/14 22:47

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