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エッセイ、ではありましたが、ほぼ本の話。
最初だけ、エッセイかと…。
後はたまに飼い猫がちらほら。
色々な本が読んでみたいけれど…という人には
いいかも知れません。
国内もの、国外もの、半々という状態なので
片方だけでいい、という人にも割と満腹感。
読んだ事がある本も、ちらほら出てきてきました。
巻末には出てきた本の題名と著者もありますし
書いた本人のリストもあります。
色々とお得感がありましたw
お茶を挽く、の意味を初めてしりました。
むしろこの言葉も知りませんでした…。
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本とミステリとネコと落語と・・・著者の教養と優しさと時々山椒のようなピリリとが効いたまさしく「書かずにはいられない」といったエッセイ。
高野文子さんにまつわる話が好きです。
お言葉は帯にも選ばれているあとがきの言葉
▲年月が流れ、さまざまなものを失いました。
過ぎ去ったあれこれは鮮やかによみがえってきます。愛するものたちは、わたしの内から失われることはありません。そしてまた、何百年前の人たちとでも会わせてくれる《本》は、まさにひとつの航時機(タイムマシン)ともいえます。▲
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エッセイにはだいぶ以前のものも含まれているので「今とは状況が違う」と時折驚かされた。
北村さんの小説「スキップ」でも幾つかエピソードになっていたが、我々の生活の色々なことが変わっていくものである。
北村さんの書評関連の文章はどの本も魅力的に感じられる。
自分が読んだ本があれば頷き、読んだことのない本には、どんなに面白い本なんだろうか?とおいしそうな料理の写真を見せられた気分だ。
お子様とのエピソードも飼い猫についての文章も、お父様の学生時代への想いも、優しく温かい。
また、151ページからの「楽しみの年輪」は、読書の楽しみ、人の想像力と解釈、意味のある学び、年を重ねるごとの楽しみと、若い人に世界を魅力的に見せる。
個人的には150ページの「島崎藤村全集 推薦の言葉」で『大谷崎や鏡花の本を開くと、どの行もどの活字ひとつも谷崎であり鏡花です。そこに喜びがあります。』と鏡花の名を見て嬉しくなった。藤村の全集のための文章ではあるのだけれど。
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15年分くらいの、いろんなところに寄稿した文章なんかもいろいろ入ったエッセイ集。さすがに15年前くらいのだとちょっと内容が古いなと感じることも。。。
まあ「ちょっと古く感じる」というのはそれはそれで「ああそんな時代なんだな」と興味深くも思えるし、書評なんとかは別に新旧関係なく紹介されるんだろうけど、ちょっとしたパンフレットに寄稿した、くらいだと載った媒体がわからないとなんというかその「空気感」みたいなものがよくわからずに読んでいていまいちピンとこないものがあります。
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1990年〜2005年のエッセイを収録。
2005年がもう10年以上前ということに驚愕。。
この本の中の『ミステリー通になるための100冊
(日本編)』では「ベスト100作りは学生時代にも
やりました。100というのは、好きなミステリを選ぶのには
多すぎず少なすぎず、ちょうどいい数なのです。」と
どれだけの本を読んでこられたのだろうかとただただ
感嘆するのみ…。
個人的には、高野さんの絵じゃなかったら手に取ってなかったかもしれないので、「円紫さんとわたしシリーズ」のイラストを
手がけた高野文子さんとの交流が読めたのが大きな収穫でした。
本屋で見かけるたびにイラストの「わたし」に惹きつけられて
手に取ったのを思い出しました。