リンボウ先生節炸裂
2024/12/20 19:50
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生を豊かにするためにリンボウ先生がおススメするのが何か趣味を持つこと。
リンボウ先生の経験から、どんな趣味を持つか、始めるのにどういった道具を選べばいいのか、自分の適性を見極めることの大切さ、などなど。
リンボウ先生節炸裂。
リンボウ先生の経験と偏見が詰まりまくってます。中には共感も感心もできない事もあり、「イギリスはおいしい」ほど楽しめませんでした。
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趣味って無くてはならないものではないけれど、趣味が人生に彩りを与えてくれたり、趣味によって人との繋がりや仕事へのよい影響があると感じていたところで偶然出会った一冊。
著者の趣味との付き合い方や向き合い方には共感するところが多々あり、趣味を通じてよい年の重ね方をしていきたいと感じられた読書時間でした。
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■暇つぶしと侮るなかれ、趣味と仕事は対等
仕事以外に何か人生を充実させるような「趣味」を持ちたいと考えている人は多いのではないでしょうか。でも実際は、毎日忙しくてとても趣味どころではない、いつか時間ができたらやろう…という人がほとんどかもしれません。
しかし、著者はまったく反対に、「寸暇を惜しんででも趣味の時間を確保し、徹底的に究める」ことを強く勧めます。なぜなら「趣味は本気で取り組むからこそ楽しくなり、思いがけない自己実現にもつながる」からだと言い切ります。実際に著者はいくつもの趣味を究め、人生を豊かに切り拓いてきました。著者の趣味にかけるただならぬ情熱と熱意は、「趣味=暇つぶし」という誤解を解き、趣味の概念を根底からくつがえします。
■「趣味」を通じて自分らしい生き方を手に入れませんか?
本書は、趣味を始めたい人にも、趣味を究めたい人にもおもしろく読めるように、「人生における趣味の意義」からひもとき、自分に合った趣味の探し方・始め方、さらには究め方、そして究めた先にある楽しみや境地について、わかりやすく綴られます。趣味へのお金のかけ方、人付き合い法についても独自の見解が示されます。
本書の最後では、絵、詩、俳句、短歌、写真、能楽、書道、ギター、声楽、古書蒐集、散歩、旅、クルマ、料理など、これまで多種多様な趣味の世界を究め尽くしてきた著者が、70代半ばを過ぎ、人生最後に真剣に取り組みたい趣味は何かについて明かします。それは、年齢を重ねてきた人なら、きっと共感するものとなっているはずです。
長年の実体験に基づく内容は、大いに刺激となり、参考になることでしょう。趣味を通じて、自分らしい生き方を考え直すヒントにもなります。長い人生を見据えて、まさに今こそ読んでおくべき一冊となっています。ぜひ多くの方に知っていただければと願っております。
【目次より】
第一章 人生にはなぜ、趣味が必要なのか
趣味が人生にもたらすもとは?
暇つぶしと侮るなかれ、趣味と仕事は対等
趣味は友だち作りの場ではない
私の趣味遍歴
絵を描く、詩を書く―趣味とはクリエイティブな営み
趣味で始めた能楽は今や仕事に
本気の趣味は自己実現につながる
第二章 これから始めたい人、もっと究めたい人へのアドバイス
「定年後は趣味三昧」という大きな誤解
「趣味探し」は過去の経験がヒントに
自分の「適性」にあった趣味を選ぶ
うまくいかない趣味は続けなくていい
芸術は「鑑賞型」より「実践型」のほうが断然おすすめ
趣味を始めるにあたっての道具選び、お金の費やし方
自己流でやってはいけない趣味、自己流でいい趣味
俳句教室の功罪
「批評される」ことをおそれない
書道は先人の写本を見て真似をする
絵はとりあえず描き始めればよい
すべての基礎は「よく見て写す」「よく見て真似る」
趣味の王道!? 茶道や華道の落とし穴にご用心
第三章 上達なくして楽しみなし!
趣味が自己実現と実益に直結
なぜ「上手な素人」ではなくて「下手な玄人」を目指すべきか
下手でも「人前で披露する」ことが肝心
本番の経験こそが最大の練習
世阿弥の「稽古は強かれ、情識はなかれ」の意味
一時も無駄にしないという覚悟を持つ
惰性の人づきあいは時間を浪費する元凶
人生は有限、やりたいことをやりきるための戦略
趣味の成果を形に残す方法
第四章 趣味を究めた人だけがたどりつく場所
趣味を究めるとはオリジナリティを追求すること
いい写真と退屈な写真の違い
何もない風景にいかに価値を見出せるか
自分の目と心根を鍛える―私の旅の流儀
旅と地図の楽しみ方
収集(コレクション)を趣味にすることの面白さ
新たにボール表紙本の面白さに目覚める
コレクションは一定数を集めることで初めて意味を持つ
書画骨董は「買う」ことで眼力を養う
勉強や研究を趣味にしたい人へ
研究を究めるなら古典から読む
名も無き本を発掘する喜び
第五章 結局、人生最後に残る趣味は何か
作る楽しみ、もてなす楽しみ、料理は一生続けられる趣味
一手間と手際が肝心
芸術も料理も「人を喜ばせたい」気持ちが上達のコツ
毎日「歩くこと」は長く趣味を楽しむための手段
七十代半ばの今、これから始めてみたい趣味あれこれ
結局、人生最後に残る趣味は何か
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趣味はある程度本気で能動的にやらないと愉しめない 著者の最後の趣味は詩作との由、やや自慢も入っているが、他人に流されずに愉しむ姿勢は共感できる
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人を惹きつけるタイトルであるものの本書の内容はそれが主題ではなくて、趣味とはどうゆう存在か、どうゆう趣味があって、どんなやり方・楽しみ方でやっていくと良いか、著者流の趣味のすすめである。
茶道(本来は金がなくても楽しめるものであったはずなのに茶器や掛け軸などに金をかけるのに疑問)、カラオケ(塗り絵を塗っているよう。カラオケが上手くても魅力を感じない歌声の人もよくいる)、私はカラオケに一度も行ったことがないと断言するなど、全ての趣味を褒めたり勧めたりする訳では無いところが特に良かった。
終盤で自身の今後始めてみたい趣味を語られるが、年齢を考えるとこれから基礎からやっていくのは厳しいかもなと綴っておられる。前半でも、今この瞬間が一番若いんだから、定年後に始めようなんて思わず、隙間時間でも捻出して、やりたいことがあるなら今すぐにでもやるべしと言っていたことが尚更身に染みる。
タイトルの問いに対して著者は「詩かな」とサラッと語っているが、それよりその前の章で語っていた料理の方がしっくりくる。世間的には妻が家を留守にする時は夫の分を作り置きしておいたりするが、うちでは逆だ、私は料理が好きだから私が妻の分も作り置きして外出することがあると語っている。
前半で、趣味によっては人に習うべきものと、習わなくてよいものとを語っており、料理は学校で習うものではないという言葉にインパクトがあった。まぁ調理師免許の価値を思えば、名店で働いていたことの方が箔が付くのだからごもっともだが。
趣味は仕事に繋がることもあるし、人生を(何事も知識の有無で楽しみ方が変わる)豊かにするし、無意味なことに貴重な時間やお金を使うくらいなら趣味に投資しろというお言葉。
ごもっとも…
特にp49辺りは耳が痛い。↓
〜そうして、その努力をする上できわめて重要なのがタイムマネジメントです。自分自身の頭上に、自分をコントロールする管制塔のようなものを持ち、絶えず自らの時間の使い方を律するということです。管制塔の機能が弱くなると、「会社帰りに、ちょっと一杯飲んで帰ろうか」とか、「まあ、とりあえずテレビでも見よう」とかいうことになります。会社の昼休みに食事を終えた後、漫然とさしたる意味もなく、スマホを見続けるというのも、この管制塔の機能が脆弱になっている証拠です。
そもそも、会社で忙しく仕事をしているという生活の中でも、業務から外れるところでは、かならず自分の時間を確保する、という「覚悟」を持つことが肝心です。この覚悟がないと、自分の時間などあっという間に雲散霧消してしまいます。〜そういう願いがあるならば、どうか明日からといわず、今日ただいまから趣味を始めるくらいの意気込みを持ってください。〜
趣味は人に披露して楽しんでもらうのも含めてやり甲斐を感じるものではあるが、初めから承認欲求を求めてやるものではないということ。
歴史や哲学などを探求するなら、初めは入門書から〜ではなく、原書から、辞書片手に時間をかけてでも読むべきということ。(入門書とはいえ、その著者の話の偏りがある程度あるから。また、原書で読んだ時の��動が事前情報で薄れるから)
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趣味について著者の考えなど記された書籍。著者は国文学の教授でありスタート地点から違う。著者の趣味もいろいろと並べられているが一般化されるものなのかと思ってしまう。所々、異なる考え方に対して批判めいた論調が出てくるのもなんとなく上から目線のように感じた。
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趣味を持つことは人間関係を築くとも言え、趣味と仕事が対等になれば幸いだ、とある。趣味を持った以上できれば「下手な玄人」を目指し時間管理すること、とある。人は関係を築くことで幸せを感じ、共有関係ができればなおさらだ。趣味を持つことの極意は「やらなくてもいいことを止める」人生で残された時間を無駄にさせないことに尽きるのではないだろうか。気になった言葉:旅に出ても「そこに何かがあることを見つけ出すこと」
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スケールが大きすぎて
一般人に参考になるかどうかは
疑問だが、ユニークな人生論
世阿弥に
稽古は強かれ情識はなかれ
の解釈はなるほど、と思った