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青山さんの作品の表紙をデザインされているミニチュアアート作家である田中達也さんが登場したり、前作のキーになったジャック•ジョンソンの作品が登場したりと、ファンの方にはたまらないポイントが満載です。
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青山美智子さんの小説は
その時の自分の幸福度次第で
感想が随分と変わる気がする。
イライラ、モヤモヤしている時に読むと
小説の言葉が、そんなキレイゴトなんかで
世の中うまくいったら、苦労しないわ!
そんないい人なんかいるわけない!!
っと反発したくなったり、
反対に、気持ちが安定している時に読むと
心に深〜く沁みて、そうそう!って同感できる。
今回は、離婚した男性の懐中時計の章がとても心に響いた。
p.87
ひとりの人間の中に清濁混合の複雑な感情があり、常にその中からいずれかの自分を選び取りながら生きているのだと・・・・。
p.95
人と人をつなぐのは、結局、愛とか恋より、信頼と敬意なのよ。...中略...今の私は、一日一日を気持ちよく過ごせることのほうが大事。若くはないからこそ、これからの人生で、普段の日々を楽しく味わっていくことのほうが大事。
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#人魚が逃げた のハッシュタグ。
アンデルセン童話『人魚姫』の中から美しい王子が銀座の街に。
各章の主人公とともに。
第1章と第5章の繋がりがよかったです。
田中達也さんやU-KUさんという美智子さんと交流ある方も登場。
青山美智子さん、やはり良きなりー。
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きれいなブルーはティファニーブルー?なんて思いながら久しぶりの青山美智子先生。やっぱり好きです
えっ王子??? ファンタジーもありながらとにかく優しいです。連作短編でどのお話も共感できるところがあり、私は2章がささりました。
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銀座に、「王子」と名乗る男性が、逃げた人魚を探している…?
あらすじだけ読むと、摩訶不思議なファンタジーものと思うけれど、各章に登場するのは現代に生きる普通の人たち。
彼らは、王子と出会ったとき、どんな会話を交わすのか?
現実とアンデルセンの童話が絶妙に混ざり合った物語。
読み終わったときにはもう一度読み返したくなる仕掛けがありました!
青山さんの他の作品に関わる人たちも、現実とお話の両方から登場します。
その点でも、どこからが現実で、どこからが物語の話なのか、マーブル模様に見えるのが小説の面白いところ。
青山さんファンの方を喜ばせる要素が詰まった本作、おすすめです!
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青山美智子さんは平和な世界で安心して読める!
今作もほっこり、繋がって繋がってでもう一度読み返したくなる本でした!
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待ちに待った青山美智子さんの新刊。
ほんのりファンタジー要素も。
連作短編でほっこり伏線回収。
最後のエピローグが最高すぎました。
うっとりして、ため息が出ちゃいます。
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連作短編集。
逃げた人魚を探す王子が登場、アンデルセンの「人魚姫」をモチーフとした作品で恋人、親子、夫婦のいろいろな思いが描かれている。
相手の思いなんてわかるわけがないのに勝手に想像して、思い込んで悶々としてしまう…
これってきっと誰もが感じたことのある気持ちだと思う。
でも悶々としているだけではなんの解決にもならなくて…
悩んでばかりいても仕方ないよ、と背中を押してくれるような心温まる物語だった。
年の差恋愛のカップルの思い、巣立つ娘を送り出す母の思いと巣立つ娘の思いが特に印象深かった。
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世界は物語でできているー、まさにその言葉通りのお話で好きだなぁと思える優しさ。銀座の中央通りの歩行者天国に現れた、人魚姫を探す王子が街角インタビューされたことでSNSに拡散され物語が動いていく。連作短編で各章の人たちが他の章でも少しずつ関係していたり、他作品の人物などが登場していたり繋がりもすごく楽しい。もしかして…と思っていてエピローグで明かされた色んな童話の人物たちが当たってて嬉しい。1番共感できたのは「街は豊か」の伊津子だけど、どの人たちの悩みや気持ちがとてもわかる。心にそっと寄り添ってくれる物語。
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カバヒコがおもしろかったから
読んでみた
カバヒコよりよかったかな
カバヒコを星何個にしたか忘れたから
もしかしたらこっちのほうが
星は少ないかもしれないけど
こっちのほうがよかった
連作短編は
読みやすくていいし
こういうぐるっと最初と最後が
つながるのもいい
それぞれのわだかまりが
「王子」に会ったことで
読み手の「こうなればいいな」に
グッと寄せてくるところ
嬉しくなるな
ほんの少しのファンタジーも
いい塩梅だなぁと思う
あんまり離れ技だと
ファンタジーじゃんってなっちゃう
ファンタジーじゃんってならない
その味付けがよいなと思った
ギリギリ4つに届かない
星3つ
幸せに嬉しくなりたい人にオススメ
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本屋大賞、なんと4年連続ノミネート!すごいですよね、おめでとうございます。
表紙は青山美智子さんと言えばお馴染みの、ミニチュア写真家の田中達也さん。
銀座を舞台に、アンデルセンの童話『人魚姫』の王子らしき人物が、逃げた人魚を探しているのを軸として、5人の男女がそれぞれの視点から自分にとっての大切なことに気づいていく、連作短編集です。
王子と人魚、果たしてその正体は?どうオチをつけるのかとても楽しみに読みました。まさかの、だけじゃなかったとは…。実はちょっとだけ、2章と3章の2人には、ん?と思ってました。
青山さんらしい章ごとのつながり方も、読後のほっこりとした余韻も、最後に明かされた伏線などなど、間違いなく大好きでした。
青山さんいわく、実はこのお話の裏テーマは「結婚」なんだそうで、お互いの気持ちをちゃんと言葉にして話し合うことって本当に大事ですよね。
田中達也さんや水彩アーティストのU-kuさんの作品がお話の中にも出てきて、ニンマリしてしまいました。あと私の大好きな画家ルネ・マグリットの作品『Song of Love』も出てきて嬉しい。
最後に、3章に出てきた「ギャラリー渦」って『鎌倉うずまき案内所』と関係あったりするのかしら?
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最高のタイトルに始まって、素敵な物語に導かれ、夢(嘘)では終わらないラストにトキメキました。青山先生大好きです!
この作品での連作短編集としての繋がりだけでなく、これまで一緒に作品に携わってこられた田中達也さんやU-kuさんをはじめ、全ての作品がこの作品に繋がってひとつの物語になったことを思わせるような数々の仕掛けに高揚しました。
自己肯定感が高まり心満たされる物語です。
「街は豊か」の中で、娘が母へ伝える「毎日を、毎日作ってくれたよ」に始まる感謝の言葉にぐわっと目頭が熱くなりました。
こんな風に母へ感謝の気持ちを伝えたい、相手に気持ちを伝えるとはこのような行為なのだと私も教えてもらいました。
好きも感謝も謝罪も言葉にして伝えることの大切さ、相手と育むべき信頼と敬意、相手も自分も幸せにするためのたくさんの「物語」でした。
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これまでの青山先生の作風とは雰囲気が違う印象。だけど、思い込みやすれ違いを双方の立場から描く視点は青山先生らしくて大好きな一冊でした。
人魚がどんな思いで魔女と契約して脚を手に入れて王子と出会って幸せな時を過ごしたのか、そもそも幸せだったのか、それは人魚にしかわからないけれど、想像することはできる。その想像には私たち読者の経験が投影されていると思う。だから、アンデルセン童話は時代に合わせて、あるいは国境を超えて少しずつ物語が変遷しつつある。
日々の生活や人間関係も同じ。相手が何を考えているのかなんて、真実は分からない。だからすれ違いが生じてしまう。どうせ分からないなら、こちらの都合よく解釈してしまうのも幸せだけれど、時には真実を擦り合わせる作業も必要よね。
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最後まで読むと、もう一度読み返したくなるファンタジー要素がある小説。
日常の間に現れた突然の非リアルな人物。
オムニバス形式で、読みやすいです
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青山美智子さんの作品はやっぱり心温まります。登場人物が後々繋がりがあったり、あの時の!って思ったり。また読み直してしまいます。