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ハゲが当たり前の世界、なのに髪が生えてきた。かつて薄毛だったとき生きづらかった。今は生えてきても生きづらい。周りと違うってそんなに悪いこと?
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人類がハゲになってしまう物語です。人類がハゲになる前、主人公は髪の毛が薄いことはコンプレックスに思っていたが、人類みなハゲになった世界では、主人公は逆に髪の毛が生えてきて、また逆にコンプレックスに感じてしまうというストーリーです。
コンセプトは面白かったのですが、小説となるともう少しエピソードが欲しかったかなと思い、物足りなさを感じてしまいました。
この本の作者さんの小説を読んだことがありますが、それもまた物足りなさを感じたのでそういう作風なのかもしれません。
ホラーやミステリー系がお好きな方は、物語の流れにもう一押し!と感じてしまうかなと思います。
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みんながはげる世界??それが普通の世界って…どんなんだろ??またしても、高瀬隼子さんの作品にヤラれました(汗)。中高生以下を除く全ての人がはげるという感染症が流行するお話です。
ホント、なんか現実になってもおかしくないほどの文章力に圧倒されてしまいました。どうやって、登場人物がつながっていくのかもまた予想だにしなかった展開がありました。それでも、やっぱり自分がはげるのはちょっとなぁ…とか、真剣に考えちゃったりもしました。
この作品、文庫本よりは大きいけれど単行本よりはコンパクトな大きさなんです。読みやすいのであっという間に読めました…が、やっぱり落ち着かない読後にさせられました。
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高瀬隼子さん、2冊目にしてやっぱり好きだと確信しました。なんか…、刺さるのです。この「刺さり」が欲しくて読む感じ、最近の作家さんだと石田夏穂さんにも通じる。(おそらく)同性で、年代が近いからかななんて勝手に思ってます。
今作ははげのお話。ギャグ漫画みたいな設定なのに読んでみると全く笑えなくてウケる、という現象が起きている。みんなで平等にハゲれば怖くない!
この「ハゲ」は他の色んな要素に置き換えられると思う。どうやっても同じにはなれない社会。人間。まず見た目が違う。たかが見た目というけれど外見の与える影響力のデカさは凄まじい。
皆違うけれど、髪が生えてきたことを隠すことも、ハゲたから大学を辞めるのも、ふさふさの髪を切ってしまったことも、片方の髪の有無で人間関係が変わることも、それぞれ少しずつ「分かる」。
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スキンヘッドが主流の世界など、想像したことがない。最初から髪がないのではなく青年期から脱け落ちるのだから尋常ではない。髪がない状態がマイノリティとなると、ありのままをさらす人もいれば、様々なウィッグを使用する人もおり、それが世の常となる。一方で、真智加や琢磨のように髪が脱け落ちない人は、周囲の視線や思いを気にしなければならない。
たかだか頭髪の有無で、こんなに左右されるものなのだとユーモアとして受け止めつつ、この世界に身を置くとしたら、どちらの立場になったとしても今のままではいられなくなるだろうと感じた。
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読書系YouTuberが勧めていた小説。作者を調べたら「おいしいごはんが食べられますように」を書いた人ではないか…!と即読むことに。
自分自身は今すぐハゲそうな気配の頭皮ではないのですが、身近にハゲている人がいるもので、エスカレーターに乗る位置の話題が出たとき「そんなことを考えているのか…」と目からウロコでした。まあ、確かに私自身が旋毛が好きなもんで連れの旋毛が見える位置のときは見てるわと思いましたが笑
ハゲたら自分はどうするか、どうなるかと考えるよりもハゲた人ばかりの世界で起こりうることを読んで、社会の与える影響の凄まじさを改めて思い知らされました。
ハゲハラスメント、頭髪いじめ等々ありましたが、これもし髪の毛が生える人を信仰する宗教が出てきたらもっとすんごい社会になりそうだなと思いました。真智加みたいな髪が生えてくる人や琢磨みたいなハゲない人の存在が知られると、人体実験や頭皮を狙う人が現れないとも限らない…けどそれはもしかしたら小説のなかで書かれなかっただけで、「To Be Continued…」として紡がれるのかな、と。最後がもう少し続きを読みたいなというところで終わってしまったので、そうゆう意味では物足りないというか、消化不良感が否めないと感じました。ただ、「おいしいごはんが食べられますように」もすべてを語らない感じの終わり方だったので、もしかしたらそうゆう作風なんでしょうか…?まだ2作品しか読んでいないにわかなので、もう少し違う小説も読んでみようと思います。
とにかく、髪の毛は大事だということ、この世界が始まる前に毛量がどんなものだったかで人の感じ方は違うということ、他のレビューで見た少数派が結局生きづらいということに「確かに!」となりました。
暗黙の了解みたいにされている、普段は口に出さないけどそれ考えている人、多分いるよねという雰囲気を取り上げて小説に落とし込んでいるような気がするので、この作者さんの着眼点は結構好きです。
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24/04/13読了
かわいい装丁と裏腹の、落ち着かないきもちになる物語。頭髪の大事さとマジョリティの楽さと、失ったものへの執着など。
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子供の時には伸びている髪が、早ければ中学生で脱毛してしまう。何かの感染らしいが、原因は明らかにはならず、再び髪が伸びてくることもなく、世の中じゅうが脱毛する世界ができあがってしまう。その世界では今度は脱毛しないことの方が異端となり、髪があることを隠すと言う拗れた事態が生じる。髪の有無は自分だけならどうでもいいことで、第三者の目があって初めて問題となってくる。真智加が他人の目を気にして、気を回しているうちに迷走し、ついには暴走する姿が、これまでの高瀬作品を彷彿とさせて思わずニヤリ。
ハゲることがメインテーマ(?)なのにどんどんシビアになる。さすがの高瀬作品だった。
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髪の薄さやハゲの悩みがみんながハゲることで平等になる。ところが髪が生えてきたりハゲない人の生きにくさが問題になってとユニークな展開。分かりやすいハゲでの問題提起だが、人類は偏見と差別と優越感に満ちている。友情も恋愛も大変である。
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おもしろかったー!!
髪が薄いコト、ハゲになるコト、ハゲているコト、ハゲじゃなくなるコトを、こんな真剣に真面目に考える!!ハゲになるコトで芽生える悩ましさ!!コロナ禍でもそうだったケド、普通と思っていた生活がかわるコトで、どの立場でもそれぞれ色々悩み考えるんだなぁ。
高瀬さんの文章がすごく好きだなぁ、と改めて思った。
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私の曽祖父、つまりはひいおじいちゃんはね、ツルッツルのハゲでハゲ大会(どんな大会よ笑)で優勝して賞品のヤカンを貰ってきたのが自慢だったらしい。
ハゲの大会だなんておおらかな時代だったんだなぁって子ども達に話しながら笑ったんだけどね。
この本、みんなハゲるの。
大人だけ。
原因も分からないけど、とにかくみんなハゲる。
一体なんだったんだろう。
でもハゲてしまったら頭洗う手間も乾かす手間もなくて非常にいいなぁと思ってしまう。
そんなこと思うのは私が女でハゲる心配もそれほどないからだと怒られてしまいそうだけど。
うーん、感想?
なんだったんだろう笑
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どんどんみんながハゲてゆく…という不思議な世界はどうですか?
「いやいや、あり得ない…!」と思いつつ
「ああ、たしかに周りがハゲているとそういう気持ちになるよね。」っていつの間にかその設定を受け入れて読んでいる自分がいました。
みんながハゲていく世界という不思議な設定を除いては、大きな問題は起こらず穏やかに進むストーリー(^^)
だけどその中で色んな視点で物事を考えさせてくれる本でした。
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突然起こった感染症でほぼ全員の髪が抜け落ちた__設定インパクトありすぎ!髪型という個性を失った姿を肉と表現していたのは印象的でした。どんな世界であっても偏見や差別はなくならないのかなぁ〜。全員ハゲたら"平等"...には違和感を感じた。
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みんなハゲるとなってても、必死に抗う人はいるのか…
アンチエイジングに躍起になる人がいるんだから、いてもおかしくないのかー、と自分自身で納得。
みんなと一緒が正である日本だと主人公のような苦しみになるけど、もっと個性的であることが正の国ではどうなるのかな?などと本編とは関係ないことを考えたりした。
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まちか中心のストーリー
たくまストーリーの終わりは消化不良
佐島や亜角の主観パートは冒頭ちょっとだけ
これいる?