岩波講座 世界歴史 第5巻 中華世界の盛衰 4世紀 みんなのレビュー
- 荒川正晴(編集委員), 大黒俊二(編集委員), 小川幸司(編集委員), 木畑洋一(編集委員), 冨谷至(編集委員), 中野聡(編集委員), 永原陽子(編集委員), 林佳世子(編集委員), 弘末雅士(編集委員), 安村直己(編集委員), 吉澤誠一郎(編集委員)
- 税込価格:3,520円(32pt)
- 出版社:岩波書店
- iOS
- Android
- Win
- Mac
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
秦が中華統一後約20年で崩壊してしまったのは法家や始皇帝の独裁のためではない、限りある軍事力を最大限以上に酷使し内乱に耐えられなかったと。
2022/12/09 17:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
【展望】の冨谷至「中華世界の重層環節」より、「中華の重層環節的拡大は、中華の希薄化とそれによる消滅の過程である」『春秋公羊伝』に現れる、中華の夷狄に対する妥協なき差別観の凄まじさが印象的。「秦以外の諸国をも包括し、かつ少なくとも西周以降を通時的に展望しうる先秦史の復元が今後の課題である」「光武帝による材官等廃止によって、軍事訓練を受けた常備兵が郡国には存在しなかったため羌の大反乱等の際にしばしば反乱軍に敗北する結果となった。」「儒学が政治に深く浸透したために前漢武帝期のような経済積極政策を採用できない後漢朝廷には、財政状況を改善する術などもとよりなかったのである」「両晋交替期における都督制の完成は、四夷中郎校尉、および度遼将軍における胡漢の分割統治をめざした漢人中華帝国の終焉を意味した。」
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |