投稿元:
レビューを見る
カミを感じる能力に目覚めつつも心に深い傷を抱えた津々楽を年の功か人柄か天崎が癒し導くかと思いきや――天崎は天崎で若き日の神隠しを経て特殊能力を得たためになかなかエグい人生を過ごしてきたようで……彼の方こそ、津々楽がそばにいるべきなのかもしれない。互いに必要とし必要とされ合う良きバディの誕生でした。
津々楽の姉家族に起きたこと……知りたいので、続きを~~~!!
投稿元:
レビューを見る
見た目は少年、中身はおじいちゃんな天崎さんが気になって購入を決めた。
基本的には無邪気で年の功ゆえか鷹揚としているけど、なんとも言えない危うさがあって放っておけないひとって感じ。
そもそも神隠しでカミの供物になったとか、そのせいでカミに狙われてたりする激重過去持ちのおじいちゃんだからね……更に元を辿ると生きている人間の怖さにぶちあたってオーバーキルだよ。
そんな天崎さんの相棒――カミに姉を殺されたことがきっかけで霊感に目覚めた元警察官の津々楽。
最初のほうは心に傷を負った大型犬みたいだったけど、天崎さんがカミに傷つけられると瞬時にスイッチ入ってバーサーカーモードになるのがよかった。カミとの取っ組み合いなんて、そうそう見れるものじゃないからね。
一方的じゃなく、お互いに相手の言動に救われている関係性なのが良いと思った。
投稿元:
レビューを見る
『オペラシリーズ』を思わせる緻密な論理の組み立て。なのに相変わらず、オカルト。いいね、神々を鎮める男たちの、葛藤。
この、悪あがきをする視点人物というのが、曲者。すべてを呑み込むように見えて、実は自分の執着するものには、一切手を出すことを許さない。自分自身揺れているくせに、この人はまぁ、なんて頑固なんだろう。愚直という言葉がこれほど当てはまるキャラもそうそういないだろう。
栗原ちひろ氏の筆致にやられている。次巻希望。