下町ロケット
著者 池井戸潤
直木賞受賞作、待望の文庫版を電子化!
「お前には夢があるのか? オレにはある」
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。
池井戸潤、絶対の代表作。
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下町ロケット 1
2014/01/13 16:27
池井戸潤、絶対の代表作!
27人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがに直木賞受賞作品です。掛け値なしに面白い小説でした。
内容は、中小企業(とは言っても年商100億円ぐらいの優良企業)が、銀行からの理不尽な融資打ち切りや一流企業からの数々の無理難題等に、プライドを持って立ち向かい、見事に勝利していく爽快感溢れるストーリーです。最初はバラバラだった会社が、こうした出来事を通して、徐々に一体となっていく筋立ては、まさに池井戸氏の真骨頂だと思いました。
また、主人公以外にも魅力的な人物が描かれています。銀行出身で外様と思われていたトノやホワイトナイト的存在の神谷弁護士、敵対する会社の中で唯一の理解者財前部長等々。私は、生真面目で線が細いと思われたトノの気骨溢れる行動や発言に結構感動しました。
とにかく夢があって、感動シーンも多く、2日で一気読みしたのでした。
下町ロケット 2 ガウディ計画
2015/11/22 15:28
殿村部長
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当の主役は殿村部長です。
銀行から出向してきた経理部長が、銀行の席を蹴ってまで佃製作所に尽くすところが泣けます。
殿村部長は会社のことを理解しようと凄く努力をされます。
生え抜きの経理部長でも「私は経理ですので、製品のことはわかりません。」とか「営業のことは営業で解決してください。」とかいう『可愛い』経理マンが多い中、殿村部長は凄いです。
佃製作所が夢を追うには殿村部長無くてはあり得ません。かつて本田技研が本田・藤澤の二枚看板だったことと重ね合わせてしまいました。
下町ロケット 2 ガウディ計画
2015/11/14 22:32
とにかく面白い
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらず池井戸氏の作品は面白い。もちろんハッピーエンドということは毎度の作品を読む中でそうだろうと予想がつく。だが、それに至るまでの描き方がどの作品でも上手い。もちろんこの作品でもである。ぜひ読むべきである。