ポー短編集
著者 エドガー・アラン・ポー , 巽孝之/訳
詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。
大渦巻への落下・灯台―ポー短編集III SF&ファンタジー編―(新潮文庫)
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モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―(新潮文庫)
2024/05/15 21:58
☆ポー短編集☆
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
エドガー・アラン・ポーの古典的名作です。短編ながら、読み応えがありました。
私が特に面白かったと思うのは、「モルグ街の殺人」と「黄金虫」です。
史上初の推理小説と言われている「モルグ街の殺人」は、パリで起きた残虐な母娘殺人事件を、オーギュスト・デュパンがその人並みはずれた分析力で見事に解決するお話です。分析過程も見事ながら、事件の真相も驚きでした。
初の暗号解読小説とも言われる「黄金虫」は、話の後半部分の暗号解読が特に面白かったです。記号の羅列を丁寧に解いていく追体験ができました。
モルグ街の殺人・黄金虫
2024/05/15 21:57
☆ポー短編集☆
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
エドガー・アラン・ポーの古典的名作です。短編ながら、読み応えがありました。
私が特に面白かったと思うのは、「モルグ街の殺人」と「黄金虫」です。
史上初の推理小説と言われている「モルグ街の殺人」は、パリで起きた残虐な母娘殺人事件を、オーギュスト・デュパンがその人並みはずれた分析力で見事に解決するお話です。分析過程も見事ながら、事件の真相も驚きでした。
初の暗号解読小説とも言われる「黄金虫」は、話の後半部分の暗号解読が特に面白かったです。記号の羅列を丁寧に解いていく追体験ができました。
大渦巻への落下・灯台
2022/04/04 18:22
古典なんでしょうが、「メロンタ・タウタ」と「アルンハイムの地所」の面白くなさは格別
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずもってレビュータイトルに挙げた二篇だが、とにかく面白くない(訳文もイマイチ)。最も面白かったのは「使い切った男」だったが、その陰画が江戸川乱歩の「芋虫」ではないのか、とも感じた次第。(加えて云えば、「メロンタ・タウタ」は映画『猿の惑星』に通じる発想があり、「アルンハイムの地所」はかのDisneylandにある各ボーティング・アトラクション(カリブの海賊など)に通ずる風情があるとも感じた次第です。)
なお、本書を読んで、「SFの先覚者のひとり」(218頁、訳者解説)としてのEAPの位置づけについては理解が深まったし、未完の「灯台」に関して、訳者いわく「何しろ文豪未完の短編であるから、これに挑戦すれば誰もポーの競作者とは言わずとも共作者にはなれる、というのが魅力の一端だろう」(233頁、同)との指摘にはなるほど。(それにしても、訳者解説だが、「メロンタ・タウタ」と「メルツェルのチェス・プレイヤー」の順番は逆ではないのか・・・)