上司の「いじり」が許せない
著者 中野円佳
上司の「いじり」で線路に飛びこみそうになるほど苦しむ部下たち――。時として「いじり」は「いじめ」よりも残酷なハラスメントになる。なぜ職場で「いじり」は起きるのか。日本固有の「いじり」のつらさとは? 「いじり」のターゲットになりやすい人とは? 「いじり」に遭ったらどうする? 現代ビジネスをはじめ、ウェブで大反響を呼んだ連載、待望の書籍化です。
上司の「いじり」が許せない
01/09まで通常825円
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上司の「いじり」が許せない
2024/04/28 22:06
ジェンダーの 問題含む いじり論
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投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
いじめでもない、パワーハラスメントでもない、いわゆる「いじり」(いじめ、いじりについてはp.3に定義が、パワーハラスメントの典型例はp.157にある)。いじり加害者に悪気がない場合があっても、自殺に追い込まれる場合がある。本書においては、豊富な実例や、背景知識を説明し、どうしたらいいのかを検討するものである。
2.評価
(1)単に、いじりってこういうものですよ、という具体例にとどまらず、ジェンダーの問題に踏み込んでいるのがいい。本書においては女性の被害について書かれている割合が多いが、その背景、ならびに男性の事情にも言及している(一例:p.138「」男性の方が口にしていない可能性」)。
(2)肝心な対策については、学校でのいじりや職場のいじめと比較しつつ、「加害者」(という認識がなくても、その言動をした者)、被害者、企業の人への提言がある。これらが効果的かはわからないが、とりあえずの心がけにはなると思った。
(3)以上、いじりとは何か、それが深刻な状況を生み出していること、ジェンダーの問題に踏み込んでいること、といった長所がある本なので、5点。本書の対策が効果的かは判断できないが、点は減らさない。