86―エイティシックス―
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。 そう――表向きは。 本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
86―エイティシックス―Ep.13 ─ディア・ハンター─
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86−エイティシックス− Ep.1
2017/05/14 16:17
最高!
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかみにとまと - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の醜さと愚かさ、そしてその中で自分らしくありたいと願う者たちとの対比。新人とは思えない筆力で描かれた本作・・。
次作が楽しみです。
86−エイティシックス− Ep.1
2019/08/07 00:24
最高の一冊
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:s - この投稿者のレビュー一覧を見る
86は以前から気になっていた本です。つい先日、一巻を購入しました。
一冊読み終わった感想は確実にラノベの枠を超えています。
世界が無人戦闘機(レギオン)の攻撃を受ける事態となっていた。
主人公のシンはサンマグノリア共和国の戦士として友人戦闘機(ジャガーノート)を操縦しレギオンを殲滅する。シンの戦う戦場はレギオンの圧倒的力から多く毎日のように戦死者を出しているが、サンマグノリアは戦死者ゼロとしている。それは、シン達戦闘員が86という人種差別を受けていることが原因である。
この小説はアクションという要素を含みつつ、人間の卑劣さ愚かさがここまでなのかと考えさせられるそんな一冊です。
一冊読んだらもう止まらないでしょう!ぜひ読んでみてください!
86−エイティシックス− Ep.8 ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター
2020/07/15 23:32
この本はセオ様の巻といっても過言ではない!!!!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛いことも多い中、自分とどのように向き合うのか…
これは現実社会でも問われていることだと思います。学生という身分柄身に覚えのあることも多いですが、それでも私たちは一人ひとりゆっくりと考える時間を与えられますよね。しかし、86達はそれもままならず、無慈悲に奪い去られていくんです。
その中でも日常の中に楽しみを見つけ、はしゃぐ彼らはとても見守らずにはいられません。
ほっと息をついたのもつかの間、すぐにはらはらさせられるこのテンポ感と、間にちょくちょく挟まるライトな話はきっと虜になるはず!!!
さて、セオ推しの私にとってこの巻はとても大きな意味を持ったものになりました。まず、セオを追える場所が多いんです!活躍の場面に加え、彼の葛藤も事細かに記され、興奮がやみません。
ネタバレ防止のため詳しいことは省きますが、まず表紙公開からの様々な憶測にやきもきすること1ヶ月。手に取り、読み始めて30分。
最初はライトなんですよ。でも、作者が「史上最悪」と謳ったようにだんだん雲行が怪しくなり、途中から涙なしには読めません。
登場人物の覚悟やその背景にある想いに心を奪われます。
特に今回は最後のセオの戦闘の様子にほれぼれします。少々皮肉屋の彼ですが、本当に動作が美しい。シンもまた鋼のようで美しいのですが、セオはもっと壊れやすいものようでしかし、そこに抱えているのは芯のある玉のようでもう一気にぐわーっと引き付けられます。男の子扱いされないこともしばしばですが、ここぞという時には男の子です。本当に。
これ以上語ると本当に無意識でばんばんねたばれしそうなので、ここらで一回筆をおかせていただきます。セオへの思いはどうでもよろしい、という方、ご迷惑をおかけしました。
あまり参考になることはかけませんでした。
最後になりましたが、どの巻でも、安里アサトさんは皮相的な言葉が往来する世の中で本当に物事の真理をつき、心を揺さぶる言葉を語っていて、読み終わった後には気持のいい疲労感に加え、様々な事について考えさせられてしまいます。自分と向き合うことも出来る本だと思います。
さらに、視点を変えて読んでみることで本当にさまざまな生き様を追体験できます。
まあ、そんなに重く読んでいる方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、散り際のかっこよさ、葛藤の数々など、人間臭い所もまた魅力です。最近は、スピアヘッド隊以外にも焦点が当たることが多くなってきているので、彼らと、他の86たちとの対比もまた面白いです。1巻からの成長を近所のおばちゃん感覚で見守るのも、また一興です。
是非是非一度手に取って読んでみて下さい!後悔はしないと保証します
ー…お読みくださりありがとうございました。