言語が消滅する前に
人間が言語に規定された存在であることは二〇世紀の哲学の前提だった。二一世紀に入って二〇年が過ぎたいま、コミュニケーションにおける言葉の価値は低下し、〈言語を使う存在〉という人間の定義も有効性を失いつつある。確かに人間は言語というくびきから解き放たれた。だが、それは「人間らしさ」の喪失ではなかろうか?――情動・ポピュリズム・エビデンス中心主義の台頭、右・左ではない新たな分断。コロナ禍で加速した世界の根本変化について、いま最も注目される二人の哲学者が、深く自由に精緻に語り合う。
言語が消滅する前に
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言語が消滅する前に 「人間らしさ」をいかに取り戻すか?
2023/12/30 11:26
言語の存在意義
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題のテーマもさることながら、次々に出てくるキーワードに対して、単なる主張の交換ではなく、概念について解釈を巡らせている。という体裁に憧れる。
言語が消滅する前に 「人間らしさ」をいかに取り戻すか?
2023/06/19 09:21
連続した対談の様
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
意図・企画されたわけではない、とのことだが、掲載されているいくつかの対談が、もともと連続して対話されることが前提のような感じで流れているような印象だった。中動態とかコミュニケーション、言語などのことが語られている。
ちょっと難しかったけど、なんとかついていったという感じで読めました。コミュ障といったことばでの、コミュニケーションの意味が変わってきているのでは、というところが印象に残った。最近のコミュニケーション力というのが、空気を読む力、みたいな意味になっているのではと。
最後の対談だけ、しばらく時間があいて、コロナの時期に行われている。最後の対談が、その他の対談のことも含めてまとまているような感じがしてわかりやすかった。