オールド・ボーイ 黄昏ホテル
著者 我孫子武丸
いつの頃からか「黄昏ホテル」と呼ばれるようになったクラシカルなホテル。このホテルの3階の客室に、見るからにいかがわしい何人かの男たちが長期滞在していた。ここに数十年勤めるベテランホテルマンは、彼らが問題を起こすのではないかと危惧していたが、ついにある日、1発の銃声が鳴り響く。そして年老いたホテルマンは、3階のある一室で死んでいる男を発見するが…。哀愁漂う短編ミステリー。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)
オールド・ボーイ 黄昏ホテル
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2021/05/16 10:28
しんみり
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
しんみりとした気分にさせられる文字通りの佳作である。人の死を安易に扱うのは好きでないがこの作品は例外的に心にしみた。幽霊の正体が次々と変わるところがアクセントになってとても良い。加納朋子は優しい作品を書く作家というイメージがあったが、この作品もその印象通り。
2021/11/09 04:31
個性派作家がチェックイン
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラシカルな雰囲気が満点なホテルを舞台に、響き渡る1発の銃声がスリリングです。趣向を凝らしたショートショートに、予測不能なオチも見事でした。
2021/05/17 15:49
作中作
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の中で別の物語を展開するのは別に目新しい技法ではないが、この作品は途中で主客が逆転するところが珍しくて面白い構成である。主人公の裏返しのような作中の主人公、お互いに相手を羨むというところなど人情の機微をついていると思う。