みんなの秘密
著者 林真理子 (著)
倉田涼子、34歳。キスに対して少女よりもおぼこな人妻は、不倫という甘い蜜を手に入れた。キスだけの淡い恋に酔いしれ、その先の関係におそれおののくが……「爪を塗る女」。何かを...
みんなの秘密
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商品説明
倉田涼子、34歳。キスに対して少女よりもおぼこな人妻は、不倫という甘い蜜を手に入れた。キスだけの淡い恋に酔いしれ、その先の関係におそれおののくが……「爪を塗る女」。何かを隠して生きている妻、夫、娘、愛人たち、人間の密やかな喜びと切なさを描く連作小説集。第32回吉川英治文学賞受賞作。
目次
- 爪を塗る女
- 悔いる男
- 花を枯らす
- 母の曲
- 赫い雨
- 従姉殺し
- 夜話す女
- 祈り
- 小指
- 夢の女
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誰にでも秘密はあるもの?
2001/09/20 22:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編だとばかり思っていたら全ての話がリンクしているという不思議な作品で休みなく読み進めてしまった。誰にでも秘密はあるのだろうが、登場人物の生活環境や人付き合いの秘密が本当にありそうでゾゾっとしてしまう。特に女性は描かれ方が驚くほどに巧みで鋭い。
女性はもちろんですが、男性にも読んでもらいゾゾっとして欲しい一冊です。
秘密って…
2003/09/16 12:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
渋谷や新宿など、大勢の人が行き交う駅で人を待ってる時に、「あの人にもこの人にもいろんな物語があるんだろうな…」って考える事があります。「みんなの秘密」はまさにそんな物語です。
自分は自分の物語しか知らないから、他人からしたら大した事じゃないかもしれない。でも、秘密は秘密。
林真理子ワールドには脱帽! これしか言い様がありません。読んで損する事は絶対ないと思うイチオシの作品です。
「みんなの秘密」
2002/07/01 05:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絢子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は世の中こういう事ばかりに溢れているんじゃなかろうか、と思わせてくる連作小説集。一話目の脇役が二話目で主役、二話目の脇役が三話目で主役、と連なること十二話。
不倫あり、同性愛あり、近親相姦願望あり。近所のお家事情に首を突っ込んでしまったように現実味を持ってどの話も迫ってくるのは、林真理子の人間心理を鋭く書き込む筆の確かさにあると思う。
世の中本当にこういう事ばかり、だったらかなり怖い。
リアルな描写で面白いけど、夢はないかも
2018/01/20 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『みんなの秘密』は12編の1人称短編連作小説で構成されています。スタートを切るのは「爪を塗る女」の倉田涼子、34歳。キスに対して少女よりもおぼこな人妻は、不倫という甘い蜜を手に入れ、キスだけの淡い恋に酔いしれ、その先の関係におそれおののくという不倫に関する秘密。その後に、「悔いる男」で彼女の夫の倉田紘一の秘密に話が移ります。その次の『花を枯らす』は倉田紘一の「悔い」の対象となっていた女性・篠田博子の独白。というように、次々に語り手がバトンタッチして、それぞれの秘密を独白していきます。このため、共有体験したはずの同じ事象に対する捉え方の違いも浮き彫りになることが多々あって、非常に興味深いです。人って、夫婦でも家族でも近しい間柄でもその内面はやっぱり分からないものですね。通常触れられるのはほんのわずかなので、相手を「分かったような気になって」しまうと思わぬ落とし穴がある、ということでしょうか。それでもこの連作の最後が「二人の秘密」というタイトルで、夫婦二人が大きな秘密を共有しようと約束する(つまりまだ共有していない)ところで終わるところに、ある種の希望と言いますか、「人間同士の関わり合いがそう捨てたもんでもない」と思える余韻を残しているように思えます。
久々に読んでも満足
2016/01/31 08:24
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投稿者:むらさきっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃、林真理子さんにハマったのをふと思い出し、アラフォー人妻になった今、電子書籍で読み返してます。
少し大人の色気や気持ちもわかるのでまた新たな視点で読めてとても面白い!
いろんな視点から
2002/07/28 18:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
素直にヒトコトでおもしろかった。あっという間に読んでしまいました。
最初の主人公である倉田涼子、34歳人妻は不倫を経験する。次の話は、涼子の夫が
主人公。昔の恋人と再会する。その次の話はその昔の恋人が主人公。と言うカタチで
リレー形式になっている。当たり前だけどみんなそれぞれの生活を持ち、感情を持ち、
いろんな事情、秘密を抱えているものなのだ。片方から見た相手だけでなく、その相手
側から見た相手についてなどなどいろんな面から読むことが出来ておもしろい。
そして最後の最後にはどーんと大きな「秘密」が登場するのだ。これが結構コワイ。
林真理子さんの作品はいつも読みやすく、どっぷりとつかることができるので
好きです。
みんなの秘密
2001/05/02 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分だけの秘密は、本当に自分だけのもの?
12編の短編が、リレー式につながっていきます。今主人公だった男が脇役になって、脇役の女が主人公になる。そうすると、前の短編では見えなかった視点から、男と女の事情が見えてくる。
林真理子は本当にうまい。なんの違和感もなく、リレーをやってのける。
さて…本当に自分だけの秘密ですか?
できすぎ
2017/10/23 16:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなにみんな不倫しているかな?つながりがうますぎるような気がする。林真理子さんの作品の女性は捉えどころがないというか型にはまらない人が多いと思う。