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  • 販売開始日: 2010/07/01
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川文庫
  • ISBN:978-4-04-197010-2
一般書

恋愛中毒

著者 山本文緒

もう神様にお願いするのはやめよう。――どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとお...

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恋愛中毒

税込 616 5pt

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商品説明

もう神様にお願いするのはやめよう。――どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。

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みんなのレビュー601件

みんなの評価3.9

評価内訳

何が彼女を壊すのか

2009/11/18 21:40

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野棘かな - この投稿者のレビュー一覧を見る

Love holic
話題になったけど、読んでないと言うと
「絶対読みなさい」
と友人が言った。
10日ほど後、一緒に飲んでいる時
「ところで恋愛中毒読んだ」
と聞かれ、まだ読んでないのよと言ったら
「絶対面白いから読みなさい」
とまた言われた。
Love holic
正直言うと、先入観があり、あまり期待していなかったのだが、思いがけず最初から引き込まれた。
若い井口という男性の視点から入った文章はテンポがいいし、心理状態と言葉がうまく回っている。
やっぱりこの作家はうまいと思った。
読み進むと、急に、視点が変わる。上司らしい女性水無月の視点だと気がつくのに少し時間がかかった。
作家の計算だろう。
面白い話の展開に少しずつ引き込まれ、そしてやがて水無月の本性にやられて、裏切られる。
一見平凡で、10人並みの外見、普通に見える女の狂気。それが一番怖いということを再確認する。
決してMじゃない、そんな甘い精神状態ではない水無月の愚かな姿を、顔を隠して指の間からの覗いているような感じで読みきった。
どうしてこのような状態に陥るのかということが、わかるような説明はないから、先天的遺伝なのか?
子ども時代に母や父との特別な確執があったようにも思えない。
持って生まれたマイナス思考とそれに浸る自分自身の問題、妄想、外からの刺激、攻撃などいくつかの要素が重なると負のパワーが10倍くらいのブーメランとなって水無月を襲う。崩れるように壊れる。錯乱して、ひたすら目の前の男だけを追いかけ、追い詰める。
いや男だけではなく、最後には、自分をいらいらさせる弱いものまでも攻撃する。
すごい狂気だ。
そして、最後もまた微妙で、エンドレスに続くかもしれない狂気への新たな展開を感じる。
視点移動が成功しているし、二度とは読みたくないけれど、面白かった。
Love holic
「決めたことを守れないならば、もう決めなければいいのに」
なんて言っているけれど、あなたは何も決めてないじゃない。
決めることもできず、流れのまま怠惰に生きているだけの女なのだから、守るという言葉を使うこと自体お門違いだ。笑わせないでよ。
と、切れたくなるような女を描かせたら、山本文緒さんにかなう作家はいない。


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加害意識とプライドの欠如

2004/07/12 10:16

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:13オミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ラストの主人公たちの動きがよくわからない。彼女は中毒から脱出したのか? それともまだ中毒なのか? 創路は何を考えているのか? 謎である。

 だいたいストーカーする女性はわかる。見つめる目が違う。別に狂気が宿っている目をしているわけではない。こちらの動向を伺う澄んだ目をもっている。この目は危険である。創路は見抜いたが自分は対応できると思ったから近づいたんだろう。しかし、自分の娘に危害が及ぶことは想定していなかったに違いない。肉親をやられるのはかなり痛い。

 水無月の最初の男、萩原は済んでのところでストーカー水無月から逃げることができた。それは水無月の夫である藤谷に水無月の心が移ったからだ。ところが、この藤谷は水無月のねっとりとからまるような生活にどうやら息抜きをしたくなり浮気に走る。が、ここでとんでもない暴挙に水無月はでる。これも予想できないストーカー行為。彼女は当人に対して尋常じゃないことをするのではなく、当人の周囲を徹底的に静かに糾弾する。それだけにたちが悪い。正攻法のストーカー行為ができない。なぜだろうか?

 誰もが好きな人に受け入れられなくなっていると感じれば、心になぜ?と浮かべ、少しずつ周辺を探りたい衝動に駆られる。しかし、それを実行しないのはプライドと加害意識があるからではないかと思う。ストーカー行為をしている自分を想像すると耐えられないというプライド。そして、受け入れられなくなっていったのは自分にも責任があるのではないか。ストーカーはそんなことは全く考えない。強大な被害者意識だけが存在する。

 澄んだ目とは、出てきた相手の言葉や態度を自分専用のフィルターにかけ、これは嘘、これは本当とはっきり区別してしまう。混濁させて清濁併せ呑むことができない。こういう手合いとは、つかず離れずで付き合うに限るのである。水無月に子どもができたらどうなんだろう? それちょっと書いてもらいたいです。

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恋愛中毒

2003/05/06 12:17

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バニラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりに小説の世界にどっぷりと浸れる一冊に会えた。巧みな心理描写にストーリーテリングのうまさ。冴えない主人公の女性が、いわゆるプレイボーイに恋してしまう。危険だとわかっていながらどんどん深みにはまってゆく。気づいたときにはもう引き返せない。誰でも、恋の真ん中に落ちてしまったときは、上手に駆け引きする余裕なんかない。死ぬほど人を好きになったときは…。この本を読んで山本文緒を知ったのだが、彼女の作品をまた読みたくなってしまった。とにかく夢中で読んでしまうので、お休みの前の日に読み始めるのがいいかも。

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Areyouloveholic?AmIloveholic?

2004/08/17 11:39

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 初めに登場した男性が要となって物語が進行していくのかと思っていた。しかしいつしか彼の上司の愛人と思しき女性が語り手として物語が展開している。

 執拗な彼女に悩まされる男性。彼女の行為はストーカーと呼べるものだろう。しかし誰もが密かに抱いている感情をそのまま表現すれば、もしかしたら必然的にそうなってしまうのではないか。本当の意味で恋に落ちたら、相手の都合を冷静に考えられるだろうか? 相手のことをきちんと考慮し、尊重することはできるだろうか? この物語は誰にでも起こりうる物語だと思う。それが彼女の立場であれ、彼の立場であろうとも。

 一度我を失ってしまえば、冷静に物事を見つめることは困難になるだろう。殊に恋愛は人を変える。どこまでも優しくなれるしどこまでも尽くせるしどこまでもついていける。個人差はあるだろうがそれぞれが好きな人にたいして何かをしてあげたいと思うのだろう。
 彼女の行いだって、相手を想っての、その結果である。
 語り手となっている女性の過去、それは凄まじいものだ。彼女のかつての恋人が言うように、被害妄想なだけなのかもしれないことでさえも、彼女にとっては真実なのである。また、彼女が計算ずくで追い払ったはずの恋人の数多い愛人たち、彼女たちもまた恋愛中毒であり、計算されていたことに気付いてその計算に乗っている。
 突如明らかになる語り手の女性の知られざる過去にはさすがに驚きである。
 彼女の心理状態の変化、それが実に巧妙であり、相手の恋人の心の変化も見事に無駄なく表現されていることに脱帽である。周囲の人間から見れば異常なことを、いとも普通であるかのようにやり遂げてしまう彼女。そして彼女から逃れられない恋人。
 そして最後、中毒症状から抜け出せない彼女の視点から、同僚の男が恋人のストーカー行為に対してまんざらでもなさそうだと感じ取る。その時点で、彼女の中毒は癒されていないと感じることができる。このことはあとがきにも書かれているが、本当にそう思った。
 たとえ中毒になっていても、自覚できないのが中毒である。

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人を愛するがゆえの恋愛中毒にご注意を。

2020/08/22 22:53

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

"他人を愛するぐらいなら自分自身を愛するように"と戒める水無月という女性に一体何が起こったのか、ぐいぐい物語に引き込まれ、いつしか水無月という女性に感情移入しながら読んでいる自分がいた。

愛する人に決して逆らわず、すべてを捧げているのに、なぜ相手は自分1人を愛してくれないのか。
何がいけなかったのか。
誰も答えを教えてくれないその問いを逡巡し、また人を愛し、泥沼にはまっていく主人公に10年以上前には恐怖しか感じなかったが、再読し、必ずしも主人公が特殊な人間なのではないと感じた。

愛する人のために何かをしたいという思いが、いつか相手のすべてを自分のものにしたいという欲望に変わっていく。大抵の人はそんな欲望を感じても、恋人以外の家族や友人との時間によってその欲望に支配されないようコントロールしていると思う。しかし、愛する人が上司であり、さらに家族との縁も切り、友人も少ない水無月の欲望は暴走する。

弁当屋でバイトをする平穏な日々を捨て、嫌な予感を感じながらも1人の男性にはまっていく水無月に対して恐怖以外に、彼女の寂しさや虚無感、また弱さを感じた。また同時に人は深い結びつきをどうしても求めてしまう生き物なのだと改めて気付かされた。

愛は尊いものであるが、同時に人を狂わせる強い力をもち、誰もがその中毒の虜になる可能性がある。でも愛なしでは生きてゆけないのだから、どうぞ気をつけなさいとこの物語が語りかけているような気がした。

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気持はわかる

2017/01/25 21:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:このみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

好きになった男が自分以外の女性に一時的にでも関係性があったら、私も耐えきれない。しかし
そうなってしまうのは、彼以外に没頭出来る物がないからだ。生き甲斐は異性以外にいくつか持っていないと身が持たない。男性は必ず浮気する。
というかどこまで本気か分からないという程度の付き合いだ。生きているから右みたり左みたりする気持は理解出来る。それが楽しいのだから‥‥

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ラストに深みがあります

2003/07/03 02:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る

弁当屋でバイトをしながら翻訳の仕事をしている水無月。そんな彼女には離婚歴がある。いまだになぜ離婚する事になったのかわからない。なぜ夫は私を捨てたのだろうか? そんなある日、いつもの弁当屋でバイトをしていたらタレントで作家でもある創路功二郎が弁当を買いにやってきた。密かにファンであった水無月は心踊る。そして、水無月は創路のアシスタントとなる…

もう人を愛さない。愛しすぎてはいけないと心に決めたのに愛しすぎてしまう。なんでそんな恋愛をしてしまうのか? 恋愛に不器用で人付き合いが下手な人なんだなぁと思う。その気持ちはよくわかるなと思ったりする。そんな彼女を見ているととても痛々しかった。でも物語が進むにつれ、自分の感覚と彼女の行動・感覚を比べるのが間違いだと気付く。それほど彼女の行動はすさまじい。彼女も自分を抑えようと思っていてもそうできない。どんどんたがが外れていく…

どんどんねじがズレていっているのがわかる。それ以上行ってしまってはいけない。ダメだよ。と言っても、一読者の私は彼女の暴走を止めることができない。それ以上見てしまうのは恐いけれども見てしまう。彼女の長い独白が終わった時、やっと読者は彼女の呪縛から解き放たれるのだ。彼女の人を縛り付けてしまうという性格は、かつて夫だった人だけでなく読者達にまで及ぶのだ。

ラストの衝撃がすごすぎてしばらく放心状態になってしまった。物語が終わる時には、主人公がいつのまにか青年から水無月に変わっているのがとても不思議で、奇妙な錯覚を覚えたような感じがします。なんともすさまじい吸引力を持っている物語です。

初出 たんぽぽTearoom

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タイトルも秀逸

2020/06/28 23:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まる - この投稿者のレビュー一覧を見る

何回も読み返してます。
主人公はふとしたことから憧れていた作家と知り合い、ちょっとずつ運が向いていく。静かな語りで、なんでもないように日常を描きながら、それがあるとき崩壊する様が鮮やか。そして主人公の幸福に亀裂が入っても、決定的に切れてしまうことのない恋愛の縺れ、ねじれが人間のままならなさを感じさせます。

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思わぬ展開

2023/06/10 10:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

編集プロダクションに勤めている井口から話は始まる。
彼は舞台で言ったら本題が始まる前に出てくるとっかかりを作る人。
彼の傍に居る事務員的存在の水無月さんが実は主人公。
余り主張がない地味な人かと思いきや、水無月さんにスポットが当たり出すと、思わぬ情熱的で過去を持つ人物の本質がわかってくる。そのギャップに引き込まれた。

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ラストが衝撃

2019/05/13 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初は自己肯定感の低い女の人が愛人になるというありがちな話かと思いましたが、最後で今までの伏線が全て繋がる感じがすごく衝撃的でした。
せつなくも狂気に満ちた主人公、何故か自分と重ねてしまうところがあり、とても共感できる話です。

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気持ちに少し共感

2016/01/03 02:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:無名さん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだか読んでいて少しだけ気持ちに共感する所があった。フムフムと思いながら読める作品。

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どんどん先の内容が気になる小説

2015/11/22 21:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっか - この投稿者のレビュー一覧を見る

恋愛にはまってまうことが怖い主人公の葛藤の物語。
純愛はすてきだけど、恋に溺れてしまうのではないか、と怖くなる時があるのも事実。
共感できる部分があるなと感じつつ、読み進めています。

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これって恋愛小説の傑作の一つだよね

2002/11/10 23:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pipi姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 心理描写が巧みで、登場人物の造形が際立っているので、あっという間に物語に吸い込まれていく。貪るように読了してしまった。

 主人公の女性はわたしとはまったく違う内向的な性格なのに、彼女の心理が痛いほどよく理解できる。何よりも、彼女が恋する熟年のタレント作家が魅力に満ちている。天衣無縫で女たらしの無頼漢である彼の存在感が圧倒的だ。女性向けの恋愛小説の成功の可否は、ヒロインが恋する男が魅力的かどうかにかかっている、と見た。そして、本作は間違いなくその成功例だ。

 ヒロインの心理に読者が感情移入できるさまざまな細部の書き込みは、短編では表現不能だろう。やはり、この長さ(415ページ)が必要だったと思う。しかし、決して長さを感じさせない作品だ。恋愛を説明しようとする作品はいくつもあるかも知れない。だがこの作品は、人を愛さずにはいられない悲しい女の不器用な生き方を、説明せずに提示する。

 パレットに飛び散った様々な色彩が、ヒロインとともに読者を恋愛への中毒にいざなう、そのように力のある描写が随所に見られる。心が痛い、けれどこの痛さを包んだまま、どこかに解き放つ場所がある、とふと感じさせる見事なラスト。お奨めです。

 吉川英治文学新人賞受賞作。 

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恋愛中毒とは?

2002/07/14 22:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごまた - この投稿者のレビュー一覧を見る

この主人公はいわゆるどこにでもいそうな女性。特別美人でもなく、普通の仕事を持ち
普通に暮らしている女性。けれども人を愛すると、いわゆるストーカーみたいになって
しまうのです。夫に「俺を見るな。」と言われて離婚してからは人を愛しすぎないように、
と願って都会の片隅で生きていこうとする主人公美雨。けれども小説家創路と出会って
彼にぐいぐいと引きこまれて行く。人を愛するってそんなに苦しい事なの?
人を愛することが自分の全てになっていく。こんな愛もあるんだなあと感じました。
けれどもそんなに激しさを感じさせないタッチで作者は描いているので、読んでいる
うちにぐいぐいと引きこまれてしまいます。自分と似ているかもとも思ってしまわず
にはいられません。

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吐き気がするような人間心理

2005/07/23 22:19

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

一言でいうと、ストーカー女性の内面を追った作品。中毒のように恋愛にはまっていく女性の狂気を丹念に描いている。けっこう長くて、しかも救いがない内容でカタルシスがないので、「何を期待して読むのか?」が僕には疑問だが、ただテーマとしては興味深い。この作品では、
主人公の水無月が、
1)なぜそのような狂気に苛まれる動機を持つに至ったか?
2)この後、彼女はどう生きていくのか?
が、つまりは原因と結果がまだ「描ききられていない」ので、このテーマの次の作品が見たいと思う読者や評論家は、多いと思う。ただ、このテーマを描くにあたって、同時代性や女性の共感を当てにしすぎていて「言葉による描写」というのは存外少ない。作者はもう少し勉強が必要な気がする。たぶん、時代的に「あーこれって私みたい」と思う女性は多いと思う。ただ、そういう共感という名の感性に支えられた作品は、時代を超えない。だから、もう一歩と思う。まだこのレベルで、大きな賞をあげるのは、早い気がする。
内容的には、主人公の水無月は、「世界に対して諦めを持って生きている女性」でその彼女が、「世界に戦いを挑んでいる野蛮人である創路巧二郎」を愛するようになるのは、非常によく理解できる。でもね、この愛のありかたは、間違いなく『愛人』にしかならないのだと思います。世の女性が、凄くはまりやすいパターンだけど。
それにしても僕は、全体を通して、主人公の水無月が『なんでこれほどやる気がないのか?』『なんでこれほど生きるエネルギーに欠けるのか?』がわからない。小説を読んでいると肌で理解はできるのだが、論理的に頭で説明がつかない。だって、明らかに水無月さんは、頭もよく、才能もあるようだし、やりようによっては、「自分自身の才能と能力で自分自身の居場所を獲得する」ことは、できないわけではない気がする。なんでそこまで自分に自信がないのか?。「親の期待に押しつぶされた」という親が全て悪い論は、ありがちで普遍的だが、それでもそんな程度の結論は、もうすでに陳腐だ。
読んでいて、この主人公の被害者意識とこずるさに吐き気がした。まず、「全部受身」「男性と付き合うことがすべて自分自身のセラピー」それは、甘すぎるよ。もっと世界と戦って、正々堂々と自分自身のほしいものを獲得すべきだ。全力で、野蛮ではあるけれども自分のほしいものを偽らず獲得しようと戦っている創路を、非常に「大人だ」と水無月が評するシーンがあるが、そのとおり。それが大人なんです。欲しいものは、自分で奪うしかないの。それを、主人公は頭でっかち(だから頭は中途半端に良いのだと思う)に考えてばかりいる。頭で考えすぎる人間は、心が狂うパターンがよくある。人間とは、頭と身体と感情の三位一体で構成されているといったのは、コリンウィルソンだが、主人公(=著者)は中途半端に頭に偏っている。だから、これだけ恋愛の話であるにもかかわらずSEX描写のシーンが、ほとんどなく、頭ではなく身体が感じる描写のシーンが物凄く少ない。これは、将来著者の最大の弱点になるような気がする。
とはいえ、全体としては、いい小説でした。個人的に、出てくる登場人物の性格が、ほとんど大嫌い(笑)なだけでした。

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