手錠【イラスト付】
ヤクザの舎弟×外科医救急外科医の松浦は、突然男に攫われる。その男・祐司に連れて行かれた廃ビルの一室には、彼が忠誠を誓う兄貴分の毛利が撃たれて横たわっていた。脅されるままに...
手錠【イラスト付】
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商品説明
ヤクザの舎弟×外科医
救急外科医の松浦は、突然男に攫われる。その男・祐司に連れて行かれた廃ビルの一室には、彼が忠誠を誓う兄貴分の毛利が撃たれて横たわっていた。脅されるままに処置を施した松浦だったが、解放されず、祐司と手錠で繋がれてしまう。繋がれたまま食事をし、風呂に入って眠る――やがて、常に繋がれたその異常な関係を異常と思わない、奇妙な熱がふたりの間に生まれていき……。
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つながれたもの
2021/01/03 09:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
愛のない家庭で育ち使命とも思って救命医として勤めるうちに感情が乏しくなってしまった松浦
DV家庭に育ち自分も暴力の衝動を抑えきれずその中で何かを求めているやくざの舎弟の裕司
他人に日常を見られることを異常に拒む兄貴分の毛利
みんな病んでいるのですが、誰が一番病んでいるのかとふと思ってしまう。
(松浦が一番闇が深い気もする)
いきなり拉致→監禁(完全監禁でもないか。しかも治療させられているし)な話なのですが、
BLの常套な流れの乱暴してほだされてという感じではなく
会話をし、一緒に行動し、心情的に・・・という手順で・・・という流れが
変な話といえばそうなのですが、自然な流れとなり二人を結び付けている感じはします。
(そこらへんを自然と思わせるのは作者さんの文章と構成の力だと思います)
身体からでない心情的な部分からつながっていっているので違和感ないのです。
買い物したり、ファミレスで食事食べたり、のシーンがぐっとくる。
しかし、毛利さんの想定外だった気持ちがなんとなくわかる。
だって欲望でなくて心情的に惹かれるとは思っていなかったでしょうに・・・。
肉欲的なものだけならともかく。
自分を盲信していたはずの裕司が松浦に心をシフトされてしまった時の
苛立ちが痛い(身体の傷も超痛かったですけど)
まあ、一番痛い目にあったのは毛利さんかな(自業自得ですけど)
松浦さんがあまり興奮したりおたおたせずにことをしているのが
(感情の起伏があまりないタイプ)
また毛利さんのやくざとしての矜持とか理不尽さが熱さとなって伝わってくるかな。
最後は「男気」と言って良いのかなぁって思いつつ
まあ彼は極道としてこれからもやっていくのだろうと。
裕司は子供の頃から自分の育てられなかった気持ちを松浦に教え育ててもらって
確実に育っていっている。
あの時点で裕司が松浦を拉致したのは、正解でした(笑)
犯罪が散りばめられているのですが
なんとなく「警察だめじゃーん」みたいなオチになっていますが・・・
まあそこは気にせずに、これはこれで良いかな。
最後の松浦の行動も気持ちもわかるし
(つながれていたい気持ち、いやつないでいたい気持ちだな)
「帰る場所はここだよ」って言うところも好きです。
ラストに至るまで、
この話は薄暗い場所でどこに流れつくなのだろうかという感じなので
最後に海の音と波に反射する光を感じさせる明るい場所での終わりでした。
☆3.5くらいなんで4でも良いかなってとこなのですが、相対評価で3にしておきます。
非日常・愛欲の日々
2017/06/30 21:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毛利に隠れて声を潜めながらも音の響くHシーンはGOOD。
受の聖母っぷりとか、わずか数日で攻へ愛情を抱く流れとか、ちょっと無理があるように感じました。
が、閉ざされた空間で刹那的に盛り上がる、緊迫感は良かったです。