青ひげ公の婚礼【イラスト付】
俳優の奏真は、繰り返し見る幻影の死体にそっくりな男・ジンに拉致され監禁されてしまった。婚姻を強要されて、新郎となったジンに犯されたが、どうにかして逃げようと新妻の役を演じ...
青ひげ公の婚礼【イラスト付】
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商品説明
俳優の奏真は、繰り返し見る幻影の死体にそっくりな男・ジンに拉致され監禁されてしまった。婚姻を強要されて、新郎となったジンに犯されたが、どうにかして逃げようと新妻の役を演じて隙を窺っていた。だが自分に異常に執着する彼の眼差しに、すべてを暴かれたように感じ始める。演じているのか、それとも愛されたいと自ら望んで奉仕しているのかも分からなくなっていき……。
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舞台のような作品
2020/10/25 08:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品もオペラの青ひげ公の城のように、
プロローグから始まり第1の扉からラストの第7の扉で構成されている。
不思議な雰囲気のまま話が始まり、
ずっとなんかちょっと靄がかった雰囲気で
色々なことがはっきりしないまま話が進んでいく。
状況が普通でないので現実感のないような、
それでいて生々しい現実の色が作品を彩っていて
劇場で芝居を見ている時と同じような気分を味わっている自分がいる。
その世界しか見えない感じ。
そんな不思議な作品でした。
かなりシュールに描かれていますけど、
破綻なく最後まで描ききっているのが作者さんの力量を感じます。
この不思議な感覚がこの作品の秀逸なところでした。
まあ、オークションのシーンはなくても?的には思ったのですが・・・
ラストのクライマックスに持っていくにはあそこまでいくか・・・
ってところもあり。
余談ですが、
「アノオトコ」がタイトルに引きずられて「アオノオトコ」と
脳内変換されて時々軽い目眩が。
そして、くすりとしたのが「お義兄さん」呼び。
シリアスな舞台でも一カ所か二カ所くすりとさせられるものですが
ここがそんな感じでした。
読後感が芝居を観たときのような状態になった作品でした。