- 販売開始日: 2014/08/15
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-319210-7
鐘の渡り
著者 古井由吉 (著)
呪いめいた言葉をつれて、女と暮らすつもりの男が、女を亡くした友と旅に出る。彼らの視るものは、紅葉が燃えて狂ったように輝く山と、女人の匂い立ちのぼる森。そして夜には、谷を流...
鐘の渡り
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商品説明
呪いめいた言葉をつれて、女と暮らすつもりの男が、女を亡くした友と旅に出る。彼らの視るものは、紅葉が燃えて狂ったように輝く山と、女人の匂い立ちのぼる森。そして夜には、谷を流れるあの鐘の音が、昏い峠に鳴り渡って――。三十男二人の妖うい山路を描く表題作ほか全八篇。現代日本最高峰の作家による言語表現の最先端。
著者紹介
古井由吉 (著)
- 略歴
- 1937年東京都生まれ。東京大学独文科修士課程修了。「杳子」で芥川賞、「仮往生伝試文」で読売文学賞、「白髪の唄」で毎日芸術賞を受賞。
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集中して読む必要があるが、苦労して読む価値は十分ある
2018/03/09 23:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
古井由吉は、長い空白の期間もなく順調に小説を発表し続けている。ししてそのどれもが高いレベルにある。短編連作という方式が合っているようで、ほとんどがそのスタイルだ。ひとつの文章が長く、過去・現在を縦横無尽に描いている。また、描写している対象が何時の時代か、何処の誰の描写かが、少し気を許すと分からなくなる。それだけ集中して読む必要があるが、苦労して読む価値は十分ある。