- 販売開始日: 2015/09/11
- 出版社: 日経BP
- ISBN:978-4-8222-5104-8
China 2049
著者 マイケル・ピルズベリー(著) , 野中香方子(訳) , 森本敏(解説)
1990年代後半のクリントン政権時代、著者のマイケル・ピルズベリーは国防総省とCIAから、中国のアメリカを欺く能力と、それに該当する行動を調査せよ、と命じられた。諜報機...
China 2049
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商品説明
1990年代後半のクリントン政権時代、著者のマイケル・ピルズベリーは国防総省とCIAから、中国のアメリカを欺く能力と、それに該当する行動を調査せよ、と命じられた。
諜報機関の資料、未発表の書類、中国の反体制派や学者へのインタビュー、中国語で書かれた文献をもとに、中国が隠していた秘密を調べはじめた。やがて見えてきたのは、中国のタカ派が、北京の指導者を通じてアメリカの政策決定者を操作し、
情報や軍事的、技術的、経済的支援を得てきたというシナリオだった。これらのタカ派は、毛沢東以降の指導者の耳に、ある計画を吹き込んだ。それは、「過去100年に及ぶ屈辱に復讐すべく、中国共産党革命100周年に当たる2049年までに、
世界の経済・軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取する」というものだ。この計画は「100年マラソン」と呼ばれるようになった。共産党の指導者は、アメリカとの関係が始まった時から、この計画を推し進めてきたのだ。
そのゴールは復讐、つまり外国が中国に味わわせた過去の屈辱を「清算」することだった。
本書は、ニクソン政権からオバマ政権にいたるまで、米国の対中政策の中心的な立場にいた著者が、自分も今まで中国の巧みな情報戦略に騙されつづけてきたと認めたうえで、中国の知られざる秘密戦略「100年マラソン(The Hundred-Year Marathon)」の
全貌を描いたものだ。日本に関する言及も随所にあり、これからの数十年先の世界情勢、日中関係、そしてビジネスや日常生活を見通すうえで、職種や年齢を問わず興味をそそる内容となっている。
目次
- 序 章 希望的観測
- 第1章 中国の夢
- 第2章 争う国々
- 第3章 アプローチしたのは中国
- 第4章 ミスター・ホワイトとミズ・グリーン
- 第5章 アメリカという巨大な悪魔
- 第6章 中国のメッセージポリス
- 第7章 シャショウジィエン
- 第8章 資本主義者の欺瞞
- 第9章 2049年の中国の世界秩序
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そのときどうなっているのでしょうか。
2021/12/29 21:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国がこれまで何をしてきて,これからどうしようとしているのか,を知ることができました。2049年に世界はどうなっているのか,日本はどうなっているのか,本を読み終わって不安な気持ちになってしまいました。
親中派や国連主義の人達にぜひ読んで欲しい本
2016/01/08 13:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は米国の対ソ・対中外交政策に深くかかわってきた著者の実体験に基づいています。親中派であった著者が、希望的観測に基づいていかに判断を誤ってきたか、それが中国の危険な台頭にいかに貢献してしまったかが、ややわかりにくい記述もあるものの、赤裸々に書かれていると思います。中国の台頭が危険であること、冊封体制、華夷秩序といったものに批判的な感覚を持っていた人にとっては、何を今更といった部分も多々ありますが、米国の親中派だった著者が、具体的な政策決定過程も含めて、ここまで記述しているのは読む価値があります。特に中国と仲良くすべきと考えている人や国連を平和実現のための組織だと思っている人にはぜひ読んで欲しい一冊です。
やっぱりそうか!
2016/02/13 12:49
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:頑張れ元気 - この投稿者のレビュー一覧を見る
米中の国交正常化の前後から今に至るまで、裏話も交えた指摘は、あまりにリアルで恐ろしく感じた。グローバルな価値観を確立することが、緊急の大きな課題である。
中国警戒論なら兵頭二十八のほうがオススメ
2016/02/03 09:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先のビジョンがない。さんざん中国を甘やかしてきたが、最近増長しているのでアメリカは中国向けの支援をやめろ。というのが論旨だが、これ以降の中国問題への対処法などが明確でない。騙されてきた恨み節よりも、対中国のカウンターパートとして、ベトナムや韓国、ひいては日本との外交などを語るべきではないか。中国嫌いな人はそれなりに楽しく鬱憤をはらしてもらえると思うが、国際情勢を語る上で参考にはならない。
現実の後だし
2015/10/31 13:08
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Teikoku - この投稿者のレビュー一覧を見る
南シナ海岩礁l近海への軍艦派遣が実際に行われ、この本にある100年計画にアメリカが気づいたように見える。しかし本書で三国演義を一部紹介しているのだが、正しく読み込めていない。著者やそのスタッフの語学能力のレベルがそんなに高くないことが露呈しており、中国指導層の内面を理解できているとは思えない。現実の状況にあわせての後知恵のように思える。