そのときどうなっているのでしょうか。
2021/12/29 21:16
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投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国がこれまで何をしてきて,これからどうしようとしているのか,を知ることができました。2049年に世界はどうなっているのか,日本はどうなっているのか,本を読み終わって不安な気持ちになってしまいました。
親中派や国連主義の人達にぜひ読んで欲しい本
2016/01/08 13:37
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投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は米国の対ソ・対中外交政策に深くかかわってきた著者の実体験に基づいています。親中派であった著者が、希望的観測に基づいていかに判断を誤ってきたか、それが中国の危険な台頭にいかに貢献してしまったかが、ややわかりにくい記述もあるものの、赤裸々に書かれていると思います。中国の台頭が危険であること、冊封体制、華夷秩序といったものに批判的な感覚を持っていた人にとっては、何を今更といった部分も多々ありますが、米国の親中派だった著者が、具体的な政策決定過程も含めて、ここまで記述しているのは読む価値があります。特に中国と仲良くすべきと考えている人や国連を平和実現のための組織だと思っている人にはぜひ読んで欲しい一冊です。
やっぱりそうか!
2016/02/13 12:49
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投稿者:頑張れ元気 - この投稿者のレビュー一覧を見る
米中の国交正常化の前後から今に至るまで、裏話も交えた指摘は、あまりにリアルで恐ろしく感じた。グローバルな価値観を確立することが、緊急の大きな課題である。
中国警戒論なら兵頭二十八のほうがオススメ
2016/02/03 09:07
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先のビジョンがない。さんざん中国を甘やかしてきたが、最近増長しているのでアメリカは中国向けの支援をやめろ。というのが論旨だが、これ以降の中国問題への対処法などが明確でない。騙されてきた恨み節よりも、対中国のカウンターパートとして、ベトナムや韓国、ひいては日本との外交などを語るべきではないか。中国嫌いな人はそれなりに楽しく鬱憤をはらしてもらえると思うが、国際情勢を語る上で参考にはならない。
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投稿者:Teikoku - この投稿者のレビュー一覧を見る
南シナ海岩礁l近海への軍艦派遣が実際に行われ、この本にある100年計画にアメリカが気づいたように見える。しかし本書で三国演義を一部紹介しているのだが、正しく読み込めていない。著者やそのスタッフの語学能力のレベルがそんなに高くないことが露呈しており、中国指導層の内面を理解できているとは思えない。現実の状況にあわせての後知恵のように思える。
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最近の中国の強気な姿勢の背景にある戦略がよく理解できた。中でもアメリカがその戦略に気がつかず、中国に対し経済的、軍事的支援を40年続けてきたことは驚きである。
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中国が空母を持ったのは、カモフラージュが目的のようにも思えてくる。
共産党政府が一枚板ではないが、タカ派が多数なのは確かだと言う。周辺に改革や自由化を純粋に擁護する人がいるので、それが誰かを突き止め支援するのが、情報機関の課題だというのが、著者の主張。
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ホンマかいな、と言う内容。何がホンマかいなかと言うと、アメリカが中国共産党政権の戦略について最近まで気づいてなかった、ということが。あまりにもナイーブ過ぎる。敢えてこの時期に対中政策の大御所がこういう本を出すということに政治的駆け引きが絡んでいるのかもしれないけど。本書にはいかにアメリカ政府が、中国の夢、覇権を狙う中国共産党に騙せれてきたかが細かく明らかにされてるんだけど、ちょっと長すぎる。正直、最後の森本敏の6ページぐらいの解説読めば内容は全て理解できると思います。
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アメリカではWSJくらいしか書評が載らなかったキワモノ本なので、買うまでもないと図書館で予約。4月20日読了。なんというか、438頁も費やしたプロパガンダ本。おそらくはオバマ政権の対中弱腰外交を批判したかったのだろうが、それよりもアメリカの中国理解の薄さには唖然とする。中国指導者は古典に学んでいるとしていくつも例示しているものは、日本では真面目に勉強した高校生レベルでも漢文で学んだ内容であり、例えば「呉越同舟」などというものは、その出典を「故事成語必携」とかいう参考書を使わなくても、教科書・副読本レベルで知っているもの。(最近は漢文は必修にしていない高校もあるようだが。)内容的にもアメリカ=善、中国=悪という、ちょっとお粗末なレベルのアメリカ人によくあるパターンの思考で埋め尽くされている。中国がアメリカを覇権主義国家として警戒しているのは過去の歴史からして当然で、いくつもの国の政府を転覆させており、近い例ではイラクのフセインを国ごと叩き潰している。外交で相手国に理解者を養成するのは当然で、日本だってほそぼそとではあってもアメリカの知日派と呼ばれる連中には多大の便宜を図っている。お粗末なのは、巻末の森本敏による「解説」と称するものであり、「日本軍と戦ったのは蒋介石軍であり、中国共産党軍ではない。」としている。じゃあ、帝国陸軍が悩まされた八路軍って、何だったのと突っ込みたくなる。Amazonの書評を見ていると、嫌中派には大喝采のようであるが、一定の意図を持ったトンデモ本だということくらい見抜かなきゃね。
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かの国は怖い。
それを改めて印象付ける。
市井の個人でなく、米国の対中国情報分析の重要人物による分析で、過去、自分たちがうまく踊らされて来たことへの反省にも言及。
日本人が読めば、さもありなんと思える。
これに比べれば、米国なんぞ子供。日本に至っては人が良すぎて話にもならない。
この先、本当にどうなるんだろうね。
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p.10中国を助けたいという願望と善意に満ちた犠牲者という中国の自己イメージ作り
p.11 中国語の音節は405と少ない(英語は1万)ので誤解の種も多い。意味が曖昧で誤解を招きやすい概念がある
p.21 中国の策略は自分の力を使わないためのもの(対して、西洋の策略は自分の力を最大限に発揮するために使う)
p.22中国共産党革命100周年に当たる2049年までに世界の経済、軍事、政治のリーダーの地位をアメリカからダッシュする計画。100年マラソン計画
p140まで読んだ
p34 中国要人の愛読書 資治通鑑
p.60マラソン戦略の9つの要素
p.65 中国のスパイ作戦は大規模な兵法の一部
p.92覇の概念=世界に軍事的秩序をもたらし、力をもってライバルを排除し、やがれそれ自身が力によって排除される
p.133まで読んだ
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中国は過去100年に及ぶ屈辱に復讐すべく、中国共産党革命100周年に当たる2049年までに、世界の経済・軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取する100年戦略を実行している。
中国100年マラソンの9戦略
1.敵の自己満足を引き出して、警戒態勢をとらせない
2.敵の助言者をうまく利用する。
敵の指導者の周囲にいる助言者を味方に引き入れる事で、敵の土台をぐらつかせる。
3.勝利を手にするまで数十年あるいはそれ以上忍耐する。
4.戦略的目的の為に、敵の考えや技術を盗む。
5.長期的な競争に勝つ上で、軍事力は決定的要因ではない。
6.覇権国はその支配的な地位を維持する為なら極端で無謀な行動さえとりかねない。
7.勢を見失わない。
8.自国とライバルの相対的な力を測る尺度を確立し、利用する。
9.常に警戒し、他国に包囲されたり、騙されないようにする。
CIA発の「国家情報評価」は、中国の主張に基づいて、中国は朝鮮戦争に介入しないと断言したが、その数日後に中国は介入した。1962年にCIAは、ソ連はキューバにミサイルや核兵器を配置しないと予測したが、それはソ連幹部の嘘を真に受けたからだった。1979年には、CIA最高分析官が連邦議会において、イランの皇帝は権力を維持しており、アヤトラ・ホメイニがそれを奪取する見込みは無く、安定していると証言した。CIAは多くの間違いを犯している。
中国経済について、GDPの50%以上が国有企業。
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この本が米国政府の中国アナリストによって書かれてるというのがキモ。中国と西欧社会(日本も含む)の一番の違いは、観念/価値観と言うよりも、その時間軸だと思う。頻繁に政権や国家元首が変わる民主主義国家には、対処しきれない連続性の怖さと強さがこの国には厳然として存在する。共産主義を捨てた共産党一党独裁には、相応の意味があるという事だ。
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中国が虎視眈々と世界の覇者たる地位を築こうとしていることを教えてくれる本。過去(中国の歴史)の例に倣い、野望は表に出さず、2049年を目途に米国をしのぐ国づくりをしているのだそうです。
とはいえ、なぜ著者はこのことを、わざわざ本にしようと思ったのか。あえて口外しないという選択肢もあっただろうに、なぜ?というのが素朴な疑問。本にすることのメリットとは何か。
国レベルではなく、個々人レベルで中国(人)に気を付けろということなのか。
そうこうしている間に、北朝鮮は核実験を実施。中国はこれに遺憾の意をしめしているが、果たして本音は?
ニュースを見る目が変わる、秀逸な本だと思います。
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巻末の森本氏の解説にある通り、米国はその大国意識の故に、中国の意図を長年に亘り見誤ってきた。
共産中国であろうとなかろうと、中国は権謀術数にまみれた国なのだ。
この本は現代中国について書かれているが、半面米国の思考様式をよく浮き彫りにした本でもある。