商品説明
男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。
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悪女伝説の
2019/05/15 09:53
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ような面白さがある。近年、これと似たような事件が起こったり、似たようなお話が映像化されたりしているけれど、このお話も、いつか映像で見てみたい!
直木賞残念でした。
2017/07/22 17:45
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読み続けている作家さんです。女子を書かせたら天下一品です。そんな柚木さんが、事件物?とびっくりしながら読み始めました。やはり女子の心理描写は天下一品で、グイグイ惹きつけられ、引き込まれました。直木賞獲る気なんだなとその気迫を感じました。今回賞は逃したけれど、新しい世界が拓けたのだと確信しました。これからも応援したい作家さんです。
バター
2018/06/23 06:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
私も毎朝のトーストにバターは欠かせないほどのバター派である。そのバターの味を感じながら読み進んだ。犯罪心理とは、いったいどういうものなのだろう。わくわくさせるような展開が面白い。
バター味だが
2017/06/28 01:12
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
都内で起きた連続変死事件。交際相手の男性に美味い料理をふるまい続けた女が容疑者と目されている。拘置所に居るその女・梶井真奈子に接見し、インタビューに成功する週刊誌記者・町井里佳。実際にあった木嶋佳苗事件を題材にした小説で、柚木氏には珍しい重厚な長編だ。中高一貫の女子校、バブル期の生活、美食……柚木氏お得意のモチーフが凝縮された作品は、まさにバターの味だが、これを重厚と捉えるか、しつこいと受け止めるか、評価は難しい。460ページに及ぶ大作とはいえ、もう少し簡潔でもいい。バターを使った料理、ケーキが随所に散りばめられ、また「ちびくろさんぼ」も生かされている点は買うが。
バターに恋した女
2018/08/16 16:46
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投稿者:あずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
バターのように濃厚に主人公が絡めとられていくようで不気味。
外見で判断されてしまうことへの心理描写もうなづいてしまう。
出てくる料理についての知識も豊富でレシピなんてないけど小説を読んで料理が作れそうだとかんじてしまう丁寧さと食欲が出てしまった。
カジマナレシピ
2017/07/16 19:32
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな事件もあったなと思い出すぐらい記憶が彼方。でも、このカジマナに関わったら最後、骨の髄まで料理されちゃう感じなんでしょう。それがバターというこってり、まとわりつきメインにも脇にもなりうるものではまるんでしょう。まともに対峙すると怖いですね。
女性にとっての自分らしさとは
2019/01/16 00:05
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投稿者:まりっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どんな女だって自分を許していいし、大切にされることを要求して構わないはずなのに、たったそれだけのことが、本当に難しい世の中だ。」という一文が心に残りました。
女性向けの小説です。ミステリーではありません。
疲れる
2017/08/07 12:39
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投稿者:しらふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
例の事件は枠組みで、いつも柚木さんが書いている女子の在り方を「黒」よりで書いたのかな。直木賞への意気込みか、詰め込みすぎた感があって、料理の手順の描写など、それはそれは本当に丁寧に書いているのだけれど、読んでいて胸焼けはする。読了までに時間もかかるし、気分転換に軽いエッセイや新書を敢えて交えた。個人的にはバター醤油ご飯ではなく、バターポン酢ご飯派。
バターライスが食べたくなる
2017/06/11 18:24
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男性三人の殺害容疑で収監されてる女性と、彼女の実態に迫ろうとする女性記者の精神的攻防。
現実でも品薄なバターが実に効果的。バターライス、バタークリームのケーキ、フランス料理のこってりしたソース、ラーメンのバターましまし。
こってりしたバター臭い料理が食べたくなります。
醜い容姿である容疑者に幾人もの男性が手玉に取られたのか。あの容疑者を思い出しますね。
始めは良かったが…
2018/09/30 11:40
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投稿者:オラフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記者が連続殺人の犯人に拘置所へ会いにいき、次第に引き込まれていく様子はひたひたと迫るものがあって怖かった。犯人が拘置所に居ながらにして主人公をこれから先、どう操ってしまうのか恐ろしかったのだ。最近の犯罪に類似するような手口、ルポでリアルティが半端ない。
このままのペースで最後までいってほしかったが、後半から端折ってしまい、記者の動揺の描写が荒削りになってしまった。終着点がハッピーエンドにしたかったのか、そんなトントン拍子にいくわけないだろ!っと突っ込みたくなる感じで、美しく終わろうと努力しているところが物足りなかった。ああ、最後がねえ。残念…。
前半はいいが、後半が・・・
2017/09/13 08:49
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投稿者:まもりーの - この投稿者のレビュー一覧を見る
木嶋佳苗事件を題材にして全く新しいエンタテインメントに昇華させた前半は秀逸。読む手が止まらない。
ただ、後半になってくるとストーリーラインはグズグスに。後半を転換させる1つのアイディアはなかなか良かったものの、それをうまく生かし切れずに途端に普通の作品になってしまう。
直木賞を逃したというのも納得。