流血女神伝 女神の花嫁(前編)
女神の定めにより、ザカールの長老(クナム)の子は代々男児であるはず。だが、999番目の子として生まれたラクリゼはなぜか女だった。“呪われた子”だとして父親の愛も受けられず...
流血女神伝 女神の花嫁(前編)
商品説明
女神の定めにより、ザカールの長老(クナム)の子は代々男児であるはず。だが、999番目の子として生まれたラクリゼはなぜか女だった。“呪われた子”だとして父親の愛も受けられず、男と偽って育てられた彼女は、その苦しさを学問の習得や武術の鍛錬にぶつける。そして彼女が12歳になった年のある夜、一人の少年が結界を破り村を訪れた。少年の名はサルベーン。ラクリゼとの運命の出会いだった。
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ぜひこの前中後編だけでも読んでほしい!
2017/12/15 13:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「流血女神伝」本編の途中の巻ではありますが、この前中後編だけでも話は成立していますし、
これまでを知らなくても十分に楽しめるものとなっていますので、
面白いと聞いてはいるけれど、1巻から読むのがしんどい…という人には、ぜひこの前中後編だけでも読んでほしい!と強くおすすめしたいです!!
土着の宗教が根付くザカールの村の長老の息子として育てられた少女が、
外界からやってきた少年と共に村を出て、傭兵団に入り、過酷な運命と闘っていくお話です(だいぶん端折りました)。
作品自体は「このラノベがすごい」の栄えある第1回で4位に選ばれています。
ちなみに「流血女神伝」の主役はまったくの別人ですが、当初はこの「女神の花嫁」主役のラクリゼとW主役になる予定だったとか。
傑作と名高い「流血女神伝」のもう一人のヒロインの壮絶なる運命をぜひ見届けていただけると!
ホルセーゼの傭兵団の最期のシーンなどは、涙なしには読めません。
意外な父の姿
2010/06/25 13:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
クナム(長老)の子は必ず男子であり、千人目のクナムは世界の王となるべく生まれてくるということがザカリア女神とザカールとの契約。それなのに、王の親となる998番目のクナムの子は、なぜか女子だった。
歴代のクナムと比較しても隔絶した力を幼少から示しながら、父であるクナムには認められず、女であることに苦悩するその子の名は、ラクリゼ。本編でカリエを助け導く傾城の美女の幼き日の姿だった。
同年代の男子など相手にならない実力を持つのに、女であるがゆえに父に認められないことに苛立ち、荒んでいくラクリゼは、ボロボロになってザカールの村にたどり着いた一人の少年を周りの偏見から守るように父に言いつけられる。それがラクリゼとサルベーンのはじめての出会いだった。
それから数年がたち、彼らに転機の時が訪れる。
娘の扱いに戸惑い悩むラクリゼの父に人間らしさを感じたのが意外だった。本編で描かれるクナムの姿とは余りにもかけ離れているように感じたので。
ザカール至上主義的な考え方を持っていたラクリゼが、外の世界に興味を持ち、波乱の人生に旅立つ過程が面白い。