流血女神伝 喪の女王2
カリエが産んだのは、女の子だった。ザカールの宿命に従えば、男児であったはず。これは新たな女神の思惑なのか? 戸惑いながらもカリエは我が子を守るため、再び逃亡生活に入る。一...
流血女神伝 喪の女王2
商品説明
カリエが産んだのは、女の子だった。ザカールの宿命に従えば、男児であったはず。これは新たな女神の思惑なのか? 戸惑いながらもカリエは我が子を守るため、再び逃亡生活に入る。一方、首都ガンダルクでは、女王バンディーカがその座を長女ネフィシカに渡そうとしていた。婚儀には妹グラーシカもルトヴィアより帰国し、国中が歓喜に沸き返る中、思いがけない謀略が着々と進行していた――。
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美しい花と葉に隠された鋭い棘
2009/10/04 18:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
王太子の婚姻という口実はあれど、理想破れて失意の帰国をするグラーシカが哀れ。政治的に追い詰められているのに加え、ドミトリアスの第二子懐妊の情報は彼女を打ちのめす。そんな状況で帰国した故郷はいつもよりまぶしく見え、麗しの姉も昔の優しさを示してくれるのだが…。
政治の中枢から逃げるカリエを再び中枢に引き戻そうとする、何者の意図が働いているような偶然。ユリ・スカナにも食い込んでいたザカールの血は、彼女を平穏のままには置かない。優しく儚げに見えても美しい薔薇には棘がある、という言葉がふさわしい展開。