砂糖の空から落ちてきた少女
著者 ショーニン・マグワイア , 原島文世
ウサギ穴に落ちたり、鏡を通り抜けたりして異世界で冒険をしたのち、現実世界に戻ってきたものの、現実に適応できない子どもたち。そんな子どもたちに救いの手をさしのべる“エリノア...
砂糖の空から落ちてきた少女
商品説明
ウサギ穴に落ちたり、鏡を通り抜けたりして異世界で冒険をしたのち、現実世界に戻ってきたものの、現実に適応できない子どもたち。そんな子どもたちに救いの手をさしのべる“エリノア・ウェストの迷える青少年のための学校”の池に、空から少女が降ってきた。彼女は、かつてこの学校にいたスミの娘だという。だが、スミは死んでいる。それを聞いた少女はスミを取りもどさないと自分が消えてしまうと訴えた。そこでスミの友だち4人がスミを取りもどすべく死者の世界に旅立つことに……。ファンタジーの醍醐味を凝縮した、ヒューゴー、ネビュラ、ローカス3賞受賞シリーズ完結。/解説=三村美衣
目次
- 第一部 からっぽの場所
- ふたたび家へ
- 1 ある扉がひらき、別の扉は蝶番を吹き飛ばされる
- 2 どんな優れた者にも重力は作用する
- 3 死んだ女性の娘
- 第二部 死者の殿堂へ
- 4 埋葬したものは失われていない、ただとってあるだけ
- 5 生者の場所、死者の場所
- 6 支払うものは支払う――世界は続く
- 第三部 パンで山を焼いて、空に砂糖をかけて
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もの足りない
2019/04/21 15:21
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読む直前に、「オズの魔法使い」シリーズに目を通していたので、「アリス」よりオズの方に雰囲気が似ていると思った。
もちろん、作者の頭の中では、ピーターパンやナルニア国など、様々な「征きて還りし物語」が渦巻いているのだろう。
ファンタジーの世界に迷い込み、そこから帰ってきた少年少女はどうなるか?
決してハッピーエンドでは終わらない。一度禁断の蜜の味を知ってしまった子供は、健全なオトナになれるはずがない。~まさしくその通りです。
自分も、少年の頃SFと巡り会わなければ、もっとまともな大人になっていたと思う。
それはそれとして、このシリーズの終り方としてはもの足りない。
結局、少年少女は、この現実世界が好きなのかな?と疑ってしまう。人魚の女の子はハッピーエンドになったみたいだけど…。
今回、無事(?)生還した3人は、これからまだつらい現実世界での暮らしが待っているのだろうが、なんとか力強く生きていって欲しい。
現実もそんなに悪いものじゃない。仕方なくでも生きていこうよ。