- 販売開始日: 2019/04/19
- 出版社: 日経BP
- ISBN:978-4-8222-8966-9
アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ
著者 田中 道昭
ジェフ・ベゾスが銀行を作るとしたら、何をするだろうか?次世代金融産業をめぐる戦いの構図と状況を明快に論じた待望の一冊! テクノロジー企業vs既存金融機関の戦いを徹底分析!...
アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
ジェフ・ベゾスが銀行を作るとしたら、何をするだろうか?
次世代金融産業をめぐる戦いの構図と状況を明快に論じた待望の一冊!
テクノロジー企業vs既存金融機関の戦いを徹底分析!
三大金融ディスラプター(アマゾン、アリババ、テンセント)は何を目論む?
「世界一のデジタルバンク」と称賛されるシンガポールDBS銀行は何がすごい?
逆襲する米国金融機関ゴールドマン・サックスとJPモルガンはどんな選択をした?
日本型金融ディスラプターとメガバンクとの対決の行方はどうなる?
本書は、次のような重要な問題意識に基づいて、新しい金融のあり方を問います。
1.金融はもはや「Duplicate」(擬似的に創造)できる
2.金融ディスラプター企業が金融を垂直統合してくる(既存金融機関よりも本来の「金融」機能を実現している)
3.金融にも「当たり前」のことが求められてくる
「私は、物事の本質を考える際には、すでに使われている定義を見るのと同時に、大局的に宇宙からその物事が使われている様子を鳥瞰するようなつもりで、超長期かつ地球規模のスケール感で思考するようにしています。(中略)ここで重要なのは、先の項でも述べてきたように、人々の価値観が大きく変化しているなかで、「何が実際にお金として通用するのか」「どのような価値までお金に表象させるべきなのか」が潜在的に問い直されているということなのです」(最終章より)
目次
- 序章 2025年4月の近未来
- 第1部 「金融のあるべき姿」を問い直す戦い
- 第1章 戦いの構図
- 第2章 新しい当たり前
- 第3章 金融実務経験に基づく自戒と問題意識
- 第2部 金融ディスラプターの戦略
- 第4章 アマゾン銀行が誕生する日
- 第5章 中国を世界最先端のフィンテック大国に変えたアリババ、テンセント
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
「アマゾン銀行」という衝撃的なフレーズ。冷静に分析・洞察された次世代金融シナリオ。総勢13の次世代金融プレーヤーについての解説。金融はもはや特別でも例外でもない! 著者の『次世代』シリーズ最新版!
2019/04/19 20:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Cat lover - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融からキャリアをスタートし、「ストラテジー&マーケティング」と「リーダーシップ&ミッションマネジメント」を専門とする著者ならではの本書。金融ディスラプターや既存メガバンクを、金融を出自にもつ者の視点から本格的かつ冷静に考察しています。
登場するプレーヤーは・・・
・アマゾン(米国)
・アリババ/アントフィナンシャル(中国)
・テンセント(中国)
・楽天(日本)
・LINE(日本)
・ヤフーソフトバンク連合(日本)
・SBI(日本)
・ゴールドマンサックス(米国)
・JPモルガンチェース(米国)
・MUFG(日本)
・みずほFG(日本)
・SMBC(日本)
・DBS(シンガポール)
金融ディスラプターと既存金融機関の総勢13社。次世代金融産業のランドスケープを広く見渡せる、まさに圧巻です。
序章の「鈴木さんの2025年4月の近未来ストーリー」。「1人ひとりの個性や強み、その人のライフスタイルやワークスタイル、そして信頼という本来最も重要な価値が評価される、新たな金融システム」の一端が東京の四ツ谷を舞台に描かれています。金融産業とは重厚で厳格なもの、ビジネスに変革の波が押し寄せるなかでも金融だけは特別、そんな発想は吹き飛んでしまいます。
お金が価値をはかる尺度であったり、交換・決済機能を持つ限り、金融は厳格なものという思想は変わらないと思っています。しかし、著者は、そのような思想が、不便、時間がかかる、わかりにくいなどの「当たり前だったこと」になっていたとします。そして、カスタマーエクスペリエンスの視点から、便利、時間がかからない、わかりやすい、楽しいなど「新しい当たり前」が次世代金融産業を生き抜くカギとなるとします。
「当たり前だったこと」の変革を迫られるのは既存金融機関。「新しい当たり前」を次世代金融産業に取り込むのがメガテック企業。この両者の戦いを、次世代金融産業を巡る戦いの構図として最初に挙げている点は明快。
「顧客接点やカスタマーエクスペリエンス、顧客との継続的で良好な関係性」は、著者が次世代金融産業を分析・考察するにあたっての最も重要なレンズとなっています。次世代金融産業ではこれを巡る戦いが繰り広げられる。だからこそ、次世代金融産業では「すべての産業の秩序と領域を定義し直す戦い」によって、「金融そのもの」の創造的破壊や破壊的創造を通して、「覇権を握るのは大手金融機関でもテクノロジー企業でもない可能性すらあるかもしれない」としています。
この次世代金融産業の「戦いの構図」のもと、著者が投げかける問題意識のなかで最も納得したのが、「金融はもはや「Duplicate(擬似的に創造)」できる」こと。そう!金融はテクノロジーを使ってもはや擬似的に創造できる。だから、金融は特別でも例外でもない。既存のメガバンクでさえ、金融ディスラプターとのし烈な競争にさらされるのです。
著者は、本書の結びで、序章の「鈴木さん」が利用した金融サービスを「新たな社会における、新たな価値や価値観を表象する、新たな金融システム」として、それを「金融4・0」と呼びます。「金融4・0」では、各プレーヤーには「新たな金融ビジネスにおいてどのような存在となるのか」というグランドデザインが求められる。「金融4・0」の社会は、人が本当に持っている「信頼」が重視され、それが本当に評価される。「金融4・0」では、新たな金融テクノロジーは人が本来大切にしてきた価値や価値観で生きることができるようにすることを支援するために使われるべき。これら主張は、著者のキャリアや専門を総動員した日本への鼓舞にも思えます。
銀行のIT化、IT企業の銀行化の方向性は国によって違うらしい
2019/05/21 18:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行のIT化、IT企業の銀行化、既存の銀行と新興企業の協同や分業。これらの進む方向性は国によって違い、アメリカと中国の方向性も違う。(それぞれどう違うかは本文を読んでお確かめください)そんな中、日本はどう進むべきか?といった内容の本。
同じ筆者による『アマゾンが描く2022年の世界』より面白かった。
3.5点。(評価が1点単位でなく、0.5点単位であらわせるようになるといいのですが…)
タイトルはミスリーディング
2020/11/07 23:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけ読むとAmazon銀行がどのように誕生するかを主軸とした本かと思うが、テクノロジー企業と既存金融機関がどのように銀行の機能を担っていくか、アリババやテンセント、日本市場で創造的破壊をしつつある4つの企業について、それぞれの事業内容を説明している。そして、シンガポールのDBSの好例をもとに、既存の銀行が生き延びる道を説明する。この著者にありがちな読み終わってもモヤモヤするというのもいつも通り。