ランドスケープと夏の定理
著者 高島雄哉
史上最高の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。大学四年生だった夏に日本でおこなわれた“あの実験”以来、ぼくは三年ぶりに姉に呼び出された。彼女...
ランドスケープと夏の定理
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商品説明
史上最高の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。大学四年生だった夏に日本でおこなわれた“あの実験”以来、ぼくは三年ぶりに姉に呼び出された。彼女がいまいるのは遠い宇宙空間月をはるかに越えた先、ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。そこで姉は、同僚研究者とふたりきりで“別の宇宙”を探索する途轍もない実験にとりかかろうとしていた。第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる全3話。巻末に文庫版ボーナストラックの掌編を収めた。星雲賞候補となった、新時代のハードSF。/イラスト=加藤直之、解説=堺三保
目次
- ランドスケープと夏の定理
- ベアトリスの傷つかない戦場
- 楽園の速度
- 雪原のテオーリア
- あとがき
- 解説=堺三保
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かなりぶっ飛んでる!
2020/09/29 16:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは、話のスケール感。
作者の敬愛する(?)、グレッグ・イーガンか、草野原々ばりの大風呂敷!
こういうのが好きな人にはたまらない作品だろう。
かくいう私も、こんなホラ話は大好物です。
定理を証明したら、世界が変わっちまった。
な~んて、どんな定理よそれ。
次に、「ペイル・ブルー・ドット」。
天文好きなら、この章題だけで撃沈すること必至。
かくいう私も、マリアナ海溝くらい、深く沈没してしまいました。
「はやぶさ」に感情移入した日本人は多かったと思いますが、世界中で「ボイジャー1号」に感情移入した人はもっと多かったと思います。
そんな人がもっともっと増えていけば、この世界も、もっともっともっと平和になると思うのに。
最後は、「姉」。
私も作者と一緒で姉はいませんが、この話の姉のアニメキャラめいた強烈で素っ頓狂なハチャメチャ加減は、マゾッ気のない人には受け入れられんでしょう。
かくいう私は、…あります。
こんな大天才に付き合っていける主人公は、彼自身、とんでもない天才なんですが、姉が偉大過ぎるが故に、自分のことが見えていません。
だいたい、金髪碧眼の女性に、白無垢って合うのかよ。と、つっこみを入れたところで、シャーロット・ケイト・フォックスさんを思い浮かべて、「あ、案外いいかも。」と納得してしまいました。
結論。
この作家から、しばらくは目が離せません!