金獅子と氷のオメガ【honto限定書き下ろしSS付き】(イラスト付き)

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投稿者：はな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公のアデルはオメガということで見捨てられた王子だったわけですが、両親と弟の死去によって国王に担ぎ出されて。でも、求められているのは、血統を繋ぐための子作りで…
ないがしろにされてばっかりですが、そんな境遇でも雄々しくたくましく立ち向かう様子に惚れ惚れします。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

オメガバースもの
作者さん初読みなのに
得意でないオメガバースもの（しかも地雷があるのはわかっている）
を手に取った自分が少し不思議
でも、本との出会いって時々そういうもの。

オメガバースもの初めての方には
オメガバースとはなんぞやっていうのがないので
そこは注意かな。

レビューの冒頭にネタバレありと書きましたが、
この本口絵とプロローグですでにネタバレしています。
それでも物語にぐぐっと読めるのは
とにもかくにもアデルの男前の性格と行動がもたらす効果ではないかと
個人的には思います。
立太子寸前でオメガとわかって廃嫡（というのか？？？？）されて
島流し的な目にあったアデル
しかし国を存続させるために王となり、
さらに血筋を残さないといけないという状況にきっちり立ち向かう。
しかも王族の矜持をもって対応するのだ。
（オメガへの侮蔑的態度は本当に腹立たしい限りなんですけどね）
国の未来を見据えられる目も持っている。
そしてちょっとサロメチックな台詞が良く似合うのだ。
（そういう言葉の端々に惚れます）

アルファのウィルフリードがアデルの要求を受けて誓う過程はなかなか良い。
ウィルフリードの立場もなかなか複雑で彼の国の未来を憂えている。
（兄の馬鹿王ぶりがなんともはや）
そしてウィルフリードも正統な男前ではあるのですが、
アデルが非常に男前なのでなかなかかすんでしまいがちです(笑)
お互いに国のためを考えて、それでいて矜持を失わず愛もある。
（というか、結局アデルにメロメロな気も・・・）
そんな話でした。

☆3.5評価の4です。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

オメガと言うだけで王位継承権を奪われ幽閉されていたがすべての王族が死に王となったアデル。最後の王族の義務として跡継ぎを求められているのは分かっていても、下種な考えや欲だけで近づく求婚者に抱かれる気にはならず追い返していた。
そこへ新興の大国から金獅子のような男・ウィルフリードが新たに求婚者として現れ…

アデルはよくある大人しい内向的なオメガではない、気持ちいいいまでの冷酷さ男らしさを持っていて、アルファのウィルフリードと対等かそれ以上な関係なのが良かった。
決してな受け身なだけのエチシーンじゃないのもオメガバースにしては新鮮だった。