十年という月日の重さを、ふわっと感じる魔法の世界。
2021/12/01 00:01
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投稿者:tapiko96 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『銭天堂』が大ヒットしている廣島さん。私はこっちのシリーズ推しです…。
ちょっと宝塚の男役さんのような、かっこいい魔法使いが出てきます!
外国のどこかのような不思議な街、かわいい猫の執事、捨てられない宝物…。
この作品に込められた世界観、そっと誰かに教えたくなります。
登場人物の気持ちにぐぐっと思わず入りこんでしまう不思議なマジック…そんなところは『銭天堂』の世界とも似ているかもしれません。。
『十年屋 時の魔法はいかがでしょう?』
2019/08/09 23:16
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
捨てられないもの、守りたいもの、遠ざけたいものを魔法であずかる「十年屋」
魔法使いの店主と猫の執事がいるその店を訪れるのは
母の形見のボロボロのぬいぐるみをかかえた女の子
会えなくなった女の子のために作った雪だるまを渡したい男の子
父の言う通りに育ち成功したけれど人生に行き詰まった若者……
それぞれの“大切なもの”をめぐる不思議であたたかい物語
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(既刊11巻)、「もののけ屋」シリーズ(既刊4巻)で人気の廣嶋玲子が贈る新シリーズ第1巻(2018年7月刊)
(2019年7月現在、十年屋は既刊3巻+スピンオフ1巻)
一巻を読んでなかったので
2024/05/24 15:43
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻から読み始めていたので、改めて読んでみました。
やはり最初だからか、「契約」の場面はお客さんも寿命を1年失くす事についてじっくり考えていますね(二巻以降はわりと簡単に決断してるお客さんが多い気がします)。
廣嶋さんの本はハマって結構読んでるのですが、「子どもを徹底的に支配しようとする親」がよく出てきます。
この巻では「残された時計」がそうでした。父親が嘘をついて気に入らない義父と息子を引き離そうとするくだりは、児童書なのになにやらゾッとしました。終わり方は息子が自分を取り戻す事ができて良かったです。
廣嶋さんは身近に支配的な親を見てきたのでしょうか?
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者で選びました。
10年思い出の品を預かってくれるかわりに寿命1年は高く感じました。人によりけり場合によりけりですかね。
納得のいく話で面白かったです。
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モノに意味が宿るとき
それが記憶と結びつくとき、
それが他者の存在を思い出させるとき、
それらは全て当人の頭の中だけで起きている。だから、当事者以外にはなかなか分からないもの。
でも、それがそこにある/ないというだけで、ここまで当人の気持ちや価値観が変わってしまう。
シンプルな話なのだけれど、記憶や思い出、十年という時間、モノ自体が複雑に絡み合っているともいえる。
あと、カラシの給料ってなんだろう、寿命?
懐かしの白うさぎ:
実はナラさんも、処分したい衝動とリリへの愛情の葛藤の中で、十年屋を利用していたりして。
悔みの指輪みたく、モノが原因で発生した感情まで預かってもらえるとなると
傲慢のアルバム:
2人の傲慢さの違いは何だろう、とふと思う。
マカはタンの愛情を自己愛の依代として使う傲慢さがあったけど、アルバムを見返した時に「ときめき」を思い出している。
リリと異なり、十年屋が預かっている物品からは何も感じなかったし、アルバムから何かを感じ取っていたかどうかはあやしいけど。
タンはマカを本気で愛していたが、愛情の対象は自分の思う通りに更生する可能性のあるマカであって、ありのままのマカではなかった。
約束の雪だるま:
「ずっと」と「ほかの人には作らせないで」がミソ
悔みの指輪:
十年経つと客観的に、冷静に、過去の自分の感情を受け取ることができる。
逆にいえば、十年前どれだけ切実に、真剣に向き合っていたかを忘れてしまう。
そのタイミングで、返してもらうか放棄するかの選択を迫られる。
無自覚のうちに過去の自分を裏切ってしまうかもしれない。
丸々預けた感情が丸々返ってくる/処分するのと、少しずつ薄れていく中で忘れないようにする/忘れようとするのとでは、また違うんだろうなぁ。
残された時間:
毒親だなぁ。
銭天堂で、大人の女性が家族面での失敗、大人の男性が経済的な失敗をすることが多いイメージがついていたから、ちょっと意外だった。
預けたモノを10年後の関係者に託すのも可能とは、話の幅が広がりそう。
作り直しの魔法&エピローグ:
ツルさんのお店の詳細は別に本が出るのかなぁ。
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カラシが、むっちゃかわいい〜。なのです。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズが好きな子にオススメするとよいかも。
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様々な想いと共にある物を十年間自身の寿命一年で預けることのできる十年屋。
十年経つことでその時の想いのまま引き受けた「懐かしの白うさぎ」の場合もあれば、受け取らずより良いものを想い人に渡す「約束の雪だるま」など様々なパターンあり。その中でも傲慢な女性が全て自分に返ってきた「傲慢のアルバム」は結末がインパクトあり。
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『銭天堂』がとっても気に入ったので、こちらも発刊と同時に読みました。大事なものでどうしても捨てられない物・・・でも、10年経つとその気持ちも変わってたりする。確かに!! 私は私で「あのときのあれ」とか「いまのこれ」とか自分の『執着心』みたいなものも改めて考えさせられました。児童書はほんと私にとって色~んな意味で『宝』です。またいい本に出逢えました。あ!モフモフのカラシくんの大ファンにもなっちゃいました♡
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あるものと引き換えに、大事なものを預かる十年屋。それぞれの依頼者にあった結末。時の経過と心の変化を上手く使ってる。引き取られなかった物の再利用が面白い。
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【収録作品】プロローグ/1 懐かしの白うさぎ/2 傲慢のアルバム/3 約束の雪だるま/4 悔やみの指輪/5 残された時計/6 作り直しの魔法/エピローグ
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どうしても捨てられないもの、守りたいもの、そして遠ざけたいもの。そんなお品がございましたら「十年屋」の時の魔法をご用命ください。 小さなころからずっと大事にしていたぬいぐるみ、大好きなひとからもらった写真、会えなくなった友だちに見せたかった雪だるま。忘れたくても忘れられない大切なもの、思い出と一緒に、魔法でお預かりします――。
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想いと品物を10年間預かってもらえる「十年屋」(^^)10年間そのままの状態で保存してもらえるとはいえ、対価が寿命が1年分だと、自分ならどうするかな?(゜゜;)いろいろなパターンの話があって面白かった~♪そしてエピローグで凄く幸せな気持ちになった(*^^*)猫の執事カラシが可愛い(*≧з≦)
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様々な理由で保管場所に困っている人の元に届く不思議な案内カード。
それを開くとその場から魔法使いのお店『十年屋』の前まで一気に行く事ができる。
十年屋の名前の通り十年間そのままの状態で何でも預かってくれるのだけれど、魔法なので当然相応の代償が必要。
それは預ける人の命1年分。
それを高いと思えば断ることも出来るけど、大体ここに来る人は断れるような状況ではないので契約書を交わして保管してもらうことに。
十年経つ頃になると受け取りに来るか、そのまま破棄してお店の所有物とするか選べる。
目的は同じでも理由は実に様々。
当然心の優しい人もいれば性根の腐っている人もいて、預けた後の結末には当然違いが。
3話目の雪だるまのお話のラストが指輪で終わり、その次のお話が指輪に関するところとか面白い。
そしてある物を直す決意をした若者の話の次は、作り直しの魔法使いのおばあさんの出てくる話。
もぉ出てくる登場人物に泣けたり共感したりイラっと来たり、読んでいて感情の波が激しくうねっちゃう。
そして最後にエピローグでほっこり。
いやぁ面白かった。 シリーズ化してるのかなこれ?
次も出ているなら今度読もう。
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・この話は、大切な物を預けることができます。十年預けることができますが、1年寿命がとられます。でも1つも傷つけないで十年預けてくれるので私も何か預けてほしいです。
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003:読書感想文
入れたての紅茶
香ばしいクッキーの香り
ミルクティー色の表紙
黄金色のふわふわな猫
本を開けば暖かな優しさに全身が包み込まれます。
5つのストーリーは人の想い、事情が全て異なり
書き出し方も異なったパターンで、予想外の展開に舌を巻いてしまいます。
カラシ(猫)が店の奥(別世界)へ導いてくれるーー
まるで、何かのお話とおんなじだなと、くすりと笑ってしまいました。
新刊が楽しみです。