雷の波濤―満州国演義七―(新潮文庫)
著者 船戸与一
昭和十五年、ドイツは電撃戦により、フランスを征服。帝国陸軍はすかさず北部仏印に進駐した。敷島次郎は独立を志すインド女性の戦闘訓練を請け負い、四郎は満映作品の取材中に人工国...
雷の波濤―満州国演義七―(新潮文庫)
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商品説明
昭和十五年、ドイツは電撃戦により、フランスを征服。帝国陸軍はすかさず北部仏印に進駐した。敷島次郎は独立を志すインド女性の戦闘訓練を請け負い、四郎は満映作品の取材中に人工国家の綻びを目撃する。太郎は心ならずもある謀殺に加担し、三郎は憲兵としてマレー進攻作戦に同行することに。太平洋戦争開戦、南進の成功に沸きたつ日本人と次第に増幅してゆく狂気を描く、第七巻。(解説・高野秀行)
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満州国からスタートした本作も遂に太平洋戦争という巨大な戦争に突入です。
2021/02/27 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
満州国からスタートした本作も遂に太平洋戦争という巨大な戦争に突入です。その分、満州国という視点が希薄になったのは残念だが、舞台は東アジアへと大きく広がり、戦記的色彩が強くなった分流れは追いやすくなった。太平洋戦争の経過は結構頭に入っていることも有り、個人的には読み易くなったと感じる。あとは歴史の流れに沿って敗戦へと向かうだけなのだが、逆に敷島4兄弟がどう関わっていくのか、間垣徳蔵の意図はと最後の謎に興味が移った感じ。
<蛇足> 地図が中国全土から東アジア(インド東半分を含む)に拡大した。
開戦原因
2016/10/29 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
特務中佐が語る日米開戦の原因に帝国陸海軍の勢力争いがあったのが情けない。米国が早くから陸海軍の争いを避けるために、統合参謀本部を軍のトップに据えた点から、工業生産力などのハード面だけでなく、ソフト面でも遅れをとっていたのか。まあ、陸軍=長州、海軍=薩摩が母体なので、大東亜戦争開戦から敗戦にいたる道程は、すでに幕末の「禁門の変」で確定していたと言えるかも。