南冥の雫―満州国演義八―(新潮文庫)
著者 船戸与一
本土初空襲とミッドウェー大敗。それは帝国の翳り。四郎は比島(フィリピン)で抗日ゲリラの憤怒を体感した。少佐 となった三郎は変転する戦を見つめ、太郎は自らの罪過が招いた惨劇...
南冥の雫―満州国演義八―(新潮文庫)
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商品説明
本土初空襲とミッドウェー大敗。それは帝国の翳り。四郎は比島(フィリピン)で抗日ゲリラの憤怒を体感した。少佐 となった三郎は変転する戦を見つめ、太郎は自らの罪過が招いた惨劇に震えた。そして敷島次郎は劣弱な囚人部隊を率い、インパール作戦に加わる運命にあっ た。若き日駆け抜けた満州、彼(か)の地より遠く離れた緑の地獄で男は何を想うのか。食い破られてゆく絶対国防圏。白骨連なる第八巻。(解説・佐々木譲)
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完結目前にして、東条英機暗殺計画まで有ったという衝撃の事実に愕然。
2021/04/28 23:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
完結目前にして、東条英機暗殺計画まで有ったという衝撃の事実に愕然。前7巻目であとは戦史は大体は判ってるなどと楽観論を記したことを後悔。戦史に関しても太平洋のガダルカナル戦など一つで完結するような判りやすいものに関してはそれなりに知ってはいたが、余りにも規模の大きすぎるインパール作戦などに関しては知識が断片かつ希薄過ぎたことに反省。物語は既に冷静に物事を分析する勢力と、東条英機に代表される精神論者勢力との不協和音に移行。興味の対象は終戦に向けて私の知らないどんな事実があったのかに移ってしまった。集団狂乱の時期と私的には思っていたが、それはむしろ一般大衆であって、上層部内には冷めた人間が多数存在したらしいことに少し安堵。著者がガンで余命宣告を受けてもなお書き続け、遂に完結までに至った本作。著者の思いが凝縮されるであろう完結巻が楽しみ。
アッ、敷島4兄弟に関しては、何と、次郎がインパールでアメーバ赤痢に罹患して死亡。柳条のような生き様が魅力的だっただけに実に残念。
次郎。。。
2016/11/06 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪名高きインパール。Wikiで調べたが、司令官のクズっぷりにタメ息しかでない。一番船戸キャラらしい次郎も逝ってしまった。最終巻はソ連の満州侵攻が描かれるだろうが、誰が死に誰が生き残るのか。間垣と敷島家との因縁も明かされるのか。船戸作品の最後の最後を心して読まなければならない。