落日
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商品説明
わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。
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落ちては昇る
2022/09/26 05:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中から少しずつ感じるけど、読み終えて、このタイトルは秀逸だなと改めて思う。
お話自体は、嫌な奴も素敵な人も出てきて、繋がりが見え始めると一気に引き込まれていく感じでとてもおもしろかった。
人が人を殺すこと陥れること、そして逆に導くこと救うことなどいろいろなことを考える一冊だった。
素晴らしい本です
2024/10/29 17:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
大切な人との悲しい別れ、思春期の歪んだ人格が絡み合い、引き起こされる悲しい事件が。映画監督と脚本家のそれぞれの立場からだんだんと焦点が結びつく展開に、事実と真実の関係が現われます。
引き込まれて行く作品でした
2023/09/27 14:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件として起こった事実はひとつだけど、それに感情が加わるから色々な受け止め方が発生する。
当事者が納得出来る真実に導かれると良いな〜
救いがあるドラマは好きです。
落日
2023/06/12 23:12
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画監督の長谷部香が、実際の一家殺人事件を元にした新作映画の為に、その事件の地元出身の甲斐千尋に、脚本の執筆を依頼する。
映画の為の取材というよりは、二人が過去に向き合い、真実を知る為の道程だった。思い込んでいたこと、避けていたことに向き合う度に、心のかさぶたが取れていくようだった。
「再生に繋がる一日の終わり」という意味の、落日。その通りで、光が見える結末は、イヤミスの気配もなく、ホッとした。
落日というタイトルがピッタリ
2023/01/15 13:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
湊かなえ作品の中では、心穏やかに読み切れました。2人の視点から描かれているため、新鮮な気持ちで読み進めることができた。
小説にありがちな1人の視点からの物語ではないため、
人それぞれの生き方があり、違う人生を歩んでいるんだなぁということを改めて感じた。
おもしろい
2022/11/08 13:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中ざらっとしたイヤミスの女王を感じたけれど、終わり方は割と綺麗に思えた。
沙良目線の話がゼロなのは敢えてなのかな。そっちも読んでみたい
ねじれの位置から徐々に交わっていき、耐えて耐えてラスト数ページで真相!という構成が絶妙。
真実と事実、想像力の解釈が斬新。
「真実」とは何か、を考えさせる一冊
2022/10/26 16:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰が語るか、いつの視点で語るかによって、出来事の見え方は変わる。
湊かなえさんはこれまでも、複数の登場人物のそれぞれの視点から一つの出来事を語らせることで、事件が姿を変えていく様子を描いてきたが、
本作も、「知る」ことに向き合う二人の主人公と、いくつかの時間を行き来しながら、ある「真実」に迫っていく。
「知ったところで救われないどころか、気持ちのやり場を見失っていつまでも悲しみを抱えていなければならなくなることだってある」「想像力において大切なことは、まず自分の想像を疑うことではないのか」・・・。そんな作中人物の言葉が、いちいち心に響いた。
中盤で???と思ったことが、徐々に明かされていく感じや、女性登場人物同士のやりとり、描写などのいやな感じは健在だが、湊かなえさんのいつもの「イヤミス」とはちょっと違った。結末に希望があるから。「落日」というタイトルに込められた意味を思った。
久々に湊作品を読みました。面白かったです。
2022/10/12 15:07
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投稿者:H&M - この投稿者のレビュー一覧を見る
視点がかなりあちこちへとぶので、いちいちこれは誰だっけと探り、ちょっと読みづらさがありました。
しかし、イヤミスといわれがちな湊さんですが、この作品はその仄かな香りがするくらいで、私としては読後感がよかったので、もしまだ湊作品を読んだことがない方がいたら、この作品から読むことをおすすめしたいな、と思いました。
視点の散らかりがひっかかりながらも、どんどん読ませるあたり、湊さんのミステリーならではの作風ですね。
中途半端
2024/01/27 10:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K.ザムザ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー、サスペンスとして先の読めない展開というわけでもなく、ではヒューマンドラマとして優れているかといえばそんなこともない。表現者(本作では脚本家と映画監督)の葛藤から人間を描こうという構図もありがちだと思う。
こういうラストとは
2023/11/17 04:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作家さんの特徴は、イヤミスなのだけど、今回はそうではありません。イヤミスを期待して読み始めた方はやや肩透かし、かも知れませんけど。個人的にはちょっとびっくりなラスト