風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)(PHP文芸文庫)
著者 原田マハ(著)
芸術(アート)という名のタイムカプセルが、いま開かれる――。京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、レイモンド・ウォンと名乗るマカオ博物館の学芸員が現れた。彼に導かれ、マカ...
風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)(PHP文芸文庫)
商品説明
芸術(アート)という名のタイムカプセルが、いま開かれる――。京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、レイモンド・ウォンと名乗るマカオ博物館の学芸員が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてそこに記された「俵・・・屋・・・宗・・・達」の四文字だった――。天才絵師・宗達の名画〈風神雷神図屏風〉を軸に描く冒険譚。「縦横無尽な想像力に操られたマハさんの筆致にすっかり魂を持っていかれた。カラヴァッジョと宗達を繋げてしまう発想には脱帽です」漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリさん推薦!
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ローマの宗達
2023/04/01 22:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「風神雷神」の作者、俵屋宗達が遣欧使節団と一緒にローマ法王に拝謁したり、少年時代のバロックの巨匠、カラヴァッジョとミラノで出会ったりとそれだけ聞くと奇想天外な話過ぎてとなってしまうのだが、原田氏の小説に引きこまれていくと、まるで本当に宗達がヨーロッパに言ったに違いないと思ってしまう、それに宗達自身の経歴もあまりわかっていないからどんなに想像力を働かせても問題なし
想像力の羽ばたき
2023/09/04 08:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
劇中劇 枠物語の形式を採用しこだわったストーリー構成としている。主人公俵屋宗達はその生涯に不明な点が多い画家である。その分 過去資料にとらわれること無く小説家が自由に筆を揮える題材と言える。それにして天正遣欧使節とカラメルとは、思い切ったストーリーにしたものだ。以前読んだ比較的史実に忠実と思われる柳広司の風神雷神と比較すると想像力の羽ばたき具合がまるっきり異なる。作者はキュレーターであるが、小説の中では絵画知識や トリビアを見せびらかすところはあまりない。
遠いローマ
2024/07/06 11:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
マハさんの美術ものなので、面白くないわけがありませんが、上巻は、ペースが上がりませんでした。宗達の信長との謁見、狩野永徳との共同制作など、相変わらずどこまでが史実かどうかはわかりませんが、上巻だけを見れば、展開に起伏が少なく、淡々と進んでいる印象です。この時代の航海は風まかせなので、マカオで風を待つために半年以上滞在するって、そちらのほうに驚きです。ローマ到達後、どうなるのか楽しみです。