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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「風神雷神」の作者、俵屋宗達が遣欧使節団と一緒にローマ法王に拝謁したり、少年時代のバロックの巨匠、カラヴァッジョとミラノで出会ったりとそれだけ聞くと奇想天外な話過ぎてとなってしまうのだが、原田氏の小説に引きこまれていくと、まるで本当に宗達がヨーロッパに言ったに違いないと思ってしまう、それに宗達自身の経歴もあまりわかっていないからどんなに想像力を働かせても問題なし
想像力の羽ばたき
2023/09/04 08:33
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
劇中劇 枠物語の形式を採用しこだわったストーリー構成としている。主人公俵屋宗達はその生涯に不明な点が多い画家である。その分 過去資料にとらわれること無く小説家が自由に筆を揮える題材と言える。それにして天正遣欧使節とカラメルとは、思い切ったストーリーにしたものだ。以前読んだ比較的史実に忠実と思われる柳広司の風神雷神と比較すると想像力の羽ばたき具合がまるっきり異なる。作者はキュレーターであるが、小説の中では絵画知識や トリビアを見せびらかすところはあまりない。
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
マハさんの美術ものなので、面白くないわけがありませんが、上巻は、ペースが上がりませんでした。宗達の信長との謁見、狩野永徳との共同制作など、相変わらずどこまでが史実かどうかはわかりませんが、上巻だけを見れば、展開に起伏が少なく、淡々と進んでいる印象です。この時代の航海は風まかせなので、マカオで風を待つために半年以上滞在するって、そちらのほうに驚きです。ローマ到達後、どうなるのか楽しみです。
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あー最高。歴史と美術が合わさった小説。最高!
こんなに織田信長が登場するとは思わなかった。歴史の教科書でしか触れたことがなかった天正遣欧使節団が題材の小説なんて初めて。
愛されキャラの宗達少年。愛嬌があってかわいい。
下巻も楽しみ。
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おもしろきものを写しとることに夢中だった少年宗達が、狩野永徳の仕事に背中を押されるように絵に命を吹き込んでいく描写に、その場に一緒にいるかのように心が躍る。
絵を描くこと、絵を観ることが面白く感じられる物語。
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原田さんの本が気になって読み始めたが「あー、難しいー、最初だけで終わろうかなー」の誘惑を「評価が高い」ということだけで、読み進めたら、どんどん面白く、楽しくなって、いい加減に読み飛ばしていた最初をもう一度読んで、大満足の1冊でした。早く、下巻を読もう。
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俵屋宗達 風神雷神図屏風
名前は知っている 作品は本でしか見たことがない
望月彩が目にした古文書を今の言葉で読める不思議
天正遣欧少年使節
日本から帆船でローマを訪問したキリスト教を信仰する四人の少年と宗達の関わりと出発まで、そして半ばまでの旅路を教えてくれる。
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絵を描く時の緊張感や一体どんな絵が完成するのかというワクワク感が文書だけで伝わります。実際の絵を見ていないのに、こんなにも読み手を感動させられるのがすごい。
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原田さんの美術のお話ははじめてですが、面白い。
スマホ片手に、作品を検索しつつ、時代は織田信長の時へ。
風神雷神もだが、洛中洛外図も見てみたい。
キリシタンと絵師。戦国の時代を生きるということの、大変さと重み。
続きが楽しみです。
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例えば歴史が好きな方へ
どこかで1度は見たことがある「風神雷神」
目に見えない2体の神様を大きく、そして緻密に描いたそれは、人々の心を奪っていくのです。
それを描いたのは俵屋宗達という男でした。
しかし俵屋宗達は生没年も不詳なほど、謎が多い絵描き。
そんな彼の名前が、天正遣欧使節で知られる原マルチノの残した文書の中に見つかった…。
彼らの間にはかつて何があったのか…?
天下統一を目論む織田信長や、当時の天下一の絵描と称された狩野永徳をも巻き込む壮大なストーリーが明らかになります。
上巻はほとんどが安土桃山時代で進むため、歴史(特に日本史)を学んでないと、やや抵抗を感じるような
文章です。
しかし、日本史や日本芸術に興味がある人にとっては、このリアルとフィクションの間のストーリーはワクワクすること、この上ありません。
これは原田マハ先生の本気を感じる作品です。ぜひ読んでみてください。
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俵屋宗達と風神雷神。
歴史物は苦手だけど、もっと身近に、もっと知りたいと思える。
原田マハさんの、幅広さを感じます。
早く下巻を読みたい!
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遣欧使節の一員となる原マルティーノの学ぶセミナリオにのちの俵屋宗達が西欧絵画の技法を学びにやってきて、天正遣使節の一員に加わる。奇想天外とも思える発想が物語に勢いをつける。洛中洛外図屏風を狩野永徳と共に描く場面からさらに壮大なフィクションが展開する。よくある歴史物に「もしも」の要素を加えた作品だが、歴史の流れを左右する「戦もの」ではなくアートがテーマであるのはユニーク。
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伝記のような、冒険記のような。
俵屋宗達は聞いたことはあったけど、謎の画家であるという認識。ここに書いてあることはフィクションなんだろうけど、まるで目の前に広がる真実であるかのように伝わってくるあたりはさすが原田マハ作品。
早く下巻を読みたい!
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以前から気になっていた作品。
文庫化されたので購入。
この時代の航海って大変なんだなと思いつつ下巻に突入しました。
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天正遣欧少年使節の4人と俵屋宗達が違う目的だけど、交流しながらローマを目指して…
フィクションだけど面白いです。下巻も読みたいです。