三年長屋
著者 梶よう子(著者)
ゆえあって藩を致仕した左平次は、不慮の事故で最愛の娘を失ってしまう。悲しみに暮れる左平次は、訳ありの老女の導きで長屋の大家を始めた。入居したのは、三年暮らせば願いが叶うと...
三年長屋
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商品説明
ゆえあって藩を致仕した左平次は、不慮の事故で最愛の娘を失ってしまう。悲しみに暮れる左平次は、訳ありの老女の導きで長屋の大家を始めた。入居したのは、三年暮らせば願いが叶うと噂される山伏町の「三年長屋」だった。はじめは「お武家様」と軽んじられる左平次だったが、持ち前のお節介さを武器に、住人たちとの間に強い絆を築いていく。頼りになる大家と、くせ者住人たちとの心温まる関わりを描く、笑って泣ける人情小説。
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助け合いが長屋の宝物
2023/06/20 10:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
三年間、この長屋に住めば願いが叶う、という噂のある三年長屋。
そこに、打ちひしがれ絶望していた元武家の主人公が雇われ差配として住み始める。
主人公は、やみくもに願うばかりでなく、きちんと毎日を精一杯真面目に生きている店子たちを見ているうちにどんどんお節介をやきはじめてしまう。
皆、家族を亡くしたり、理不尽な目に遭ったり、思うようにならない人生を歩んできた者たちばかりだが何とか前向きに生きようとする。たまには自暴自棄になったりもするが。
元武家の差配である主人公は、自分の生き方を間違えたのか、それとも良かったのか、考えながらも毎日お節介を妬いている。
読んで、少しは明日を良い日にしようと前向きなれる人が増えるといいな。