老後に、お金を持ち過ぎな日本人。
2023/05/02 20:13
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投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を手に取ったのは、老後のお金について疑問があったからである。
私は、定年前に人生後半の収支を計算した事がある。
収入は、年金(定期便から)等々。
支出は、税金等々。
何回も計算をやり直したが、そんな事をしたと言う人は少ない。
老後不安だったら、計算しても良いんじゃないの。
お金の増やし方本「お金至上主義」でも無く。
アンチテーゼな「アンチお金」タイプの本でも無く。
「お金の呪縛」から、解放される本と「はじめに」に書かれている。
日本人の、お金に対するホンネとタテマエから始まり。
「隣に蔵が立てば、わしゃ腹が立つ」、日本人の嫉妬の本質について。
「投資の儲け」は、不労所得と言う思い込みについて。
等々、「お金の常識」の矛盾を書き。
お金は何故生まれたのか。
お金は、税金を払うために必要なもの。
お金は血液で、社会を循環する為にあり。
寄付も含めた、お金を旅させる事について。
「老後2000万円問題」から、老後不安(介護・医療)について。
そして、「死」から逆算してお金を考える事。
死ぬ間際に、一番お金を持っている日本人。
お金は、増やすより減らす方が楽しい事。
自分の「思い出」にお金を使い、必要な「体験」を重ねる事。
「自己投資」では無くて、「他人への投資」が老後は大切な事。
「寄付」は、「偽善」「自己満足」で良いではないか。
現代日本に蔓延する、「コスパが良い」と言う考え方がダメにしている事。
ラストにお金より大切なものを。
「時間」「信用」「健康」「幸福」について書き、楽しい人生を過ごすことを提案している。
各項目が丁寧に書かれ、わかりやすい一冊ですね。
筆者の思いを綴った本
2024/02/15 09:00
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
「減らし方」という題名だけど、具体的で上手な減らし方・使い方のノウハウなんかが書かれているのではなく、お金に関する筆者の思いや考え方を綴った本でした。「普通のサラリーマン」にとって、お金の使い方として、投資の大切さを語る一方、使い方というか減らし方を、旅行や思い出つくりで楽しんで、ためたり増やしたりだけでなく、90歳までにおかねを使い切るのが賢くて幸せとも。題名から期待していた内容とはちょっと違っていました。
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日本はお金を減らさずに亡くなる人多いのかな。現実的には子どもに残せればいいかで使い切る考えはないけど、貯め方とは真逆の方法論には興味がわく
#90歳までに使い切る
#お金の賢い減らし方
#大江英樹
23/3/15出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3YNvmeA
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DIE WITH ZEROの日本版のような書籍。
しかし上記著書で説明されていたような、具体的な減らし方やそのタイミング、資産シミュレーション等は盛り込まれておらず、その一歩手前の''導入的書籍‘’のような印象。
とはいえ本質としてはDWZと同じで、『いましかできない体験にお金を使って思い出の複利効果で幸せに生きろ』ということだ。
あらためてお金は手段であることを認識した。
お金を稼ぐ方法ばかりを考えるのではなく、お金の使い方も意識して、『死ぬ時が人生でいちばんお金持ち』という状態にならないようにしていきたい。
林学者であり造園家の本田静六がといた職業の道楽化が達成できれば、やはりかなり幸福感が高いのだろう。
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良書。
お金を貯めるだけ、お金至上主義、カッコ悪い。カッコいいお金の減らし方をしたい。
でも、老後のお金は予想できると言われるが、何が起こるかわからないので、多めに持ちたい気持ちは変わらない。なんとかなるとは思うけど。
人間を成長させるのは、人、本、旅には共感、
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2023年15冊目。満足度★★★★☆
若い層を中心に、お金を増やすことに注力している人がいる一方で、高齢者中心に一定の資産を形成した人も多い
にもかかわらず、いつまでも「老後の心配」ばかりして、有意義なお金の使い方をせず、気がついたら「あの世」に行っていた・・・・そんな人生を私は送りたくない
本書は、そんな後悔をしたくない人のために「楽しく」お金を「減らす」ための考え方が書かれている
その他「お金全般」の蘊蓄も散りばめられており、楽しく読めた
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【ゼロで死ぬ】
日本は年金制度が充実しているので、厚生年金をもらえる人であれば、75歳まで繰り下げ受給を行い、75歳でお金を使い切れば「ゼロ」で死ぬことができます。
節約、節約をして死ぬときに資産が1億円あっても意味がありません。
健康寿命が75歳ぐらいですから、体のいろいろな部分に支障をきたしてくるので、75歳を過ぎると、人は動かなくなりたいしてお金を使わなくなります。
75歳でお金を使い切るということは理に適っています。
最後は仕事(仕える事ではなく、100%裁量権がある事)を趣味にして生きることがベストです。
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お金に支配されない人生を送るために必要な心構えや考え方のヒントが散りばめられている1冊。
お金は目的ではなく、幸せに生きるため・楽しい人生にするための手段であることを再認識。4つの側面から改めてお金の使い方・減らし方を考え直してみるきっかけになる。「人生は思い出作り」と言う言葉に、本書のエッセンスが凝縮されており、全く同感。
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人生の宝もの=経験にお金を使いなさいとの指摘は、そのとおり!と首肯しました。
お金の取崩し方についての言及ないのは残念。
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消費だけがお金を遣っているのではなく、預金や投資、寄付も経済を回していると書かれている。
消費しない人を守銭奴呼ばわりする人に伝えたい。
「職業の道楽化、努力の娯楽化」…できている人は羨ましいな。いつか、そんな仕事ができるかな。
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人は金持ちではなくて、幸福であること(幸せ持ち)を目指している。お金は幸福になるための道具にすぎない。この本は、お金(道具)に対するに大江流・指南書である。
お金を使って得るべき幸福とは、①時間②信用③健康④幸福感(自己満足)である。
特に私が共感したのは、『人生は思い出を積み重ねること』と言うフレーズ。愛する家族や友人と一緒に過ごした思い出こそ、人生の最後に旅立つ時に、本当に幸せ感をもたらしてくれるもの。そんな思い出をたくさん積み重ねるよう、しっかりお金を使っていきたい。
思い出の複利効果を高めるためにも、若い時から思い出作りにお金を使っていきたい。
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書いてあることはダイウィズゼロと似ていて、体験にお金を使っていこうというもの。主題であるお金の使い方よりも、そもそもお金の価値はどんなところにあるのかというところに学びがあった。
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不安を煽られてばかりの私たちだけど、よく考えてみたら、その不安は本当? 溜め込まずに生かそう。それはお金だけのことじゃない。
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世の中には「お金の増やし方」という内容の本は多く出ていますが、その逆の内容のタイトルであったので本屋さんで目につきました。100年時代と言われるようになってきましたが「90歳までに使い切る」そして、それ以降は貰ってる年金の中で生活しなさい、というのがこの本の主要メッセージだと思います。
お金は貯めるよりも「使う」のが大事で、使うためには自分で納得して使うことができるように、何をしている時が一番幸せかを考える良い機会を与えてくれた本でした。
私も次の誕生日で還暦を迎えますので、この本で説明されている、定年後を豊かに生きる知恵を理解して、自分の定年後をデザインしてみようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・お札は券ですから、商品券やクーポン券と同じ性質である、それを持っていれば、それにあった品物やサービスを得ることができるというクーポンである(p80)
・ヤップ島で使われていた石貨は、路上に置かれたまま移動させることなく所有権のみを移転させるという取引が行われていた、これが現在の経済取引においては頻繁に行われている(p86)銀行にある会社の預金口座から社員個人の預金口座へ振り替えるという形で所有権の移転を記録するのみで実際の現金は移動しない(p86)
・通貨はすべて「バーチャルマネー」株式の方がリアルマネーである。株式を持っていることは、その会社の一部を所有していることで、通貨という信用をベースにした実体のないものではなく、会社の設備・人材という財産の所有権という目に見えるものの裏付けがある(p89)
・1万円札の製造原価は16円、中央銀行が発行する貨幣から、その製造コストを引いた分の利益のことを「貨幣発行益=シニョリッジ」という(p90)
・介護期間の平均が5年程度、かかる費用を合計すると600万円程度、平均寿命が81歳程度、80代前半での要介護比率が26.4%という数字を見る限り、多くの人は実際には介護されることなくしてなくなる可能性の方が高いだろうと思われる。(p118)
・日本は失われた30年間と言われるのは、日本企業の多くがイノベーションを生み出していないから、高齢化した団塊世代が企業のトップを占めて、1990年前後のバブル世代に大量入社した世代が管理職であり、若い世代の人にとっては閉塞感となる(p124)
・お金を貯める場合に一番大切なのは、貯めるという行為を、使うよりも先に行うこと(p133)
・人生で最後に残る大切なものは「思い出」ではなかろうか。人生の充実度を高めるには、その時々の体験であり、それにまつわる思い出ではないか(p152、179)体験によって得られた力、思い出は、いつまでも自分の心の中、自分の頭の中にあるから決して、奪われることはない、だから体験にお金は使うべき(p185)
・お金の使い方、減らし方を4つの側面から考える、1)自分の好きなことに使う、2)思い出に使う、3)人のために使う、4)無駄を楽しむ(p157)
・人が賢くなる方法は、「人」「本」「旅」(p186)旅は、旅の前・最中・後と楽しめる(p190)
・ふるさと納税は、所得控除の仕組みを利用した寄付である(p209)
・無駄とは、人から見たら無駄に思えても自分にとって価値がある、興味があること、一方「無意味」とは、明らかに重複していたり、自分には興味がなかったりするものにお金をかけること。(p216)
・日本の会社は、コスパの良いものを作るのではなく、製品の付加価値を高めて価格を「引き上げる」べきだった、だから給料が上がらなかった(p224)
・無駄なものに使う価値はあるとしても「見栄」「義理」にお金を使うことはやめるべき(p227)
・お金よりも優先すべきものとして、1)時間、2)信用、3)健康、4)幸福感である(p230)健康が失われないうちにお金を使う(p257)
・90歳まで生きたとしても、それ以降は体力的に旅行に行くことは難しくなるので旅にお金を使うことはあまりなくなる、日常生活費もそれほど掛からなくなる、公的年金で十分にお釣りがくるはず。(p259)
・人間が幸福感を得るのは、1)自分の好きなことをするとき、2)承認欲求が満たされる時(p261)
2023年8月4日読了
2023年8月6日作成
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お金よりも大切なのは、時間、信用、健康、幸福感。
お金を使うべきは、好きなこと、思い出、人、価値、
将来はわからないけれど、冷静に考えて、過剰にお金について不安になるべきではない。