- 販売開始日: 2023/06/01
- 出版社: 金の星社
- ISBN:978-4-323-06088-0
ノンフィクション 知られざる世界 心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~
「やっと・・・・・・やっと、泣けた」 東日本大震災の被災地で、多くのご遺体と向き合い、届けてきた別れのとき。それは遺された家族にとって、思い出が動きだすとき。復元納棺師・...
ノンフィクション 知られざる世界 心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~
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商品説明
「やっと・・・・・・やっと、泣けた」 東日本大震災の被災地で、多くのご遺体と向き合い、届けてきた別れのとき。それは遺された家族にとって、思い出が動きだすとき。
復元納棺師・笹原留似子さんは、東日本大震災被災地に入りボランティアで三百体以上のご遺体を復元した。津波による遺体の損傷はひどく、遺族の悲しみをさらに大きくする。笹原さんの活動を通して生と死、命を考える。
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書店員レビュー
地震直後、新聞に掲載された印象的な写真があった
ジュンク堂書店岡山店さん
地震直後、新聞に掲載された印象的な写真があった。
瓦礫の前に立ちつくし「婚約者がいない」と泣きじゃくる女性。
悲しみが紙面から溢れるように伝わる一枚をしばらく見つめ続けた
覚えがあったのを、この本を読んで思い出した。
冒頭から登場する女性も、同じく婚約者を失っていたからだ。
もしかするとあの女性かもしれないと思った。
損傷の激しい遺体は生前の面影もなく、遺族にとっては
「あの子はまだどこかで生きているのではないか」
と現実が受け入れられない。「復元納棺師」笹原留以子さんによって、
ボロボロになった遺体を生前の姿に戻してもらい、ようやく彼らが
亡くなったことを実感した遺族の気持ちが
「やっと・・・やっと泣けた」
の言葉に込められている。
泣けないことも心を蝕む辛いことなのだと思い知らされる。
生前の写真を見ながら、笑いじわからまつ毛一本にいたるまで丁寧に
復元の過程が書かれていて、まるで生きているかのような体温を感じ
させるために、遺族に会わせる前に遺体の手を握って温める笹原さんに
プロとしての信条と人としての思いやりをヒシヒシと感じた。
児童書担当 渡辺