- 販売開始日: 2024/05/17
- 出版社: 山と渓谷社
- ISBN:978-4-635-34046-5
ドキュメント生還2 長期遭難からの脱出
著者 羽根田 治
2016年10月、大峰山系弥山にて13日間遭難して生還した登山者が遭難に至る経過と遭難中の心境を克明に綴った手記、遭難した現場を6年ぶりに訪問した原因検証、2010年8月...
ドキュメント生還2 長期遭難からの脱出
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商品説明
2016年10月、大峰山系弥山にて13日間遭難して生還した登山者が遭難に至る経過と遭難中の心境を克明に綴った手記、遭難した現場を6年ぶりに訪問した原因検証、2010年8月に奥秩父両神山で14日遭難した登山者との対談を掲載する。
また、2023年9月、北アルプス不帰ノ嶮で8日間遭難して生還した事例。
2017年8月、北アルプス祖母谷で7日間遭難して生還した事例。
2022年8月、熊本県国見岳で6日間遭難して生還した事例を掲載。
さらに、そのほかの長期遭難の事例を検証し、サバイバルの秘訣を探る。
■内容
1章 大峰・弥山――13日間
PART1 手記
PART2 検証
PART3 対談
2章 北アルプス・不帰ノ嶮――8日間
3章 北アルプス・祖母谷――7日間
4章 熊本県・国見岳――6日間
5章 長期遭難の事例から
あとがき
■著者について
羽根田 治(はねだ・おさむ)
1961年、埼玉県生まれ。
フリーライター、長野県山岳遭難防止アドバイザー、日本山岳会会員。
山岳遭難や登山技術の記事を、山岳雑誌や書籍で発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動を続けている。
主な著書に『ドキュメント生還――山岳遭難からの救出』『ドキュメント 気象遭難』『ドキュメント 滑落遭難』『ドキュメント 道迷い遭難』『ドキュメント 単独行遭難』『野外毒本』『これで死ぬ』(以上、山と溪谷社)、『山はおそろしい 必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)など多数。
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遭難者側と家族側から見た遭難と生還までの日々、2016年~2022年
2024/05/22 01:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年10月の九州の話はツイッターで見かけた。
「拡散希望、夫が行方不明です」の話。
― 暗くなったので今日は捜索打ち切りです。明朝再開される予定です。
子供を抱えた家人の目から見た遭難が身につまされた。
そして迷った側からの視点ははじめて知った。登山道から外れてしまった理由や元の道に引き返せなかった理由がこと細かに描写されている。
私も迷う。そんなこととがあったら。
羽根田氏の本はいつ読んでも、登山に同行させられている気分になる。
読んでいるだけなのだから痛みものどの渇きも実際に感じられるわけはないのに、心拍数があがっていく。
今回挙げられた話はどれも生還談なので、まだ安心。
けれどどうやって救助されたのか、どうして生きのびられたのか、そこを目指して読んでしまった。
筋肉に土がついていても大丈夫だったんだ。体が動かせず褥瘡(床ずれ)ができても 自分の足の骨が見えている状態でも、社会復帰ができたんだ。
メインではないが山の中で木を揺らしてヘリコプターから気がついてもらった事例もあった。なにもかもがすべて運なのだなと思う。
道に迷ったら引き返せ、道なき道を下に降りるな、がけや沢、滝に当たって詰むぞ、道に迷ったら尾根を目指せ。
言うのは簡単なのだけれど、それでもこれは大切なのだと、机上で読みながら実感した。