商品説明
「最愛」にして「最恐」。
母に纏わる怖ろしい話、不思議な話。追憶の怪異蒐集録!
母より優しきものはなし、恐ろしきものもまたなし。
世に賢母あれば毒母あり。
すべてが母の胎から生まれるように、怪もまた母より生まれいづる。
・母の愛を求め想像の世界で生み出した理想の母。いつしかそれに魂が…「三母の似 創母」(郷内心瞳)
・一枚の心霊写真から紐解かれる母と家の怪…「出窓」(川奈まり子)
・父の暴力から物置で一生を終えた母の遺志…「夫婦水いらず」(つくね乱蔵)
・怪と縁の深い女性が占い師に告げられた自身と母と運命…「糾える」(久田樹生)
・人生のハレの日に現れ踊る裸婦。その正体は死んだ母?…「狂女乱舞」(蛙坂須美)
・彼女の隣に立つ首吊り自殺で死んだ母の霊。彼氏にしか見えないその意味は…「帰り道」(内藤駆)
・龍を見ることができた母。さがそれは凶事の先触れ…「天を駆ける龍」(服部義史)
・子を殺された母猿の怨念が本懐を果たすまで…「母猿」ひびきはじめ
他、怪談作家20名が競筆、母に纏わる追憶の怪異談集。
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母は強し
2024/07/03 19:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:somaandsinko - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分も一応人の母なので、単純に興味が湧いて読み始めました。
中には常軌を逸した母親も出てきますが、大体のお話は怖さや気持ち悪さよりも
「おかんって、まあどこもこんなだよね」という変な共感(?)が勝ったというか。
子の立場で読むとまた違った恐怖やら不快感があるのかもしれません。
「予言怪談」的な、不思議な力を持つ母親の話が印象的。
お母さんが総出で娘の危機を救う話が面白かったです。
良い母、悪い母、厳しい母、どうかしてる母、会ったことない母、これから母になる女性、人以外の母など色々出てきますがただ一つ、母は強し。
読了後、なぜか岡田あーみん先生の母や曾祖母についてのエッセイ漫画を読み返したくなりました。