- 販売開始日: 2024/12/25
- 出版社: 東洋経済新報社
- ISBN:978-4-492-22418-2
セブン&アイ 解体へのカウントダウン 新着
著者 田島靖久
「ちょっと聞いてもらえないか」 始まりは、2022年の春先にかかってきた1本の電話だった。 「こんなディール聞いたこともないよ。とにかくひどすぎる。史上最悪のディールだ。...
セブン&アイ 解体へのカウントダウン
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商品説明
「ちょっと聞いてもらえないか」
始まりは、2022年の春先にかかってきた1本の電話だった。
「こんなディール聞いたこともないよ。とにかくひどすぎる。史上最悪のディールだ。セブン&アイがおかしくなっている」
電話の主は、セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイ)による百貨店「そごう・西武」売却の入札に参加した、ある投資ファンドの幹部だった。M&Aの常識ではありえないひどい運営に憤り、私にそれをぶちまけてきたのだ。
その後、そごう・西武売却は難航し、アクティビスト(物言う株主)からも株主提案を受け、セブン&アイは大きく揺さぶられていく。
――取材で明らかになったのは、過去最高益を記録するなど絶好調に見えるものの、足下は盤石ではなく、その将来に不透明感が漂っているというガリバーの姿だった。かつて、流通業界の「勝ち組」「優等生」などと呼ばれたセブン&アイにいったい何が起きているのか。そごう・西武売却を軸にその舞台裏に迫ったつもりだ。(はじめに)
目次
- 第1章 61年ぶりのスト突入
- 百貨店としては61年ぶりとなるストライキを結構したそごう・西武。実は、スト当日の数日前からある「電話交渉」が続けられていた。
- 第2章 史上最悪のディール
- そごう・西武の売却劇をめぐっては、そもそも最初の入札の段階から“不可思議なこと”が起きていた。投資ファンドの幹部たちが「史上最悪」と口をそろえる理由とは。
- 第3章 売却延期の“犯人”
- フォートレスへの株式譲渡契約締結後に起きた前代未聞の事態。原因を作った“犯人”は誰か。
- 第4章 大激震のセブン&アイ
- 新たなアクティビストの登場で、セブン&アイは大きな決断を迫られる。
- 第5章 そごう・西武の大いなる「勘違い」
- そごう・西武の親会社が変わるのは、フォートレスで3度目となる。その背景にあったある“罪”とは。
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